追記:ここ、デュエルにミスあります(n+1敗)
『ターンチェンジ:当機のターン。ドローフェイズ。ドロー。スタンバイフェイズ。メインフェイズ1。『闇の誘惑』を発動。カードを二枚ドローし、手札の闇属性モンスター一体を除外。当機は『S-Force 乱破小夜丸』を除外する』
「小夜丸……」
そのカードは先程まで俺に協力してくれていた少女の物だった。
そして、彼女がデッキに採用されているという事はME-PSY-YAが使うデッキは自ずと予想できる。
それはつまり……
『宣言:魔法カード『次元の裂け目』を発動』
「な、なにぃ!?」
次元の裂け目。このカード自体は俺が知っている限りでも随分昔に登場したカードだ。しかし、このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いの墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外されるという強力な墓地メタ効果は墓地で効果を発動したり墓地からモンスターを特殊召喚する事が多用される現代の遊戯王でこそ猛威を振るっているとも言える。
そして、このカードこそ俺が使われる事を一番危惧していたカードでもある。ここで次元の裂け目の発動を許してしまえばティアラメンツのモンスター効果は使えないし、Evil★Twinのお互いを蘇生しあう効果も使いにくくなってしまう。
「リバースカードオープン! 『Evil★Twin イージーゲーム』! そして、今効果を使う! 俺はフィールドのリィラをリリースし、キスキルの攻撃力をリリースしたリィラの元々の攻撃力分アップさせる!」
Evil★Twin キスキル
ATK1100→ATK2200
「さらに、その効果にチェーンしてキスキルの効果を発動! 自分フィールドに「リィラ」モンスターが存在しないため、墓地から「リィラ」モンスター一体を選んで特殊召喚する。戻れ、Evil★Twin リィラ!」
Evil★Twin リィラ
闇属性/リンク2/ATK1100
次元の裂け目の発動にチェーンして発動されたイージーゲームの効果によってリリースされたリィラはチェーン処理の関係によって次元の裂け目の効果が適用されるより前に墓地へ送られる。それによってキスキルによるリィラの蘇生効果を使う事が出来る。
「特殊召喚されたリィラの効果発動! このカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドに「キスキル」モンスターが存在すれば、フィールドのカード一枚を対象として、そのカードを破壊する。破壊するのは『次元の裂け目』だ!」
何とかリィラの破壊効果によって次元の裂け目を維持されることは防いだが、こうも早く妨害の一つを使わされるとは思わなかった。
まだ相手の手札は五枚もある事を考えると不安だが、厄介なカードを処理出来たと考えるべきだろう。
俺のフィールドに居るキスキルとリィラはどちらも墓地から特殊召喚されたため、EXゾーンでは無く、メインモンスターゾーンに置かれている。リンクマーカーを余す事無く使えるようにキスキルは俺から見て右側のEXゾーンの手前に、リィラは左側のEXゾーンの手前に配置した。
『了承:ルート変更。手札から『S-Force エッジ・レイザー』を召喚』
S-Force エッジ・レイザー
闇属性/レベル4/ATK1500
「やっぱり
突然の次元の裂け目でいきなり驚かされたが、思った通りME-PSY-YAが使うデッキはS-Forceの様だ。ジャスティファイの様子がおかしかった理由も奴による影響を強く受けていたためだったのだろう。
だが、そうと分かれば注意するカードも推測できる。それは当然S-Forceのエースカードである『S-Force ジャスティファイ』だ。ジャスティファイはフリーチェーンでこちらのモンスターカードの効果を無効化する効果と、攻撃宣言時にリンク先のモンスターを対象に取らずに除外するという強力な除去能力を有している。
ジャスティファイはリンク3のモンスターであるため、相手の場にモンスターが三体並ぶ前に対処する必要がある。
『宣言:S-Force エッジ・レイザーの効果発動。このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札からS-Force エッジ・レイザー以外の「S-Force」モンスター一体を攻撃表示で特殊召喚する』
「エッジ・レイザーの効果にチェーンして手札の『ティアラメンツ・ハゥフニス』の効果発動! 相手がフィールドのモンスターの効果を発動した時、このカードを手札から特殊召喚し、自分のデッキの上からカードを三枚墓地へ送る!」
ティアラメンツ・ハゥフニス
闇属性/レベル3/ATK1600
チェーンの逆順処理によってハゥフニスの特殊召喚が行われ、俺のデッキからカードが三枚墓地へ送られる。捲られたカードは『
