??「う、うーん。うにゅ」ファー
青年「お、起きたか。」
私が目を開けるとそこには若い青年がいた。
??「んぁ…誰?」
青年「僕は
??「えっと、よろしく」
秋山「で、君は?」
??「時津風は陽炎型駆逐艦十番艦。時津風っていうの」
秋山「時津風って変わった名前だな」
時津風「そうかなぁ?」
秋山「まぁ、良いけどさ。それより時津風はどうしてこんな無人島に流れ着いたのさ?」
時津風「えっと〜、出撃して深海棲艦との戦いに負けて沈む覚悟をしてたのだけど、気がついたらここにって感じかな?」
秋山「深海棲艦?出撃?」
時津風「お兄さん、艦娘ってわかる?」
秋山「わがんね」
時津風「えっと、ザックリ説明すると深海棲艦は人間の敵でその人間を守るのがあたしぃ達艦娘って感じかな」
秋山「成る程な。時津風達は毎日僕達人間の為に戦ってくれているんだね」
時津風「時津風は人間の為じゃなくて自分の為に戦っているんだけどね」
秋山「どゆこと?」
時津風「時津風のいる鎮守府の提督、つまり1番偉い人なんだけど」
秋山「うん」
時津風「まともな戦果をあげれなかった艦娘は解体か悪くて夜番をされられるんだ」
秋山「クズじゃん」
時津風「クズなんだよ」
秋山「えっと、それならどうする、時津風は他に行く宛名はあるのか?」
時津風「無いよ。だからお兄さんと一緒にここで住む♪」
秋山「いやいやどうしてそうなる。僕も時津風の提督とやらと同じ人間なんだが」
時津風「お兄さんからはあの国の人達や提督みたいな嫌な感じがしないから大丈夫大丈夫♪」
秋山「時津風がそう言うなら時津風の好きにしたら良いけど、一緒に住むのなら何かしらの手伝いを頼むかもしれないからそうなったらよろしく頼む」
時津風「りょーかーい♪」
秋山「とりあえず今日はもうご飯食べて寝ようか」
時津風「ご飯!」
秋山「鎮守府とか言うところの食事なんかよりも質素だが我慢してくれ」
時津風「何が出てくるの?」
秋山「魚の丸焼きとか山菜のスープとか」
時津風「お兄さん、時津風の鎮守府での艦娘の食事はなんだと思う?」
秋山「そりゃ、ステーキとか海鮮物とか豪華な食事じゃないの?」
時津風「それを食べているのは
秋山「…は?」
時津風「時津風達にはご飯なんて無いよ、だからそこら辺の雑草とか木の実とか虫とか食べてたもん」
秋山「そこまでクズだったか。…よっしゃ、これからは出来るだけ時津風にはおいしい食事を出してやるからな」
時津風「嬉しいけど無理だけはしないでね」
秋山「分かってるよ」
時津風には何故かわからないけど相手を見るとその人からうっすらだけど煙のような物が上がっているのが見える、初めはそれがどうしてかわからなかったけどいろんな鎮守府を淡々としていて分かった。
これは相手の内面であると言うことに、これまでの人間は全員黒い煙を出していてその色の煙が出ている者は皆クズばかりだった、時津風達艦娘をやらしい目で見るし大破進軍や無慈悲な解体など艦娘を奴隷として売り捌いたりの行為も当たり前のように行うような連中ばかりだった。
でもこの島に流れ着いて初めて他の色の煙を見た、しかも黒とは真逆の真っ白な煙だった。この人ならもしかしたら時津風の事も大切にしてくれるかもしれないと思うと彼から離れたくなくなってしまった。
それから十数分が経過して
秋山「さぁ、おあがりよ」バーン
時津風「うわー!」
秋山「今日はもう遅いから食べて寝るか」
時津風「うん♪」
今私の目の前には様々な料理が並んでいた、お刺身にお寿司に魚の丸焼きに山菜のスープにステーキもあった、初めてのまともな食事で凄く嬉しかったけどそれと同時に恐怖も覚えた、何故ならもしかするとこれは夢で目が覚めればまたあの地獄の日々なのかもと言う恐怖。(材料やどうやって作ったかは、触れないようにね?わかった?)
