今回のお話で和義の選んだ女の子が発覚します。
果たして和義が選んだ女の子は一体!?
あ、全然話が変わりますがWBC日本代表ベスト4ですね!
本来であれば、前回のお話の時に書かなければだったのですが、すっかり忘れてました…
準決勝をテレビで観たいですが、その日は別の用事が入っていて(ToT)
録画をしておきます!
頑張れ!日本!!
「ほらほらいくよ!せーの...!」
一花が僕の意思など無視するかのように先を促す。
なんでそんなにここで言わせたいのかなぁ。
確かに心に決めた女の子はいるけど、まだ心の準備ってものが必要でしょうに。
あーもー、どうにでもなれ!
そして、僕は少し前から意識しだした女の子の名前を口にした。
「一花」「カズヨシ君」
「「............え?」」
僕と一花がそれぞれ名前を口にした瞬間、固まってしまった。
僕に至っては脳も、うまく回っていない。
え?今、一花は僕の名前を言ったのか?
だって...一花は風太郎を...え...?
「ええ~?カズヨシ君。こんな時に冗談はダメだよ?それとも、ドッキリだったかな?もう、私が女優だからってぇ...」
「は?」
僕が色々と考えていると、一花がまくしたてるように言ってきた。
「い、一花?」
「あ!さては、五月ちゃんと一花を言い間違えたとか?こんな大事な場面でダメだなぁ」
「待って、一花」
「それとも、いつもみたいに私をからかってるのかな?もー、私は本気なのに...」
「一花!」
「......なに?」
まくしたてる一花の言葉を止めるために少し大きな声で呼ぶと、ようやく一花は話すのを止めてれた。
「言い間違えた訳でもないし、からかっている訳でもないよ。僕は君を選んだんだ、一花」
「......なに言ってるの?そんなわけないじゃん」
「な!?」
「やっぱり言い間違えたんでしょ?もー、変に誤魔化すことないんだよ。やっぱり名前が似ている五月ちゃんかな?」
「一花!!」
「っ!」
「もう一度言うよ、一花。僕が選んだのは君だ」
「......」
「君の事が好きだよ、一花」
「「......」」
そこで二人の間に静寂が広がった
「だからさ、なに言ってるの?」
「何って...」
「わけわかんない!意味わかんない!!なんで私なの!?なんで!!」
「!...」
「カズヨシ君、おかしいよっ!だって、私は何も行動を起こしてない。どっちつかずで一人めそめそと悩んで。何もカズヨシ君に好かれるような事してない」
「一花...」
「私はカズヨシ君に好かれるような女じゃないんだよ......だから、ここで綺麗サッパリ諦めて女優業に集中しようと思ってたんだ......」
なるほど、えらく積極的だなと思ってたらそういう事だったのね。
まったく...
「じゃあ、どうすれば信じてくれる?」
「信じるも何も、カズヨシ君の言い間違いだよ......」
いたちごっこだな。
仕方ない嫌われるかもしれないが...
「一花、僕は今から君の事が好きだという証明をする。もし嫌なら拒んでもらって構わない」
「え?」
そう言った僕は、少し涙目になっている一花の顔に自分の右手を添えて僕の方に向かせる。
そして自分の顔を徐々に一花の顔に近づけていく。
「え...え...カズヨシ君?」
「大丈夫。嫌なら拒んでいいから」
そして、更に近づけた。僕の唇と一花の唇が接触するくらいまで。
それでも、一花は拒まずむしろ受け入れてくれるように目を瞑った。
それを確認した瞬間、優しく触れるように、彼女の唇にキスをする。
「ん......んんっ」
キスって、こんなに柔らかい物だったのか。
そんな感想を持ちながらも、空いた左手で一花の右手を握る。それに一花も応えてくれ、握り返してきた。
「......」
僕は唇を離したが、余韻に浸っているのか一花は無言のまま目を閉じていた。
「どう?これで証明できたかな?」
「キス......しちゃった。もー、強引なんだからカズヨシ君は...」
「ちゃんと拒んでいいって前もって言ったけど?」
「そ、そうなんだけど......うぅ、こんなの拒めないよ」
「そ、そっか...」
「うん......キスって......気持ちいいんだね」
頬を紅潮させながら、瞳を潤ませて言う一花の姿に、心臓が強く脈打つ。
「そうだね、気持ちいいね」