『処理続行:当機は手札から『S-Force プラ=ティナ』を特殊召喚』
S-Force プラ=ティナ
闇属性/レベル6/ATK2200
『宣言:S-Force プラ=ティナの効果発動。このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、S-Force プラ=ティナ以外の除外されている自分の「S-Force」モンスター一体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。対象は『S-Force 小夜丸』』
「俺はさっきの効果で墓地へ送られたメイルゥの効果を発動! 墓地のこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド・墓地から好きな順番で持ち主のデッキの下に戻し、その融合モンスター一体をEXデッキから融合召喚する。 墓地のメイルゥとフィールドのハゥフニスをデッキに戻し、融合召喚!」
指定された融合素材は「ティアラメンツ」モンスターと水族モンスター。
メイルゥとハゥフニスが融合召喚の演出に飛び込む事で新たなモンスターとなる。
「心優しき水底の姫よ、今一度俺に力を貸してくれ! 融合召喚! 現れろ、『ティアラメンツ・キトカロス』!!」
ティアラメンツ・キトカロス
闇属性/レベル5/ATK2300
EXモンスターゾーンに特殊召喚したキトカロスはかつてペルレイノで見た憂いを帯びた表情でありながらも、ステンドグラスの様な装飾が成された剣を持ってEvil★Twinの二人の前で佇む。
「……」
小夜丸が特殊召喚された事でME-PSY-YAのフィールドにはジャスティファイをリンク召喚するためのリンク素材三体が揃った事になる。しかし、小夜丸はS-Forceにおける展開のエンジンだったはず。そんな彼女をリンク素材に使ってしまうだろうか? 蘇生手段が手札にあるなら話は別だが、素直に考えれば小夜丸をフィールドに残すためにもう一段階挟んでジャスティファイのリンク召喚を狙ってくるはずだ。
だが、間に合うか? ルルカロスの融合召喚を成功させるまでにキトカロスによるティアラメンツモンスターの墓地送りと墓地へ送ったモンスターによる融合効果を発動する必要がある。
だが、どちらにしても俺にはルルカロスの融合召喚を目指さないと言う理由は無い。
「特殊召喚されたキトカロスの効果発動! このカードが特殊召喚に成功した場合、デッキから「ティアラメンツ」カード一枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。俺はシェイレーンを墓地へ送る」
『了承:』
(……通した?)
小夜丸の効果はフリーチェーンで発動する事が出来る。だが、奴はキトカロスの効果にチェーンして発動する事はしなかった。
まさか、何かあるのか? だが、ここで止まる訳にはいかない!
「……ッ! 、墓地へ送られたシェイレーンの効果発動! このカードとキトカロスをデッキに戻して融合召喚を行う!」
キトカロスとシェイレーンによる融合召喚が行われる事で、まるでフィールドに居るキトカロスが成長したかの様な一人の女性が現れる。
「世壊の力を受け継ぐ女王よ、漣歌姫の思いを継ぐ女王よ。今ここに君臨せよ! 融合召喚! 『ティアラメンツ・ルルカロス』!!」
ティアラメンツ・ルルカロス
水属性/レベル8/ATK3000
現れたルルカロスは手に持つ長剣を構えており、彼女からは敵に立ち向かう強い意思を感じる。
ルルカロスが居てくれれば相手のモンスターを特殊召喚する効果を含む効果を無効にすることが出来る。だが、彼女の力だけではリンク召喚を防ぐことは出来ないのは事実だ。それでも小夜丸をリンク素材に使ってくれるのであれば、仮にジャスティファイの効果でこちらのモンスターを除去して来てもそれ以降の相手の展開を大幅に妨害することが出来るはず。
ティアラメンツの罠カードを引けていない現状ではこれが俺の出来る最大の妨害盤面だ。
『宣言:出現せよ、光に導くサーキット』
「リンク召喚が来るか」
ME-PSY-YAのリンク召喚宣言によって相手のフィールドの頭上にリンクマーカーを示す演出が現れる。
『召喚条件は「S-Force」モンスターを含む効果モンスター三体。S-Forceエッジ・レイザー、S-Force プラ=ティナ、そして手札の『S-Force レトロアクティヴ』をリンクマーカーにセット』
「手札からリンク素材に!」
『補足:S-Force レトロアクティブは自分フィールドのモンスターを「S-Force」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードもリンク素材に出来る』
知らなかった! 手札からリンク素材に出来る物としてコード・トーカーデッキにおけるコードモンスター、コーダーモンスターが居る事は知っていたが、まさかS-Forceにも同じ事が出来るカードがあったのか!