夢なら一生醒めなくて良いと思いながら食べるとしっかりと味がして涙が溢れてきた、そんな時津風を彼は優しく抱きしめてくれた。単純かもしれないけどそれが凄く嬉しくて時津風は一生お兄さんを護り、そしてついて行くと誓った。
秋山「とりあえず今日はこのままこのベッドを使ってくれ」
時津風「でも、あそこはしれぇのでしょ?」
秋山「確かにそうだけど、女の子を硬い地面に寝かせるのは俺が嫌なんだ」(しれぇ?)
時津風「それなら一緒に寝ようよ」
秋山「………え?」
時津風「何か問題でもあるの?」
秋山「いやいや問題しか無いだろ!」
時津風「時津風はしれぇと一緒に寝たいの」
秋山「わ、分かった」
時津風「やった♪」
その後、2人は一緒の簡易ベッドに入ったが緊張のせいで中々寝付けず、最終的にはお互いに抱きしめ合いお互いの体温で安心したのか眠りに落ちた。
2人が豪華な食事をしていた頃、何処かの鎮守府では。
提督「お前、本当に使えないな」
??「…」
提督「なんとか言ったらどうなんだ、アァ!」
??「ごめんなさい」ボソッ
提督「っち。もういい、お前いらないから何処へでも消えろ」
??「もう一回だけチャンスをくれないかい?」
提督「黙れ!これで3度目だろうが、これ以上しつこいようならお前にも客を取らせるぞ」
??「そ、それは」
提督「ま、お前には随分と楽しませてもらったがもう飽きたし、もっと良い奴が俺の鎮守府には山ほどいるからもうお前程度じゃ使い物ならないだろうな。もしお前が俺の為に体で稼いでくれるってんなら俺の鎮守府においてやっても構わないぜ?」
??「…」
提督「ダンマリは否定ってことで良いんだな。それから、お前の姉妹艦の何だったかあの金髪の」
??「夕立」
提督「そうそう夕立だ、あれも連れて行けよな。あんな言葉も通じているのかもわからないし客を取らせても客に怪我をされるあんなゴミも俺の鎮守府にはいらないからよ」
??「分かったよ」
提督「そんじゃとっとと消えろ、精々運良く拾ってもらえたらそこで可愛がってもらうんだな時雨」シッシッ
時雨「…」テクテク
ガチャ、バタン
提督「さて、枠も空いたしどの鎮守府でも手に入らなかった大和を建造しますか」
時雨達の部屋?
時雨「夕立、此処から出るよ」
夕立「?」
時雨「僕達はもうこの鎮守府にはいられないんだ」
夕立「ぽい?」
時雨「んー、何を言っているのか分からないけど、分かってもらえたかな」
夕立「ぽいぽい!」
それから僕は自分と夕立の着替えとかをリュックに入れてこの鎮守府を去った、着替えと言ってもボロボロであまり服としての機能をしていないけど無いよりはマシと言う程度の代物しか無いんだけどね。
??「私もあの子達に着いていこっと」
時雨「ん?気のせいかな」
次の日の朝
秋山「ふぁー。よく寝た」
時津風「むにゃむにゃ」
秋山「少し前まで地獄のような環境にいたんだもんな、よく頑張ったな時津風」ナデナデ
時津風「わふ〜♪」
秋山「犬みたいだな」
時津風「ガゥ!」ガブッ!
秋山「いで!」
時津風「がるるー!」
秋山「起きてたのかよ」
時津風「起きてたよ、それより時津風の事を犬呼ばわりするなんて酷いよ」
秋山「すんません」
時津風「……許す」
秋山「さてと、今日の食料でも取りに行くか」
時津風「しゅっぱーつ♪」
秋山「時津風は今日も休んだほうが」
時津風「もう元気いっぱいだから大丈夫大丈夫」
秋山「無理はするなよ」
時津風「うん♪」
そして浜辺に着いた二人が見たのは黒髪の女の子と金髪の女の子が着替えているところに遭遇してしまったのだ。黒髪の子は黒、金髪の子は白という風にばっちりと。
時雨「え?」
夕立「ぽい?」
秋山「あ、えっと」
時津風「しれぇの変態」
秋山「僕は悪くないよな」
時雨「い」
時津風・秋山「い?」
時雨「いやぁーーーーー!」
ばちーーーん!