ずっと握りっぱなしだった左手に力を籠め一花のおでこに自分のおでこを軽くぶつける。
そこでお互いクスっと笑った。
その後、顔を離し僕は夜空を見上げながら話した。
「僕はさ、夢や自分自身のために強くあろうとする一花の姿をずっと見てきたんだ。僕や風太郎なんかよりもいつだって先に行ってた。そんな背中に追いつき、そして一緒にいたいって思ったんだ。後ね、そんな中でも無理をしたり自分を追い詰めたりしてしまう弱い姿も知ってるよ。春にここで見せてくれたような姿をね」
「カズヨシ君......」
「だけど、これからはそんな風に不安に思う必要はないよ。僕が近くにいて。君の不安を癒せるようになるから」
「っ...!」
「そうやってさ、これから二人で幸せを作っていこうよ」
「っ...うん!うんっ......」
一花は僕の左手を握っている右手に力を籠めながら、下を向き涙を流しているが、力強くそう答えた。
「......一花、好きです。僕と付き合ってくれますか?」
「ぐすっ...うん。カズヨシ君。私も、君が好き。私と付き合ってください......!」
そして、どちらからともなくお互いの唇を押し当てた。
「ん......ちゅ......」
月夜の下。恋人としてのキスはとても良いものだと感じる事ができた。
------------------------------------------------
次の日。ちょうど仕事も休みだったので、一花に告白をして付き合うことになったことを報告するため、皆が泊まっている部屋に来た。
『みんなには私から言うよ?』
そう言われたが、こればっかりは自分自身でやらなければならない。そんな思いで来ている。
「どうしたのよ?話があるから集まってほしいなんて」
先陣を切って二乃が聞いてきた。
「あー……その、なんだ……?」
「?カズヨシにしては珍しくハッキリしない…」
「そうですね。何かあったのでしょうか?」
僕の言動に疑問に思った三玖と五月が心配そうに見てきた。
「……あのさ…僕の好きな人の話をしようと思ってるんだ…」
「「「「「!」」」」」
僕の言葉に一花以外が反応している。
「えっと…つまり、和義さんはここでご自身の選ばれた方を発表されるのでしょうか」
「あはは…私ってここにいていいのかなぁ…」
「良いのではないですか?兄さんが気になったと言ったのは、五つ子の皆さん全員なのですから。四葉さんも含まれますよ」
「……」
皆がそれぞれの意見を言っているなかで、一花は一人黙っている。
「……僕は君たち七人の事が好きだよ」
「「「「「「「…………」」」」」」」
「こんな優柔不断な僕の事を好きでいてくれて嬉しく思ってる」
「そんな事…」
僕の言葉に五月が返してくれた。
本当に皆良い娘だ。そんな娘達の事を僕はこれから傷つける。
そんな思いで心が重くなった時、一花と目が合った。
一花はそんな僕を微笑んで見ている。
その顔を見た瞬間決心がついた。
「僕は、風太郎を入れた九人でずっと、このままの関係でいられたらと、心の奥底で願ってたんだと思う」
「カズヨシ…」
「でも、君たちの真っ直ぐな気持ちに対してそれは失礼だから、答えを出さなければと思って考えてきた」
「答えが出たのね?」
「ああ…」
二乃の問いに頷く。
「良いですよ。兄さんの気持ち聞かせてください」
「…………僕は……一花とこれから歩んでいきたいと思ってる」
「「「「え?」」」」
「うそ…」
「……」
僕に告白をしている二乃、三玖、五月、桜は理解が出来ないといった表情を。四葉は信じられない、という表情を。零奈は一人目を瞑りあまり反応がないようだ。
「え…だって一花は…」
そんな言葉を四葉は発しながら一花を見る。
多分、『一花は上杉さんの事が好きですよね』、と続けようとしたのだろう。
「ちょっ、ちょっと待ってよ!一花、あんたはカズ君に告ってたの!?」
二乃の言葉に零奈以外の全員が一花に注目した。
「あはは……正直に言うね。実は私って、カズヨシ君とフータロー君、二人の事が好きだったんだ」
「はぁー!?」
「それは…」
「フータローの事を好きだとは何となく気づいていた」
「う、うん…」
一花の爆弾発言に二乃と五月は驚き、三玖の言葉に四葉が同意した。
「あー…やっぱフータロー君のことは気づかれてたか……ちなみに二人が好きだって、カズヨシ君自身には相談してた」
