イメージ
児童養護施設で育った女性2人が、レイプと妊娠をきっかけに性の傷に怯え、その遥か遠くに築いた日常の中で、静かにその罰と報いの中へ沈んでいく話。
梗概:a子が慕っていた大学サークルの先輩にレイプされ妊娠する。
a子から連絡がないのを心配したb子が彼女のアパートを訪れると、そこには呆然と肚を撫でるa子が居た。
b子はその姿に『在りし日の自分』を重ねる。
「私が、a子ちゃんに子供を産ませてあげるよ」
a子のアパートに来たもう一つの理由「働いている老人ホームの入居者から一億円を相続した」ことを話し、その金と自分が働く金を足してb子は
a子を養うという。a子はb子の人間の綺麗さに鎌をかけるが、b子はそれを笑っていなす。
a子とb子は一緒に暮らす事になった、それはa子とb子がとある児童養護施設の相部屋でともに育ったことと重なり二人の会話を引き出した。
しばらく平穏な日々がつづく、だがa子はb子の心の綺麗さを不気味だと感じるようになる。それはa子の精神を食む。
ある日a子がb子にそれをはねつけると、b子はa子に隠していた事を語りだした。
〈〉
・二人が育った施設は、ある福祉サービスを提供する企業が作ったものだった
・その施設の施設長は企業の創設者で、誰もが人格者と慕う人間
・かつてb子は施設長から性的虐待を受け、妊娠して子供を堕された(施設長は施設からは姿を消し、揉み消したのかおおごとにはならなかった)
・一億円の財産は施設を出る時、その事の餞別として受けたもの
・部屋で自分を連れ出しに来た施設長に甘えるa子を見た時、その純粋で綺麗で、少し間違えてしまったらぽろぽろに崩れてしまう身体をb子は好きになってしまったらしい
・そこからa子の事をずっと想い続け、施設長から相続した金で二人で生きていけると考えたとき、b子は「施設長から自分で幸せを勝ち取った気分」になったらしい
b子はa子の質量を確かめる様に、優しく彼女の身体を抱きしめる。だかa子はb子にサークルの先輩の影を見て彼女の事を「気持ち悪い」と思う。a子は「財産を使って暮らすことで一生レイプされたことに囚われるんじゃないのか」とb子の首を締める。泣くb子。蛙が潰された様なうめき声を上げて彼女が泣くので、a子はどことなく虚しい様な気持ちになってしまう。a子は震える手をゆっくりと解いて子供をあやす様にb子にキスをする。鼻水を舐め取りながら歯を舐めるのをb子はぼっと受け入れて終わり。
〈登場人物〉
a子
登場人物の1人。大学三年(20)。演劇サークルに所属していた。黒い巻毛がそのまま伸びて、ちょうど焼鏝で髪をカールさせた様になっている。本人は手間が要らない髪と捉えている。垂れ目でいつもやや不機嫌に捉えられるような顔をして、本人も若干根暗なのが災いし大学での友人は出来なかった。その少し寂しくて退屈な所をサークルの先輩に漬け込まれてレイプされる、警察へ相談に行こうとしたが行為の写真で脅され何も言えなくなって孤立した。(平穏な日々)産婦人科にかかった帰りにb子にゆったりとしたワンピースを何着か買ってもらい、それを着まわしている。母親からの虐待で施設に入る(8)。
b子
登場人物の1人。21(a子より誕生日が早い、いろいろめんどくさいけどよく期間を考えて矛盾を防ぐ)。育児放棄がきっかけで施設に入った当時(11)から、施設長に性的虐待を受け16で妊娠。施設の判断で堕胎。施設を出る時にその事で施設長から餞別を受ける。パサパサした髪を100均の黒ゴムでまとめて高く上げて、いつもベージュのエプロンと丸首の黒シャツに茜色のジーンズを着ている。血色がいい、笑うと笑窪ができる。相手の顔色を伺うのがあまり得意ではない、相手に合わせて笑っていることが多い。
おはようございます。
今年の1月に書いたプロットです。イメージのところを少し手直しして出しました。
半年の間に色々思いついたものがあるので、とりあえずこれを上げて、次から思いついたものをまとめていきます。