バンドリどうでしょう 〜How do you like BanG Dream?〜   作:柳芽帆奈

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記念すべき第一回目の企画はパスパレから!


サイコロ①
一日目①「すべての始まり」


 猛暑が猛スピードで駆けてきた2022年夏、我がテレビ局に新しい深夜番組が生まれようとしていた……出演者は芸能事務所『よんななプロダクション』の若手マネージャー、米原綾世。この番組の企画担当を一手に担うブレーンでもある。そしてもう一人は、今をときめくアイドルバンド『Pastel✽Palettes』……通称パスパレのメンバー、この二人を軸に様々な企画をしていこうというものである……

 

 さて、企画内容を決めるにあたり、我々製作陣に美味しい話が舞い込んできた。何と綾世の担当するパスパレがとあるプロ野球球団とのコラボが決定したのである。その球団こそ北の大地、北海道に君臨する北海道JOE鉄フライヤーズ。最近BIGB◯SSなる人物が監督に就任したことでお馴染みのフライヤーズがホーム球場での始球式とミニライブを持ちかけてきたのだ。

 

 無論、事務所は飛びつき、メンバーの五人は札幌へと飛んだ。さらに、スタッフがせっかく札幌まで来たのならば何か企画をしようと綾世に持ちかけた。彼は多忙を極めるメンバーのことを鑑み、どうしようか迷っていたが、まとまったスケジュールが確保可能なメンバーがいたのに気付く。そして綾世はある興味深い企画を思いつくのだった……

 

 それから少し経って、時は2022年8月16日。始球式とミニライブでの盛況そのままにフライヤーズが完封勝ちをおさめたその日に我孫子はあるメンバーの楽屋へと赴く。

 

 コンコンッ

 

「米原でーす、入りますよ」

 

「アヤセさんですか?どうぞ!」

 

 返事を聞いて中に入ると、そこには紫のステージ衣装を脱ぎ去り、私服姿に装いを変えた白髪の少女……若宮イヴがくつろいでいた。

 

「イヴ、今から企画を練るって言ってたよな?」

 

「はい!それがどうかしたんですか?」

 

「えー、実はですね。企画はもうすでに決まっております!」

 

「えっ!決まっちゃったんですか?せっかく企画を考えてきたのに……いあいぎりの習得したかったです……」

 

「残念だけどなぁ」

 

「つじきりの習得もしたかったです!」

 

「まぁ、また今度の機会という事で」

 

「きょしゅうざんも……」

 

「剣術多いな!?しかも全部ひらがな表記だし、ポケモンの技でも覚える気か!?」

 

 つじきりとかそんな技覚えてどうするんだ……?

 

「上杉鷹山の言葉にあるじゃないですか!『なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり』って!」

 

「人間には限界というものがあるのだよ、若宮少女!」

 

「くっ……分かりました。ならこの若者イヴ、ブシドーの名にかけて企画をやり切ってみせます!何であろうとどんとこいです!」

 

「よう言った、イヴ!今回の企画はな、『サイコロの旅』だ!」

 

「サイコロの旅?」

 

 説明しよう!

 

『サイコロの旅』とは、かつて北海道でレギュラー放送されていた伝説のローカル番組『水曜どうでしょう』を伝説たらしめ、無名の大学生だったOh!泉Yo!やTEAM NACKSを全国区にまで押し上げた、サイコロの出目に従って、交通機関がある限り全国各地を『移動』するという企画である!本家では北海道に帰ればゴールとなっていたが、今回は東京23区に帰れる選択肢が出たらゴールとなり、3日間の期間が設けられる。ちなみに、3日間でゴール出来なかったらイヴと綾世にはキツイ罰ゲームが待っているぞ!