秋山「ぶべら!」バッターン!
時津風「ありゃりゃ」
時雨「はっ!ご、ごめんなさい!」
秋山「だ…大丈夫だから、早く服を着てくれ」
時雨「う、うん。そうするよ」
そう言って時雨は服を着ようとしたが夕立がいない事に気づきそして後ろから夕立の声がしたので振り返って見れば夕立は倒れている男性に自分の体を擦り付けていた、まるでマーキングの様に。
夕立「ぽい〜♪」スリスリ
時雨「あの夕立が人間にあんなに懐くなんて」
時津風「ちょっと!しれぇーから離れてよ」ンググ!
夕立「ぽい〜ぽいぽい〜」ムギュ
秋山「えっと、何この状況」
それからしばらくして。
時雨「僕は白露型駆逐艦、「時雨」。えっと、これからよろしくね」
秋山「ああ、よろしく」
夕立「ぽいぽい!」
時津風「何言ってるのか全くわからないよ」
夕立「ぽい〜」
時雨「この子は僕と同じ白露型駆逐艦の四番艦夕立だよ」
夕立「ぽい!」
秋山「夕立って言うのか、よしよーし」ナデナデ
夕立「ぽふ〜」
時雨「不思議な光景だよ」
時津風「誰にでもこんなんじゃないの?」
時雨「同じ艦娘にらなまだあるけど人間相手は彼が初めてだよ」
時津風「へぇ〜」
時雨「ところで君は?」
時津風「時津風は陽炎型駆逐艦十番艦。時津風だよ〜」
時雨「時津風か、よろしくね」
時津風「よろしくぅ〜」
秋山「僕は
時雨「こちらこそよろしくね竜也」
秋山「おう」ナデナデ
夕立「ぽい〜」
時雨「まるで竜也のペットみたいだ」
秋山「ペットか。それじゃあ夕立、お手」
夕立「ぽい♪」ミギテオノセ
秋山「おかわり」
夕立「ぽい〜♪」ヒダリテヲノセ
時津風「しれぇにそんな趣味が」マジヒクワー
秋山「時雨がペット見たいって言うから」
時雨「言ったのは僕だけどそれをしたのは竜也だから」
秋山「確かにそうだな」
時津風「もしかして時津風達の事全員ペットにする気なんじゃ」
時雨「君には失望したよ」
秋山「ちょっとしたおふざけのつもりがこんな事になるなんて」
時雨「ま、冗談はここまでにして。君は提督なのかい?」
秋山「提督に見える?」
夕立「ぽい〜♪」スリスリ
時雨「見えないけど。ならどうして艦娘と一緒にいるんだい?」
秋山「時津風は昨日この島に流れ着いたんだ」
時雨「本当かい?」
時津風「本当だよ〜」
時雨「嘘はついていないみたいだね」
秋山「と言うか、二人はこれからどうするんだ?」
時雨「え、これから?」
秋山「そう」
時津風「行くところが無いなら一緒に此処で暮らそうよ」
時雨「良いのかい?」
秋山「僕は別に構わないよ」
時雨「夕立があんなに懐いているって言うことは大丈夫なのかな。分かったよ、僕達もこの島に住むよ」
秋山「おう」
夕立「ぽいぽい〜」ギュー
秋山「よしよーし」ナデナデ
時雨「…この人が僕達の提督だったらどれだけ良かったか」
時津風「…あの国にはホワイト鎮守府なんて存在しないからそう思うのも無理もないよね」
秋山「それじゃあ、とりあえず寝泊まりしている場所に案内するぞ」
時雨「うん」
時津風「りょーかーい♪」
それから徒歩数分
秋山「…」
時津風「…」
時雨「…」
夕立「ぽい?」
彼らはいつも寝泊まりしている場所に向かった筈なのに何故かその場には立派な鎮守府?が建っていた、それを見た夕立以外の全員が言葉を失った。
時雨「へ、へぇー。こんな島にもこんな立派な建物ってあるんだ」
秋山「時津風、これは夢か?」
時津風「現実」
秋山「おかしいな、こんな立派な建物なかった筈なんだが」
??「お話は終わったのですね」
秋山「え…えっと、君は?」
時雨「あれ、君は家具職人の妖精じゃないか。どうしてここに?」
妖精「私もあの鎮守府が嫌で時雨さんの鞄の中に潜り込んじゃいました」
時雨「もし僕達が途中で敵に襲われて沈んだらどうするつもりだったんだい?」
妖精「その時は私もお供するつもりでした」
