休みを挟んだ次の登校日。
この間五つ子にやってもらったテストの回答結果を見ながら僕は登校をしていた。
(こうやって見ると、五つ子それぞれに得意な科目不得意な科目が違うんだな。て言うか正解してる問題が全部違ってる…こんな事ある?)
そんな考えをしていると後ろから息を荒くした風太郎が走ってきた。
「ぜぇぜぇ…何とか間に合った…」
心底疲れはてた姿で登場なのはいいのだが、手元に参考書が握られている。そこはぶれないなぁ…
「おはようさん!どした?寝坊か?」
「あ、あぁ、ぜぇ、和義か…ぜぇ、そ、そんなところだ…」
(いや、いくらなんでも疲れすぎだろ…まぁ休みの日まで家に籠って勉強してるから、そりゃ体力付かないわな)
ようやく風太郎の体力が戻って来た頃である。
僕達の前に1台の高級車が停まった。
「すっげぇ~、こんな高級車初めて見たぜ!100万位するんじゃないか!」
「いや、僕もそこまで車には詳しくないけど絶対そんなに安くないだろ。最低でも2000万とかいくんじゃないか」
珍しくテンション高めな風太郎にツッコミをいれると、信じられんと言いたそうな顔でこっちを見た。
そんな時だ。
ガチャ
車が開き中から見知った生徒達が出てきた。
「あ、カズヨシ、おはよう。それにフータローも」
「おはようございます、直江君」
「俺はついでか、おはよう」
「(五月に至っては風太郎を見てもいない…)おはよう三玖、五月」
二人に挨拶をすると、後ろから他の姉妹も出てきた。
「おはようございます!上杉さん、直江さん!」
「おはよう~、ふぁ~」
「げ、何で朝からこいつらに会わなきゃならないのよ」
「おはよう。四葉は朝から元気だね」
「おはよう。お前ら一昨日はよくも逃げて…」
次の瞬間全員が逃げ出そうとした。
「ああ!また!待て待て、今俺は何も持っていない。無害だ」
(こいつ、さっきまで参考書を手に持ってたのに、いつの間に…)
風太郎は何も持っていないと両手を挙げてアピールしている。
「騙されないわよ!」
「だねぇ、どこかに隠してるかも。油断させて勉強しろって言ってくるかも」
「あはは…」
(この娘達もどんだけ勉強したくないんだろう。四葉も笑ってないで助けてやれ)
そんな事を考えていると、風太郎は何やら五月とこそこそ話してるようだ。
「この間のテストの件では、力不足を認めています。ですが、自分の問題は自分で解決します。それに…」
そう言った五月はこちらをチラッと見ていた。
「そう言うこと。要するにあんたらは余計なお世話ってことよ」
「ふん。ならば一昨日のテストの復習は当然やってるんだよな?」
風太郎の質問に対して全員目を反らした。
(三玖に五月、君たちもか…)
「問一、厳島の戦いで毛利元就が戦で勝利した相手の武将は?」
「「「「「...」」」」」
全員無言である。
(本当は三玖が知ってるけど、姉妹の前だから答えないんだろうな)
前途多難である。
教室に行く途中風太郎はずっとノートとにらめっこしていた。
「そういえば、四葉とはまともに話してなかったよね。名前も知ってるだろうけど、改めて直江和義です。よろしく」
「はい!よろしくお願いします!お噂はみんなから聞いてますよ!」
「はは、僕がいない時は風太郎を助けてやってくれ」
「任せてください!」
そんな話をしていたら自分のクラスに着いたので席に向かう。
「そういえば、三玖はさっきの風太郎の問題分かったでしょ。あれは、やっぱり姉妹がいたから?」
「そう。あんなの直ぐに分かる」
「だよね。後、風太郎に聞いたよ。他の姉妹が協力的でないところを三玖と四葉は協力的だったって。ありがとね、三玖」
「別に…カズヨシの友達だって聞いてたから」
そう言って、少し照れたのか、顔を赤くして俯いてしまった。
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昼休み、いつものように風太郎と食堂に向かった。
そこには、一花と三玖と四葉が居た。
「ちょうど良かった。三玖、おまえに聞きたい事があったんだが、今朝の問題の件で…」
(あ、まずい。風太郎のやつ三玖が問1を解けてたことに気づいたっぽいな)
何か話を反らさなければと思ってると。
「上杉さん、見てください!これ英語の宿題です!」
四葉が風太郎と三玖の間に入って自分の宿題を見せてきた。
「しかも、全部間違ってたんですよ!」
(ナイス四葉!でも、全問不正解はあかんよ)
風太郎は邪魔されたのが気に食わないのか四葉を睨んでいる。
「はは、ゴメンね。もう邪魔しないからさ」
そう言って、一花が四葉を連れて行こうとしている。
「一花も見てもらいなよ」
「う~ん、パス。だって私たちバカだし、ね」
「だからってな」
風太郎が反発しようとしたが、
「それにさ、折角の高校生活を勉強だけってのもね。もっと青春しようよ。例えば…恋とか!」
「!」
(あ、これは風太郎何かスイッチが入ったかも)
「恋?あれは学業から最もかけ離れた愚かな行為だ。ふん、だがしたい奴はすればいい…そいつの人生のピークは高校生活で終わるだろうがな」
「この拗らせ方はもう手遅れかもね」
(僕も一花に同意)
「あはは、まぁ恋愛したくても相手がいないんですけどね。三玖はどう?好きな人できた?」
そんな質問に対して三玖は顔を赤くして、
「い、いないよそんな人」
と、そそくさと席に移動してしまった。
「なんだ?」
「ふふふ、姉妹の私にはあの表情の意味が分かります。三玖は恋をしています」
(ふ~ん、三玖がねぇ)
そんな感じで昼休みを過ごした。
今日はここまでですかね。
この後どうしようと結構悩んでます。。。
次回もなる早で投稿できればなって思ってます。
閲覧していただいてる皆様、ありがとうございます!