 

「一通り説明済んだけど、内容は理解出来たか?」

 

「はい、すごく面白そうな企画ですね!」

 

「よし、それじゃあ荷物を纏めて下に集合だ!」

 

「合点承知の助です!」

 

 元気な返事でイヴが荷物をまとめ始める。やれやれ、この先に待っている地獄も知らずに……やべ、なんか罪悪感芽生えてきちゃった。

 

「あっ、そうだ……ルールとか段取りとか話したいことあるから今から話しとくね……」

 

「?何でしょう」

 

「実はな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから少し経って、綾世は先程の楽屋から移動し、札幌ドームの前の広場にイヴと共にやってきた。

 

「あ、イヴちゃん!」

 

「あ、アヤさん!他の皆さんも!」

 

「イヴちゃん、聞いたわよ。サイコロの旅とかいう企画に出るんですってね」

 

「ジブンはこれ知ってますけど、かなり過酷ですよ……でも、イヴさんなら出来ます!頑張ってください!」

 

「マヤさん、チサトさん……ありがとうございます!」

 

 そこに待ち構えていた他のメンバーが口々に長旅に出るイヴを叱咤激励する。

 

「お土産待ってるよ、イヴちゃん!」グッ

 

「日菜、せめて頑張ってぐらいは言ったげなさい」

 

 さて、そんな事を話している間にいよいよ最初のサイコロを振る時間が迫ってきた。綾世の手には赤いサイコロを模した小さい紙箱が握られている。かつて明治から発売されていたサイコロキャラメルである。現在は全国規模での販売は終了していて、明治系列の会社が北海道限定で発売している。皆さんも北海道に行ったら是非買ってみよう!

 

「えー、というわけで最初の目的地一覧ですっと」

 

 まあ、宣伝はさておき、今回の旅に同行するカメラマン、武雄Dから目的地が書かれたボードを受け取る。

 

 ①『北』海道の最『北』端へ! 

 特急宗谷号で稚内

 

 ②『花咲』川女子学園に因んで『花咲』ガニの産地へ! 

 特急おおぞら乗り継ぎで根室

 

 ③遂に余命宣告!乗れるうちに乗っておこう!

 留萌本線で留萌

 

 ④夏の日本海を縦貫!

 小樽からフェリーで舞鶴

 

 ⑤とりあえず南下しよう

 特急北斗+新幹線で仙台

 

 ⑥いきなり企画終了!?

 千歳から羽田

 

「ふむふむ……1〜3までは道内か。ていうか留萌ってどこよ」

 

「いろんな行き先がありますね……」

 

「という訳で今回の選択肢はこの六つな訳だが……イヴ、アレ忘れてないよな?」

 

 そう言って綾世はイヴにサイコロを手渡し、アレをやるように伝える。

 

「は、はい。ちょっと恥ずかしいですけど」///

 

「アレ?」

 

「ああ、あれっすよ。サイコロを振る時に歌を歌いながら踊るんですよ」

 

 何をしようてしているのかよく分からない千聖に麻弥がアレを説明する。

 

「な、何がでるかなっ!何が出るかなっ!それはサイコロ任せよう〜、そいっ!」///

 

 ポイッ!コロコロ……

 

「あんな風に」

 

「意味あるの?」

 

 千聖、それは言ってはいけない約束だぞ。

 

「さて、サイコロの目は〜!?」

 

 綾世がサイコロの目を確認しようと転がった先へ向かう。そこに書かれていたのは……!




オリキャラ紹介
・米原綾世(まいばらあやせ)
パスパレと千聖のマネージャーで、滋賀県生まれの25歳。苗字の由来は金沢〜名古屋を結ぶ特急『しらさぎ』が経由する『米原』駅から。元々は千聖のマネージャーを務めていたが、初期にあったパスパレの当て振り騒動でパスパレの前任のマネージャーが辞職、その穴埋めで臨時マネージャーとして兼任していたが、マネージャーとしては優秀で、気配りも良かったため、そのまま二つのマネージャーを兼任している。大学時代はよく一人旅に出ていて、交通関連の知識は一通り備わっている。ちなみに、料理は苦手。
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