時雨「覚悟の上だったんだね」
妖精「はい」
秋山「この立派な建物も君が?」
妖精「はい。此方の方が住みやすいかと思いまして」
秋山「そっか。ありがとうな」
妖精「いえいえ。これくらい朝飯前です」
秋山「こんな立派な建物をよくあんな短時間で」
妖精「私はこれくらいしか取り柄が無いもので」
秋山「いや、充分すごすぎるんだけど」
妖精「褒めて頂きありがとうございます」ペコリ
秋山「こっちこそこんな立派な建物をありがとう」ペコリ
妖精「いえいえ」
秋山「いえいえ」
時津風「しれぇ、いつまでやってるのさ」
時雨「妖精さんに感謝する気持ちはわかるけどこのままだといつまで経っても埒が開かないよ」
秋山「そ…それもそうだな」
妖精「それではまた何かあれば呼んでください」
秋山「おう」
建物内
秋山「ほえー、広いな」
時雨「鎮守府を完全に再現してるね」
時津風「しれぇは内装を知らないから迷子になっちゃうね」
秋山「鎮守府って全部がこんな風なのか?」
時津風「時津風がいた鎮守府もこんな感じだった」
時雨「多分殆どの鎮守府が共通なんじゃないかな」
秋山「提督や艦娘はこんな広いところに住んでいるのか。羨ましい」
時津風「時津風は艦種関係なく全員同じ部屋に入れられていたからここを通るのは戦果報告の時や鎮守府内の掃除の時だけかな」
秋山「掃除って提督は手伝ったりするのか?」
時津風「しないよ〜。提督は部屋でお酒飲んでるか寝てるかもしくは戦果が中々上がらなくてイライラした提督が艦娘をサンドバッグにしてるかだし」
時雨「僕の鎮守府も似たような感じかな」
夕立「ぽい」
秋山「艦娘をサンドバッグにって。で、でも提督が寝てたらこっそりサボれそうだな」
時雨「それは無理かな」
秋山「何故?」
時雨「提督は1日の遠征で取ってくる資材の量や戦果をあらかじめ僕達に言ってくるんだよ、しかもとても1日じゃ無理な量を」
秋山「成る程、それを達成出来なければ罰が課せられると」
時雨「その罰が僕達にとっては地獄でしかないんだよね」
秋山「やっぱり、殴られたりとか?」
時雨「それの方が良かったかな」
秋山「え?」
時雨「僕のいた鎮守府では目標を達成出来なかった艦隊は全員夜番に呼ばれるのさ」
秋山「前にも思ったけど夜番って?」
時雨「ようは好きでもない男の相手をさせられるって事」
秋山「酷すぎだろそれ、意味わかんなぇ」
時雨「それのせいで何人の艦娘が自分から深海棲艦に向かって自爆特効したり自分の主砲で自分を攻撃したりして命を失ったか数え切れないよ」
秋山「時雨はよくそんな環境で今まで心が折れなかったな」
時雨「妹を残して先には逝けないからね」ヨシヨシ
夕立「ぽいぽい〜♪」
秋山「時津風の鎮守府も確か同じだったよな?」
時津風「うん、殆ど同じ。他にも何かあるとすれば時津風の鎮守府は艦娘を売買する事があるって事ぐらいかな」
時雨「それは提督同士での艦娘の交換かい?」
時津風「違うよ、艦娘を一般人に販売してるだけだよ」
秋山「人身売買か、目的はなんとなく分かるけど。て言うか警察は何してんだよ」
時津風「警察なんて居ていないようなものだよ、だって警察の人も艦娘を買いにくるもん」
秋山「オワタ」\(^o^)/
時雨「竜也が壊れた」
時津風「しれぇ、戻って来て」
秋山「おっとすまない。少し取り乱したようだ」
時雨「少し?」
秋山「それより、こんなに広いのなら一人一部屋でも充分に行けそうだな」
時雨「良いのかい?」
秋山「僕は時雨達の提督とは違うんだよ。時雨達も一人の女の子なんだから自分の部屋があった方がいいだろ?」
時雨「あった方が嬉しいけど」
秋山「時雨達が遠慮して廊下とかでならなら僕も同じことをするだけだから良いけど」
時雨「流石にそれは」
時津風「観念してお部屋を貰いなよ〜」
時雨「そうだね。夕立は」
夕立「ぽいぽい♪」スリスリ
