五等分の奇跡   作:吉月和玖

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6.学校2トップ

本日もようやく昼休み-----

隣の席の三玖は授業の合間の休憩時間毎にクラスメイトから声を掛けられていた。

若干ぐったりしてるように見えるけど、どうやら人付き合いはそこまで得意ではないようだ。

 

「カズヨシはお昼どうするの?」

 

色々考えていたら、当の三玖から話しかけられた。

 

「あぁ~、ちょっと先生に呼ばれちゃってて。それが終わり次第食堂に行こうかと考えてるよ。三玖は姉妹で昼飯?」

「うん…」

(あんまりゆっくりしてると僕の昼飯の時間が無くなってしまうな)

「そんじゃ、また後でね!」

 

何か言いたそうな三玖だったけど、先生を待たせてると解放されるのに時間がかかってしまうかもしれない。

そう考えた僕はそそくさと職員室に向かった。

 

職員室に向かってると、メールが届いた。

 

(風太郎?)

 

『完璧な作戦を考えついた。これで今日からの家庭教師は問題なしだ。』

 

(て言うか、まだ謝れてないのかよ。てか、謝るだけで作戦って…はぁ、変なところでプライドが高いやつだからな…)

 

『悪い、先生に呼ばれたから今日は別々に飯になるかも。とりあえず健闘を祈ってるよ』

 

そうメールして、職員室に急ぐのだった。

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(ちょっと時間取られたなぁ…あまり食べる時間ないかも)

 

やっと先生から解放された僕は急いで食堂に向かった。

 

(この時間になるとあんまメニューが残ってないんだよなぁ…)

 

とりあえずカツ丼を注文して席に移動する。

流石にこの時間になると、飯を食い終わって他の場所に移動している人もいるようだ。あちこちに席が空いている。

まだ風太郎がいるかもしれないと思っていつもの席に向かうと、頭を抱えている風太郎の後ろ姿を目撃した。

 

(あぁ……失敗したんだな)

 

失敗しましたってオーラだだ漏れだよ。

仕方ない慰めてやるか、と風太郎のところに向かおうとすると、遠くからでも分かるような、大きなリボンを頭に付けている女生徒が近づこうとしていた。

 

(あれってたしか、昨日職員室の前で姉妹を宥めようとしていた娘だっけ。あ、名前聞いてないや。てか、すっごい顔近づけてるけど、あれがあの娘にとってはデフォルトなのか…?)

 

なんか近づかない方がいいような気がして、別の席に座って食べることにした。

結局、風太郎はその後食堂から去って行った。しかもリボンの娘はそのまま風太郎に付いていってしまった。

 

(ふむ。何だったんだ今のは?遠くからだったから見間違いかもしれないが、あの娘、風太郎に近づくとき嬉しそうな顔をしていたような…)

 

そんな風に考えながら飯を食ってると、

 

「あ、カズヨシ」

「直江君、こんにちは!」

「おやおや、君は昨日三玖と一緒にいた子だね~」

「何であんたがここにいんのよ!」

(いや、飯食うためだが!どんだけ嫌われてるの僕…)

 

さっきのリボンの子以外の中野姉妹が声を掛けてきた。

 

「こんなところで一人寂しくお昼なんて…お姉さんに言ってくれればわたし達が一緒に食べてあげたのに」

「いや、今来たところだから。先生に呼ばれたらこんな時間になってしまったんだよ(お姉さんって同い年だよね?)」

「何でこんなやつと食べなきゃいけないのよ!絶対嫌っ!」

(マジで、僕はこの娘に何かしたっけ?)

「二乃はさっきからうるさい…」

(ふむ、昨日のやり取りからすると、何故かいつも怒ってるロングヘアーで両サイドに蝶々のようなリボンを付けてるのが二乃で。お姉さんぶってるショートヘアーの方が一花か)

「そういえば、もう一人の姉妹で大きなリボンを付けた娘が風太郎に付いてったけど」

「あぁ、四葉ですか。あの娘は上杉君の落とした答案用紙を返しに行ったのです。何故かは知りませんが、そのまま付いて行ってしまいました」

(ふむ、さっきの大きなリボンの娘が四葉ね)

 

と、髪型などの特徴と名前を一致させた。

 

「そういえば、五月は風太郎と仲直りした?(まぁしてないだろうけどね)」

「あんな無神経な方なんて知りません!」

(こりゃ根が深そうだな…)

「さっきわたし達の方に来ようとしてたのが上杉風太郎?」

「?三玖は上杉君の事を知ってるのですか?」

「今日の朝、クラスの女子がこの学校での成績2トップの片割れって言ってた」

(片割れって…あいつどんだけ嫌われてるの)

「それで、もう一人のトップは誰なの?」

 

一花が気になったのか三玖に聞くと、三玖は僕を指差した。

人を指差さないで!

 

「へ~」

「てか、何で学校のになる訳?学年のでいいでしょ!大袈裟なのよ」

 

一花は興味を持ったようにこっちを見たが、二乃は気に入らないようだ。

 

「僕も大袈裟だって思うんだけどね。多分、僕と風太郎が高1から今まで100点以外取ったことがないからだろうね。もしかしたら皮肉も混じってるのかも」

 

苦笑いしながら僕は答えた。

 

「わお!」

「はぁーー!?」

「凄い」

「やはりですか」

 

それぞれ僕の言葉に反応した。

 

「100点以外ないってあり得ないでしょっ!」

「先生やクラスメイトに聞いてもらってもいいよ。いやぁ~、本当に大変だよ。でも、風太郎には負けたくないからね」

「世の中にはそんな人もいるんだね。お姉さんビックリだよ」

「しかもスポーツ万能でモテモテ」

 

三玖、君はいったいどこからそんな情報を手に入れたのかな?

しかも若干怖いよ…何故?

 

「うわぁ~、物語に出てきそうな人だね。どうしよう、お姉さんも恋人に立候補しようかな」

 

冗談を言うように僕に近づいてきた。

 

「ふん、そんなんで調子に乗らないことね!」

 

いや、調子には乗ってないのだが…

 

「かっ、彼女さんとかいるのですか!?直江君不純です!」

「いや、いないって!いたらこんなところで寂しくご飯食べてないよ」

 

顔を赤くして五月が詰め寄ってきたが、それに反発した。

 

「え、いないの?何で?」

「何でって、だって今まで話したこともないような人から告白されても付き合いたくないでしょ。それって、噂を聞いて来たみたいだろうし。付き合うのなら、お互いを知ってからがいいかなって思うわけ。あと、今はそんな気になれないかな(勉強もだし、零奈のこともあるし)」

「へぇ~、以外に純情なんだね」

「ほっとけ」

 

そんな感じで、昼休みの残り時間を中野姉妹と過ごした。

終始からかってくる一花に難癖つけてくる二乃。顔を赤くしながら、たまに詰め寄ってくる五月。本当に五つ子なのに反応が様々で面白かった。

そんな中、三玖は興味なさそうな顔をしてたけど、最後の方は口角が上がって笑っているようだった。あと、機嫌も良くなっているようで良かった...




少し時間が出来たので続きを書いてみました。
自分で呼んでいて、やはり拙い文章だな、と思ってしまいます。日々精進です!

見てくれる方やお気に入りにしてくれる方々、本当にありがとうございます!
今後もどうぞよろしくお願いします!
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