異次元の寂しがり屋   作:アマシロ

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以前、掲示板はオマケでしか出さないと言いましたがマモレナカッタ…。





相談掲示板

 

 

 

 

 

――――そう、気づいてしまった。私は、お兄さんとデートしたことがないと…! (温泉や食事は行ったけれどあれはご褒美という認識だし普段のお出かけは一緒にいるのが当然だと思っている)

 

 

 

 けれどデートに誘われたということはもしかして、お兄さんも私のことが……でもお兄さんのことなのでそんなことは全く考えていないかもしれない。

 

 デートといえば、手を繋いで、一緒に買い物とかして………普段通り?

 もしかして普段通り過ごして「これがデートだよ」なんてお茶を濁される可能性があるのかもしれない。

 

 

 

 

「……デート、お兄さん、チュー……」

 

 

 

 どうにかして、お兄さんにチューしてもらいたい。

 そのためには………。

 

 

 

(あっ。そういえば、スぺちゃんから前に……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

トレセン学園匿名相談掲示板

 

 

【相談】お兄さんとチューする方法【募集】

 

1:名無しのウマ娘

お力をお借りしたいです。よろしくお願いします。

 

 

 

2:名無しのウマ娘

えっ。本物……? いやいやそんなまさか

 

 

 

3:名無しのウマ娘

? よくわからないですが、本当にチューしたいです。

 

 

 

4:目指せ日本一

この感じ……ご本人ですね!

 

 

 

5:ゆる釣りウマ娘

>>4ほどのウマ娘が言うならまあ…。でもどうしてこんな場所、もとい掲示板なんかに?

 

 

 

6:名無しのウマ娘

ルームメイトに聞いたことがあったので、書き込んでみました。

私の新しい勝負服をみんなの力で考えてくれたって。

 

 

7:蒲公英

>>4ちゃん、何をしているのですか…?

 

 

8:目指せ日本一

ごめんなさい

 

 

9:ゆる釣りウマ娘

>>6って聞くとなんとなく感動話っぽいけどねー。

 

 

10:名無しのウマ娘

?? えっと、すみません。

何か私のせいで謝るようなことが…?

 

 

11:目指せ日本一

>>10ぜんぜん悪くないです! 大丈夫ですから!

 

 

12:ゆる釣りウマ娘

まあここの掲示板はトレセン内部からしか見られないし、平和だしいいんじゃない?

 

 

13:蒲公英

>>12何かあったら掲示板自体が終わりそうですね

 

 

14:ゆる釣りウマ娘

>>13それはちょっと……せっかく面白、もとい暇つぶしになるのに

 

 

15:目指せ日本一

とりあえず、見やすいように固定ハンドルネーム付けましょう!

やり方は電話で教えますから!

 

 

16:ゆる釣りウマ娘

>>15 ス〇ちゃん……。

 

 

17:世界レベルデース!

スペ〇ゃん……。

 

 

18:一流ウマ娘

>>16>>17貴女たち、真面目にやりなさい!

 

 

19:お布団

どうしてかルームメイトの人が急に電話してきてくれたので、やってみました。

合っていそうですか?

 

 

20:ゆる釣りウマ娘

>>19どうしてお布団に…?

 

 

21:お布団

みなさん好きな物か目標を付けてるみたいなので…。お兄さんってつけると紛らわしいですし。

 

 

22:ゆる釣りウマ娘

(なんとなく疑ってたけどこれ本人だなーという顔)

 

 

23:一流ウマ娘

ま、まあ一流のトレーナーと親しくなりたい気持ちは分からなくもないから協力してあげる!

 

 

24:ゆる釣りウマ娘

うんうん。私の友達のキングヘイローも自分のトレーナーと仲良くなりたそうだし、分かるなーその気持ち。

 

 

25:一流ウマ娘

>>24ちょっと!? 勝手に人の気持ちを捏造しないで下さる!?

 

 

 

26:ゆる釣りウマ娘

えっ、何の事かなー? 大丈夫、きっと一流のキングはこんなところで掲示板見てないし

 

 

 

27:蒲公英

とりあえず、何故キスをしたいという話に…?

 

 

28:お布団

お兄さんにデートに誘われたんですが、どうしたらキスしてもらえるのかわからなくて

 

 

29:目指せ日本一

私もキスなんてしたことないですし…。

 

 

30:世界レベルデース!

>>28 こういう時は、景色の良い場所で抱き着いて告白デース!

 

 

31:蒲公英

>>30 真面目にやりましょうね?

 

 

32:ゆる釣りウマ娘

ヒェッ

 

 

33:ワガハイ

なんかすごいことになってる……。

 

 

34:かっとばせユタカ

>>28ではひとまず、普段と違うところを見せて女の子らしさを意識させてみるなどいかがでしょうか?

 

 

35:世界レベルデース!

>>31至極真面目デース…。でもその、>>1さんくらい綺麗なら正面から勝てるんじゃ?