秋山「なんだ夕立?」
夕立「ぽ〜〜い♪」
時雨「もしかして、一緒の部屋が良いのかい?」
夕立「ぽい♪」
秋山「マジっすか」
時津風「それなら時津風も一緒がいい!」
秋山「時津風まで」
時雨「モテモテだね」
秋山「嬉しいけど、慣れてないからどうしたら良いのかよく分からない」
時津風「男になっちゃいなよしれぇ」
秋山「犯罪者になんかなりたくない」
時雨「僕達には未成年とかは無いから何も問題無いよ」
秋山「そう言う問題じゃなくてだな。と言うか、もっと自分を大切にしなさい」
時雨「もう僕達に失うものは何も無い」
秋山「なんかカッコいいな」
時津風「時津風はしれぇになら良いかな」
秋山「いやいや、昨日会ったばかりだからな僕達」
時津風「そうだけど、時津風の知る限りじゃしれぇだけだもん艦娘に普通に接してくれる人は」
時雨「そうだね。僕も色んな人間を見たけど竜也くらいだね艦娘を見つけたら自分の相手をしろとか言わなかったのは」
秋山「いや、これが普通だから時津風と時雨の見てきた奴らが異常なだけだから」
時津風「しれぇの中の普通はあの国では異常になってるよ」
秋山「マジかよ」
時雨「マジだよ」
時津風「それに、しれぇになら時津風の全部あげるよ?」
秋山「お、重い。…とりあえず今は気持ちだけ受け取っておくよ」
時津風「むぅ〜」
時雨「艦娘に迫られる人間って言う光景も初めてだね」
秋山「見てないで助けて」
時雨「ごめん。無理」
秋山「そんなぁ〜」
時雨「それより、竜也達は何をしに行くところだったんだい?」
秋山「え?あぁ!食料を確保しに行く途中だったんだった!」ダッ!
時津風「しれぇ〜!逃げるなぁ〜!」
時雨「やれやれ。ここに来るまでにとってきた魚を分けようと思ったんだけどね」
その後、魚を取りに行った二人だったが見事に一匹も取れず山菜や貝を持ち帰ったのだが食堂のような場所で時雨が魚や様々な食材をふんだんに使った料理を作ってくれていた。
それからはこの建物内の案内をしてもらったのだが何故かお風呂が一つしか無いので妖精さんに何処の鎮守府もこんな感じなのかと聞いたところ『私がいた鎮守府はお風呂は一つしか無いですよ』と言われたのでどうしてかと聞くと『艦娘の肌を見たい提督がそういう風にしたらしいですよ』と言われたので僕は妖精さんにそれじゃあ僕用の小さいお風呂を別に作ってくれないかって言ったら今度は時津風が『しれぇは時津風達と一緒にお風呂に入るの嫌?』などと上目遣いで言われてしまうし夕立にも涙目で捨てられた子犬の様な表情をされてしまい仕方なく一緒に入ることになった。
時雨は夕立が入るなら僕も入るよと言っていた。
次の日
秋山「さて、今日も食料を取りに行きますかね。妖精さんが冷蔵庫まで作ってくれたから大量に取っても全く問題無いのは助かる」
時雨「あんなイキイキした妖精さんを見るのは初めてだよ」
時津風「時津風のいた鎮守府も妖精さんは泣きながらやってたなぁ」
秋山「泣きながらって」
時津風「だって自分が建造した艦娘が夜番にされたり理不尽に解体されたり売られたりしてたもん」
秋山「何度聞いても嫌な話だな」
時雨「慣れるよ」
秋山「慣れたくはないな」
時津風「暗い話はもう良いじゃん。早くご飯取りに行こうよ」
秋山「そうだな」
時雨「そうだね。夕立も行こうか」
夕立「ぽぽいぽい」
秋山「やっぱり何を言っているのか分からん」
時雨「だね」
時津風「…ぽぽいぽい」
時雨・秋山「ファ!」
夕立「ぽいぽい」
時津風「ぽいぽい」
夕立「ぽいぽいぽ〜い♪」
時津風「ぽいぽいぽ〜い♪」
時雨「凄いね、時津風。夕立の言っている言葉が分かるなんて」
秋山「本当にな。それで、夕立は何で言ったんだ?」
時津風「知らない☆」
秋山「」_(┐「ε:)_ズコー
時雨「」_(┐「ε:)_ズコー
秋山・時雨「ふざけるな!」ガバッ!