「ちょっ!?」
「二乃。いちいち反応してたら話が進まない」
二乃の反応に三玖が文句を言う。
「まあまあ……それでね、その時はこんなことでいいのかなって結構沈んでたんだよね。でもね、カズヨシ君はそんな私に、恋愛は理屈じゃない、二人のことを好きでいていいって言ってくれたんだ。もちろん、最後はちゃんと選ぶように、とも言われたけどね」
『あはは』、と頭をかきながら一花は続ける。
「それから、ずっと考えてた…私はどっちの方が好きなんだろうって…妹たちはどんどん好きな人に想いを寄せてるのに、私はなにしてるんだろって焦ったときもあった。そんな時に桜ちゃんの告白もあって…」
「一花さん…」
一花の告白に桜は言葉を溢す。
「あの…好きだった、と言っていましたが、一花さんはどちらか選ばれたんですか?」
「うん、そうだよ。私ね、この夏休み中に決めておこうと前から思ってたんだ」
「じゃあ、和義君から告白されたから和義君を選んだというわけではないと」
「ち、違うよ!むしろ、私振られる覚悟で昨日改めて告白したんだよ。そしたら……その……カズヨシ君が私のことを……」
「そっか…」
照れながら話す一花に三玖は納得したように言葉を漏らす。
「とにかく、兄さんは一花さんを選ばれたということです。一花さん、これから兄さんの事をよろしくお願いしますね」
「はい…」
「カズ君は一花を選んだか………でもごめんね一花、往生際が悪いのかもしれないけど、カズ君への気持ちは収まる気がしないの」
「二乃…」
「ここで勝負は終わってない。少し後ろであんたたちの行く末を見ててあげる。ほんの少しでも隙なんて見せたら私が彼を奪ってやるんだから」
ビシッと一花に指をさしながら二乃が宣言した。
僕がいないところでやってほしいんだけど。
「うん、もちろんだよ」
「そっか…なら私も収まる気、ないから」
「えっと…三玖?」
「そうですね。ここは一花に譲ります。しかし、少しでも和義君を悲しませることが起きたときは…」
「い、五月ちゃん?」
「そうですね。お婆様も言っておられました。ゴール、即ち結婚するまで何が起きるか分かりませんから」
「桜ちゃんまで…」
「というわけで」
「カズ君」「カズヨシ」「和義君」「和義さん」
「「「「「努々油断しないように」」」」」
「あ、ああ……肝に銘じておくよ」
「あはは…」
「はぁぁ…兄さんも厄介な人達に好かれてしまいましたね」
本当にね。
四葉なんて乾いた笑いしか出てないじゃん。
でも、零奈の顔は結構良い顔をしてるように思えた。
「さて、私はちょっと席外すわね」
「じゃあ私も…」
「私もお手洗いに行きたかったので、失礼します」
「えっと…すみません。
「兄さん達も二人で出かけてきたらどうですか?折角恋人になったのです。また明日から忙しくなるでしょうから、今の時間を大切に使われた方が良いですよ」
「分かった。ありがとね零奈。行こうか、一花」
「う、うん」
そこで一花を連れ出して外出することにした。
恐らく零奈は、今は皆をそっとしろと言っているのだろう。
一花も気付いたようなので、二人で観光をすることにした。
------------------------------------------------
~二乃&三玖side~
「ぐすっ……」
先ほどは威勢良く一花に対して隙を見せるな、と宣言したものの振られたという現実を二乃は受け止め一人泣いていた。
「終わったね…」
「!三玖、なんで…」
そんなところに三玖が話しかけてきたのだ。
「さっきは威勢のいいこと言ってたけど、泣いてるんだろうなって思ったから」
「なら、そっとしときなさいよ」
そう言われながらも、三玖は二乃の横に座る。
そしてそのまま二乃に抱きついた。
「私だって……悔しくて泣き……たいから……一緒に、いてもいいかな?」
抱きついた段階ですでに泣いている三玖。
それに気付いた二乃は、三玖の背中に腕を回し抱き返す。
「まったく……しょう……がない……妹……なんだ……から……うっ……うぅぅ……」
「うっ……うっ……」
「「うわぁぁぁーん……!」」
「悔しいぃ……悔しいよぉ……」
「うん……うん……やっぱり、恋って辛いね……うぅぅ……でも、カズヨシを好きになって……良かった……」
二人はそれからしばらく泣き続けたのである。