 

 

36:ワガハイ

いや、にぶトレーナーだし…。

 

 

37:お布団

お兄さんは気が利きますし、鈍くなんてないですよ。

意地悪なので気づいていても無視してきますけど。

 

 

38:ワガハイ

あっ、はい。ごめんなさい。

 

 

39:ゆる釣りウマ娘

>>36>>37この間、わずか10秒

 

 

40:目指せ日本一

タイピングも早いですねー…。

 

 

41:蒲公英

>>34ともかく、服装から意識していただくのは良いアイデアかと

 

 

42:ワガハイ

ちょうどショッピングデートだもんねー。

 

 

43:世界レベルデース!

>>41>>42では、下着を選んでもらいましょう!

 

 

44:蒲公英

>>43急にエルとストレッチがしたくなったので、少し離れますね

 

 

45:世界レベルデース!

急に逃げたくなったので少し離れマース!

 

 

46:お布団

下着……お兄さんに?

 

 

47:目指せ日本一

いやいや>>45さんの言う事は聞かなくてもいいですから!

 

 

48:ゆる釣りウマ娘

>>47いや、でも破壊力はあるよね……。

 

 

49:一流のウマ娘

破壊力しかないわよね!? 貴女たち、自分のトレーナーに下着選んでもらって無事でいられるの!?

 

 

50:ゆる釣りウマ娘

>>49ごめんなさい、無理です

 

51:ワガハイ

でも正直それくらいしないとキスなんて無理じゃない?

 

 

52:ほわぁ

ネグリジェを選んでいただくと、トレーナーさまが少し積極的になりましたわ~

 

 

53:閃光

>>43ですがそれは最終手段です……まずご両親に紹介して外堀を埋めるべきかと

 

 

54:世界一カワイイ

流石に下着を選んでもらったら私のお兄ちゃんも動揺してたし、効果はあると思うなー。

 

 

55:坂路

>>53お父さんと会っていただくのは、関係性の再確認のためにも有用かと

 

 

56:金剛石

>>43 採用です! 素晴らしいと思います!

ではまず私がトレーナーさんに試してみますね!

 

 

57:目指せ日本一

な、なんだか凄い人たちが集まってきたような…?

 

 

58:お布団

>>43下着……。お兄さん、胸が大きい方が好きだって言っていました。

 

お母さんたちは子どもの頃から知っています。

お嫁さんになってほしいと言ってくれました。

 

 

59:かっとばせユタカ

>>58暴言ですわ! ひどいですわ!

 

 

60:黄金の浮沈感

待てよお前ら、あんまりトレーナーを困らせるんじゃあねぇぞ

 

 

61:目指せ日本一

>>60えっ、誰ですか!?

 

 

62:ワガハイ

ゴ〇シ…? いや違うよね…?

 

 

63:硝子の鳥

そうですね、>>1さんなら無理せずとも自然に結ばれそうですし…。

 

 

64:閃光

ですが、きちんとした説明も無く子ども扱いされるのは非常に遺憾なのは分かります。

一度しっかりと機会を設けて、予定を立てておくべきでは?

 

 

65:お助け大将

でもやっぱり、お父さんたちに紹介してしっかり応援してもらえばトレーナーさんも応えてくれるとは思いますけど…。

 

 

66:ラーメン殿下

>>64うんうん、そうだよね。

ちょっとだけ、一緒にアイルランドに来てくれないかなーって思っていたけど、仕事熱心なせいで来てくれなかったし

 

 

67:坂路

>>58なるほど、確認は終わっているようですね。

 

 

68:ほわぁ

トレーナーさまに本日のネグリジェを選んでもらおうと思ったのですが、他の子がいるところでやめろと怒られてしまいましたわ~

 

 

69:金剛石

トレーナーさんに下着を写真で選んでもらおうとしたのですが、はしたないと怒られてしまいました…。

 

でも視線が胸に行っていましたので効果はありそうです♡

 

 

70:お助け大将

>>69いいなー。私なんて頭グリグリされたのに…。

 

 

71:ワガハイ

なんかみんな色々進みすぎじゃない!?

 

 

72:かっとばせユタカ

私も家の関係で最低限の知識はありますが…詳しそうな方に声をかけてみますわ

 

 

73:黄金の浮沈感

正月があんだし、和服で攻めればいいと思いますわ

 

 

74:かっとばせユタカ

>>73本気で誰ですの!? 紛らわしいですわよ!?

 

 

75:ワガハイ

逆にゴル〇っぽいような気もしてきたケド

 

 

76:ほわぁ

>>1さまも、ネグリジェが似合いそうですわ~

お勧めのお店、お教えしますわ~

 

 

77:世界一カワイイ

普通に下着のお店に連れていこうとすると断られるけど、友達とお泊りするのに不安で…とかちょっと困ってるのをアピールすると断られにくいですよー。

 

 

78:ラーメン殿下

>>77さっすが! 私もちょっと試してくるね!

 

 

79:ゆる釣りウマ娘

>>77>>78こ、国際問題…?