時津風「息ぴったり〜♪」
秋山「まったく。それじゃ、今回も料理担当は時雨にお願いするな」
時雨「うん。任せて、竜也の料理も美味しいけど偏ってるからね」
秋山「面目ない」
時雨「気にしない気にしない、これからは僕が健康にも良いものを沢山作ってあげるさ」
秋山「時雨はいい嫁さんになれるな〜」ヨシヨシ
時雨「お嫁さん」カァー
時津風「いつまでイチャイチャしてるのさ、早く行くよしれぇー」ガシッ!
秋山「分かった分かったから引っ張らないの、まったく」
時雨「ホントに、竜也が提督だったらどんなに良かったんだろう。彼が提督だったら扶桑も山城も最上と満潮や朝雲な山雲もあんな無茶な作戦で僕なんかを庇って沈むような事もなかったのに」グスッ
夕立「…」
それから少し後
秋山「今日は何を取ろうかな〜」
時津風「食べれそうな物を全部取ろうよ〜」
秋山「そんな事して毒だったらどうする」
時津風「時津風達艦娘はその程度なら大丈夫だ、問題無い」
秋山「僕、艦娘じゃないよ」
時津風「そこは気合と根性で」
秋山「無茶言わないで」
時津風「ねぇしれぇ、何か流れ着いてない?」
秋山「ん?ホントだ。て!人じゃん!」
時津風「大丈夫ー!」
??「うっ」
秋山「良かった、意識はあるのか、それにしても凄い格好だな」
それもそのはず、何故なら今目の前でぐったりしている女の子は下着以外は殆ど身に付けていない状態になっていたのだ、正確には服は着ていたのだろうが破れすぎて服と言うより申し訳程度の布切れ状態だった。
時津風「この子、多分艦娘だよ」
秋山「そうなのか。とりあえず、ここだと風邪ひくかもだしこんなに痩せ細ってるって事は時津風達と同じなんだろうから彼女が望むならここにいてもらおう」
時津風「さんせ〜い♪」
ご飯作り中時雨
ドア「優しく開けてください〜(T . T)」バーン
時雨「ひゃっ!」
秋山「あら可愛い悲鳴」
時雨「」プルプル
秋山「お、落ち着け、時雨。落ち着くんだ」
時雨「竜也のバカー!」アツアツノチュウカナベ
中華鍋「あっつあつやでぇ〜」ブン!ジュー
秋山「ギャァー!アチィー!イテェー!」
時津風「何してんのさ」
時雨「グルル〜」
秋山「痛い〜」
時雨「で、誰だいその子」
秋山「分からん。流れ着いてた、とりあえず連れてきた」
時雨「そうかい。ならお風呂に連れて行くといいよ。あのお風呂には入渠と同じみたいだから」
秋山「りょーかーい」
時津風「しれぇが入れるの?」
秋山「…あ」
時雨「変態」
秋山「誤解だー!」
つづく