------------------------------------------------
~五月&桜side~
五月は一人中庭で座り空を見上げていた。見上げていないと、どんどん涙が出てきてしまいそうだからだ。
それでも、一滴ずつ目から涙が流れている。
「いつかはこの日が来るとは思っていたのですけどね……」
「桜……さん……」
そこに桜が近づいてきた。
「
「あ……」
そう。桜は一度修学旅行の時に和義に想いをぶつけたが、振られているのだ。
「それでも、振り向いてもらえるよう……がんば……ってきました……」
「桜さん…」
そこで桜も限界が来てしまい、涙を流して下を向いてしまった。
「……桜さんの頑張りは、きっと和義君に届いていたと思いますよ」
「え……?」
「和義君言ってたじゃないですか、君たち七人の事が好きだ、と。それは、桜さんも含まれています。そこは、自分を誉めてあげていいと思いますよ」
「あ……」
涙目ながらも笑顔で桜を自分の隣に座るように促す五月。
桜は五月に促されるがまま隣に座る。
そんな桜の頭を、自身の肩に持ってきて自分のおでこを桜のおでこに軽くぶつける五月。
「よく頑張りましたね」
「五月さんだって……」
「はい……っ……頑張りましたが……っ……届きませんでした……ぅっ」
「五月……さんっ……う……うっ……」
「一緒にいてくれて、ありがとうございます……っ……多分一人だと……もっと悲しくなっていたと……思いますから……」
「うっ……ううぅ……は、い……」
二乃と三玖とは違い、二人は静かに泣いている。
しかし、悔しさは二人に負けていない。
そんな二人を、少し離れたところから楓は見守っていた。
------------------------------------------------
~四葉&零奈side~
四葉と零奈は部屋から移動せず、自分達の部屋に留まっていた。
ただ、零奈は窓際の椅子に座りお茶を啜りながら外を眺めている。
「お母さん…」
そんな零奈を四葉は心配そうに見ていた。
「ごめんなさい。娘にそんな顔をさせてしまって……母親失格ですね」
「そ、そんなことないよ!こんなこと、誰だって悲しくなっちゃうよ……」
「四葉。兄さん…和義さんと一花を嫌わないでくださいね?」
「え?」
「和義さんはしっかりと決断をしました。選ばないという選択もあったでしょうに、それでもしっかり一人を選んだのです」
「あ……」
「和義さんは、自分が一人を選ぶ事でこのような事が起こると薄々感じていたと思います。だから、発表の前に『このままの関係でいたい』、と言っていました。自分の発言でこの関係が崩れると思ったのでしょう」
「うん……お母さんはやっぱり強いね」
笑顔で零奈の向かいに座りながら四葉は伝えた。
「そんなことありません。今だって、悔しくて泣きたいと思っています。ただ、そうしまいとコントロールしているのですよ」
「うわぁー、私には無理だなぁ。うん、大丈夫だよ。私は一花と直江さんを嫌ったりしない。今まで通りに接していくよ!」
「それを聞けて安心しました……さて、母さんに転校の手続きの相談をそろそろしないとですね」
「え……お母さん、どっか行っちゃうの?」
零奈の発言に、四葉は驚き質問をした。
「え?だって、和義さんは卒業したらここで働く気でいるではないですか。恐らくこの島に住むことになります。であれば、私もこちらに来ますよ。幸いにして、この島には学校がありますから。しかし、母校にまた通うことになるとは…」
「えーと…」
零奈の思考はすでに先を見据えている。
そんな零奈に四葉は付いていけていない。
「ん?四葉は勘違いしているかもしれませんが、私の和義さんへの愛はこんなことではなくなりませんよ。二乃が言っていたではありませんか、隙あらば奪ってみせると」
「えぇぇーー!?」
「さぁー、ここから私だって上級生、中学生、高校生へと成長していきます。ふふっ、私の魅力はここから成長していくというもの。更なる魅力アップに努力していかなければ!」
零奈は立ち上がり腕をあげて、自分自身に言い聞かせるようにそう意気込んだ。
この時の四葉は、ただただ和義と一花に同情した。
------------------------------------------------