 

 

80:金剛石

>>77試してみました! 「全部可愛いよ」って言われましたが、一つ選んでもらえました!

勝負下着にします!

 

 

81:世界レベルデース!

いつの間にか凄いことになっ

 

 

82:蒲公英

>>81捕まえましたー。お騒がせしました。

 

 

83:お助け大将

>>77本当に効果ありますね! ありがとうございます!

親友ちゃんに聞けよ! って怒られましたが、トレーナーさんにしか相談できないですって言ったら勝ちました!

 

 

84:硝子の鳥

>>73さんのおっしゃるように、お正月の和服を選んでいただくというのはどうでしょうか。

 

 

85:ゆる釣りウマ娘

>>77止めておいた方がいいと思いまーす。平然とした顔で「君ならこれが似合うと思うよ」なんて言われてなんか色々打ち砕かれた気分…。

 

 

86:名無しのウマドル

>>77を使いすぎると、下着を見ても平然とするにぶトレーナーになっちゃうよ…。

 

 

87:ほわぁ

>>77トレーナーさまにお願いしたら、新しいネグリジェを買ってもらいましたわ~。

嬉しいですわ~

 

 

88:目指せ日本一

なんだかトレセン学園が大変なことに…!?

 

 

89:お布団

なるほど、お兄さんに下着が選べないとお願いして、あとお正月の和服ですね…!

ありがとうございます!

 

 

90:閃光

>>89まだダメと言われた場合は、何時なら良いのか確認しましょう

 

 

91:世界一カワイイ

>>89恥ずかしくても、ちゃんと自分の気持ちは素直に伝えたほうがいいよー。

 

 

92:金剛石

>>89陰ながら応援させていただきますね!

 

 

93:お助け大将

>>89>>92お父さんと一緒に応援してます!

 

 

94:ラーメン殿下

>>89私も協力は惜しまないよ~!

 

 

95:目指せ日本一

>>89けっぱりましょう! 私にできることなら協力します!

 

 

96:黄金の浮沈感

>>89一肌でも二肌でも脱いでやるぜ

 

 

97:一流のウマ娘

>>89もし今回がダメでも何度でもアタックよ!

 

 

98:ゆる釣りウマ娘

まあ、最終的にはくっつくと思うし。気楽にいこうよ~

 

 

99:坂路

>>89ファイトです

 

 

100:科学者

ふーむ。ちょうど良さそうな試作品があるんだが……どうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「――――お兄さん」

 

 

 何故か家の前での待ち合わせを主張したワキちゃんに従って、買い物の用意を整えて玄関前で待つ。お金はあるし、なんか可愛い服でも……と思っていたのだが。

 

 前に買ってあげた、アプリスズカさんと同じ私服に、クリスマスプレゼントのコート。もう何度か見た組み合わせではあるのだが、やっぱり可愛い。

 

 

 

「うん、やっぱり似合うな」

「そ、そうですか…? ありがとうございます」

 

 

 

 

 なんとなく片手だけ手袋をしていない右手を彷徨わせるワキちゃんが迷子……もとい、万が一走り出したりしないように手を握る。

 とにもかくにも今回はデートでワキちゃんを満足させ、ストレス発散させなくてはならない。

 

 

 

 

 ので、美味しいスイーツの店くらいは調べてある。

 行先がいつもの商店街ではあまりにもアレなので、もちろん別の場所へ。

 

 車に乗り込んだ俺たちは――――。

 

 

 

 

「お兄さん、スぺちゃんたちとお泊り、パジャマパーティーをしたいんですが…」

「おお、いいな」

 

 

 

 

 なんか年頃の女の子っぽい。

 ワキちゃんもやっと人並みの感性が、とかなり嬉しくなったのだが。

 

 

 

「――――下着が分からないので、一緒に選んで欲しいんです…」

「………………母さん、呼ぶ?」

 

 

 

 自分でもどうかと思うが、何が悲しくて幼馴染の下着を選ばないといけないのか。

 しかもあれだろ、年頃の女の子に見られて恥ずかしくない下着を選べと!? 無理でしょ…。

 

 が、やっぱり恥ずかしいのか顔の赤いワキちゃんは目を逸らしつつ言った。

 

 

 

 

「………お兄さんしか頼れないんです!」

「いや、それはさ………むぐぐ」

 

 

 

 

 確かに母さんに若い感性を求めるのはどうかと思うと言うか、そんなこと頼んだ日には結果的に母親とワキちゃんを連れてワキちゃんの下着を選ばされる可能性すらある。

 

 しかも何も助言なしの場合は可愛さの欠片もない実用的な下着か、お子様下着で参戦してしまうワキちゃんが容易に想像できる…。スズカさんならまだちゃんとしてそうなのに……いややっぱり無理かも。

 

 

 

 

 

 

 

―――女性経験ないのに下着は無理では?

 

 

 

 そんなわけで、ワキちゃんの持ってくる下着で一番可愛らしそうなのを選んだ。

 俺は死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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