『リンク召喚。リンク3、『S-Force ジャスティファイ』』
S-Force ジャスティファイ
光属性/リンク3/ATK2600
ジャスティファイはルルカロスと別のEXゾーン、俺から見て右側のEXゾーンにリンク召喚される。つまり、このままだとリンク先に居るキスキルはジャスティファイの効果によって攻撃する時に除外されてしまうだろう。だが、俺に対抗手段は無い……。
『フェイズ進行:バトルフェイズ。S-Force ジャスティファイでEvil★Twin リィラに攻撃。攻撃宣言時、S-Force ジャスティファイの効果発動。相手フィールドの効果モンスター一体を対象とし、そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。対象にするモンスターはティアラメンツ・ルルカロス』
「?」
ジャスティファイが投げ放った光の手錠? の様な物がルルカロスの手を捕らえる事でルルカロスの効果は無効化される。
しかし、このタイミングでルルカロスの効果を無効化する事に何の意味があるんだ? 後の展開をするにあたってルルカロスの効果を無効化する必要があるのは分かるが、何故今このタイミングで?
『処理続行:その後、その相手モンスターをこのカードのリンク先となる相手のモンスターゾーンに移動できる。ティアラメンツ・ルルカロスのモンスターゾーンを移動』
「何!?」
俺は慌てて
「モンスターゾーンの位置変更効果も持っていたのか……」
ジャスティファイはルルカロスを捕らえた手錠の縄を思いきり引っ張る事でEXゾーンに居る彼女はジャスティファイの面前に立たされるかの様にリンク先のメインモンスターゾーンに移動させられる。
ここに来てS-Forceと言うテーマに対する知識がうろ覚えだった事を後悔する事になるとは……。
予定ではルルカロスが無力化されたとしてもフィールドには残るはずだったのが、このままではジャスティファイの効果によって除外されてしまう。効果によって墓地へ送られたルルカロスは自身の蘇生効果を使うことが出来るが、除外されてしまったらそれも出来ない。
『宣言:ダメージステップ開始時、S-Force ジャスティファイの効果発動。このカードのリンク先のモンスターを全て除外する。そして、戦闘はそのまま行われ、Evil★Twin リィラは破壊』
「みんなッ! ……うぐぅ……」
世良
LP4000-(2600-1100)→LP2500
ルルカロスとキスキルは除外、リィラは戦闘破壊されて墓地へ送られてしまった。これで俺のフィールドのモンスターは空にされてしまった。
『宣言:S-Force 小夜丸の効果を発動。手札から「S-Force」カード一枚を除外して発動。このカードを持ち主の手札に戻し、デッキからS-Force 乱破小夜丸以外の「S-Force」モンスター一体を守備表示で特殊召喚する。当機は手札の「S-Force」カードの代わりに墓地のS-Force レトロアクティヴを除外して効果を発動する。S-Force 乱破小夜丸を手札に戻し、デッキから『S-Force ラプスウェル』を特殊召喚』
S-Force ラプスウェル
光属性/レベル6/DEF2500
『宣言:S-Force ラプスウェルの効果を発動。このカードが特殊召喚に成功した場合、「S-Force ラプスウェル」以外の自分の墓地の「S-Force」モンスター一体を特殊召喚する。対象とするのは『S-Force プラ=ティナ』』
S-Force プラ=ティナ
闇属性/レベル6/ATK2200
再び現れたプラティナは今度は攻撃表示であり、バトルフェイズ中に新たに特殊召喚されたモンスターであるため攻撃をする権利がある。
俺のフィールドにはモンスターが居ないため、ダイレクトアタックを受けてしまう。
『戦闘続行:S-Force プラ=ティナでダイレクトアタック』
「がああああああ!!!!」
世良
LP2500-2200→LP300
魔法使い族らしいプラ=ティナの攻撃が俺に直接当たると身体中に電撃が走った様な衝撃が巡る。
「あ……ぐぅ……」
精霊とのデュエル特有の衝撃を受け俺は倒れこんでしまう。
そんな事は関係ないとばかりにME-PSY-YAは自分のデュエルを続けていく。
『フェイズ進行:メインフェイズ2。手札から、速攻魔法『S-Force ショウダウン』を発動。当機は手札から「S-Force」モンスター一体を守備表示で特殊召喚する効果を選択。『S-Force グラビティーノ』を特殊召喚』
S-Force グラビティーノ
光属性/レベル5/DEF1400
『宣言:S-Forceグラビティーノの効果発動。デッキからS-Force グラビティーノ以外の「S-Force」カード一枚を手札に加える事が出来る。当機は『S-Force チェイス』を手札に加える。カードを一枚伏せて、ターンエンド』
淡々とデュエルは続いていく。