一花と二人で外に出てきたものの、一花も有名人であることから、自然に人気が少ないところに足が向かっていた。
「あ!ねえねえ、鐘鳴らそうよ!」
例の誓いの鐘まで来ていたので、一花がはしゃぎだした。
「なんだ、やっぱり一花も乙女だよね。こういうの信じてるんだ」
「むー…いいじゃん、夢があって。カズヨシ君とフータロー君が淡白なんだよ」
「はいはい。じゃあ鳴らそうか?」
「うん!」
ゴーン……ゴーン……
二人並んで鳴らすと辺りに鐘の音が響き渡った。
しかし、観光スポットの割にはここで人を見たことないんだが。
鐘を鳴らした後は、景色を眺めていた。
一花はずっと僕の手を握っている。指を絡ませ、所謂恋人繋ぎである。
「はぁ……夢みたい。私がこんな風に好きな人と手を繋いだり、デートしたり出来るなんて…」
「まぁ、一花は有名人だからね。世間一般的なデートをさせてあげられないから申し訳ないけど」
「ううん。こうしてカズヨシ君と二人で一緒にいるだけで幸せだよ」
言いながら更に寄り添ってきて頭を僕の肩に乗せる。
その時の一花の顔は、本当に幸せそうである。
そんな風に見ていたのに気付いたのか、一花と目があった瞬間どちらからともなくお互いの唇を重ねた。
「ん……ちゅ……んんっ」
唇を離すと、蕩けそうな一花の顔があった。
「一花?」
「どうしよう……キス、虜になっちゃったかも……ねぇ……もう一回、ダメ?」
「へ?一花がしたいって言うなら僕は構わないけど…」
「やったー。じゃあ……」
そう言って、一花は僕の首に腕を巻き付け自分からキスしてきた。
「ん、んっ……ちゅ……」
柔らかな唇をなぞるような、優しい触れ合い。
「んん……ちゅ……んン……はぁ、んんン……カズヨシ君……んは……ちゅっ……ちゅ、ちゅっ、はぁ、ん……んっ、ん……カズヨシ君好き……カズヨシ君……カズヨシ君……っ」
「僕も、好きだよ……」
「んぅ、ん……んッ、んッ……ッ。はぁ、ん、んン……ちゅ……ちゅぅ……」
結局、その後は一花にされるがままキスをしていた。
一花ってキス魔だったのだろうか。
鐘の近くにずっといるわけにもいかず、今はまた手を繋いで旅館に戻っている。
「そういえば、学校どうするの?」
「うん……カズヨシ君には申し訳ないんだけど、やっぱり女優業を諦めたくないんだ!」
「うん、それでこそ僕が好きになった一花だよ」
「えへへ、カズヨシ君ならそう言ってくれると思ってたよ。でも、学校は辞めたくないなぁ…」
少し元気がないような顔を下に向けて話す一花。
「それなんだけど、昨日母さんに相談してみたんだよね」
「え?」
「勝手にしたことはごめん。けど、やっぱりここまで来たら皆で卒業したかったから」
「う、ううん。全然怒ってないよ」
「そっか。でね、母さんに相談したら休学はどうかって」
「休学?」
「そう。ある程度学力が備わってるか確認が入るかもだけど、問題なければ、それで僕達と卒業出来るだろうって」
「ほ、本当に!?」
「ああ、学力に関しては僕と風太郎で全面的にバックアップしていくよ。任せて!」
サムズアップして答えてあげた。
「うん!頼りにしてる!なら、その方向で社長にも相談してみるよ」
「了解!まあ、後は社長さんや母さん達に任せておこうよ」
「うん!えへへ、やっぱり頼りになるなぁ」
そう言いながら僕の腕に抱きついてくる一花。
今まで我慢していたものが一気に発散されたようであった。
というわけで、和義が選んだのは一花でした。
いやー、最後まで悩みましたぁ~。
でも、姉妹の中ではやはり一花が和義に合っているのではないかと思い書かせていただきました。
ちなみに、最後の最後まで五月も構想としてありました。
だって、作品の中の五月はもうメインヒロインの位置付けだったじゃないですか…
さて、和義と結ばれた女の子は決まりましたが、まだ続けさせていただきます。
原作でいうあの人とかあの人とかまだ出てきてませんしね。
では、また次回のお話も読んでいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
PS.一花以外のルートを見たいかのアンケートもしております。
良かったらポチっとお願いいたします。
外伝的に他のヒロインのお話も書いた方が良いでしょうか?
-
外伝はいらない
-
二乃
-
三玖
-
四葉
-
五月
-
零奈
-
桜
-
ハーレム