バンドリどうでしょう 〜How do you like BanG Dream?〜   作:柳芽帆奈

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ハメられたのは、誰だ。


一日目②「ハメたわね、この私を!」

「な、何がでるかなっ!何が出るかなっ!それはサイコロ任せよう〜、そいっ!」///

 

 ポイッ!コロコロ……

 

 イヴの手から天高く舞い上がったサイコロはコロコロと転がって彼らの行く先を占う。

 

「さて、サイコロの目は〜!?」

 

 綾世がサイコロの目を確認しようと転がった先へ向かう。そこに書かれていたのは……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『⑥』

 

「」

 

 サイコロの出目は6。つまり羽田直行である。

 

 〜『バンドリどうでしょう』完〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、すごいです!これで東京に帰れますね!」

 

「ちょっ、ちょっと待って!」

 

「?」

 

 投げたイヴは一発でゴールの目が出た事で喜んでいるものの、綾世とスタッフはいきなりの企画終了にてんやわんやの大騒ぎ。パスパレ以外の出演者・スタッフがどうすんだどうすんだと言い合う。

 

 そんな議論が数分間続き、とった行動は……

 

「えーイヴさん。お願いします、どうかもう一回振り直してくれませんか!」

 

『お願いします!』

 

「貴方達プライドはないの?後これやらせよ」

 

 綾世を筆頭にスタッフ全員でイヴに向かってジャパニーズ土下座。正月に某大学のOBに負けたプロ野球選手がやるようなその愚業に、千聖が冷ややかな視線と正論を投げかける。しかし、このままでは企画倒れになってしまう為、こうする他はなく、イヴにできれば知って欲しくなかった日本の文化『ジャパニーズ土下座』を伝える形になってしまった。

 

「もう一回振るんですか?大丈夫ですよ!」

 

「いいのか!?恩に着る……!」

 

 しかし、イヴはそんな綾世達の嘆願を平然と聞き入れ、もう一回サイコロを投げる。

 

 出た目は……

 

「⑤……仙台か」

 

「仙台!伊達政宗で有名な都市ですね!」

 

 東北地方最大の都市、仙台。羽田直行の⑥以外で唯一まともな選択肢を引き当てたようだ。

 

「ようし、それじゃあ早速仙台に行きますか」

 

「もう行くんですか!?」

 

「だって今から行っても仙台着くのは夕方だからね、って時刻表担当のスタッフが言ってるから」

 

「分かりました。それじゃあ行きましょうか……」コク

 

「おう」コク

 

「?」

 

 イヴと綾世は荷物を持ってドームの最寄り、地下鉄東豊線の福住駅に向かおうとする。それをメンバーは見送る訳なのだが……

 

(なぜかしら、妙な胸騒ぎがするわ)

 

 ただ一人、千聖だけは妙な胸騒ぎを覚えていた。ちょっとメタい話になるが、白鷺千聖という少女はハメ小説という場において、真正ドMになったり、純情少女になったり、おかしな企画に参加させられたりと数多いガールズバンドのメンバーの中でも特に改変やギャグの洗礼を受けているメンバーの一人でもある。(作者個人の見解です異論は認めん)

 

(まあ、番組のスケジュールも入ってるし、大丈夫よね)

 

「一足先に東京で待ってるわね」

 

 そんな事もあって、また何かされるのではと思案していたが、翌日に東京でスタジオ収録が入っていた事から安心して長旅に出る二人を送って帰京できると考えた。しかし、数秒後、彼女は盛大にフラグを回収し、バラエティ界の洗礼を浴びる事になる──!

 

 ガシィッ!

 

「!?」

 

チサトさんも行くんだよ?

 

 刹那、イヴが千聖の腕を掴み、某気持ち良すぎな音madみたいにねっとりとした調子で千聖に語り掛ける。

 

「な、何言ってるの。私は東京で収録が……」

 

 当然、千聖は冗談だろうと最初は思った。

 

 しかし、ここである事に気づく。

 

 私のスケジュールを管理しているのは誰だ?

 

 それが思い浮かんだ瞬間、千聖の脳内に一人の人物が思い浮かぶ。

 

 その人物こそ今まさにイヴと共に旅に出ようとしている米原綾世。実は彼はパスパレ全体のマネージャー兼千聖個人のマネージャーでもあった。つまり、パスパレのメンバーのスケジュールは全て彼が握っているのだ。

 

 そんな彼がこの『どうでしょう』の企画を担当する。これがどんな意味を表すか、もうお分かりだろう。

 

「は、ハメたわね……!」

 

「ふふふ、そうだハメ!マネージャーの特権使ってスケジュールを空けていたハメ!」

 

 そう、綾世は千聖に嘘のスケジュールを教えていたのだ!東京での収録、なんてものは存在せず、実際には『どうでしょう』の為に3日間空けていた。そう、すべては『白鷺千聖に『どうでしょう』をおみまいする』という綾世のシナリオ通りに……

 

「という訳で千聖、旅に出ようや」

 

「嫌よ!」

 

 当然、自分が行くと思っていなかった千聖は綾世の誘いを断る。当然である。だが、彼はそんな事で諦めるような男では無かった!

 

「くっ、やっぱり断るか。でもな……彩!」

 

「うん!」

 

 言って彩はバッグを持ってきた。

 

「?何よこれ……ちょっと待って、これ私の!」

 

 中には服や下着、洗顔クリーム、歯磨きセット、スマホの充電器と旅道具一式が揃っていた!しかもこれらは全て『千聖の私物』である。

 

「そう、彩に千聖の家から3日分の着替えや荷物を持ってきてもらったんだよ」

 

「彩ちゃん……?」ゴゴゴゴゴ

 

 彩がグルだと知るや否や、千聖は彩にものすごい圧のかかったオーラを放つ。

 

「ご、ごめんね、千聖ちゃん。でもすっごい面白そうだったから……」

 

「ふーん……帰ったらお説教が必要ね」

 

 出た!白鷺千聖名物『お説教が必要かしら』だ!

 

「ひぃ……」

 

「彩、よく頑張った!」

 

『ありがとう、彩ちゃん!』

 

 女優の威圧を恐れずに果敢に立ち向かった丸山彩同志にスタッフから惜しみない拍手が贈られる。中には『Да здравствует Ая Маруяма!(丸山彩同志、万歳!)』という横断幕を掲げた者まで現れる。いつからここはソビエトになったんですかねぇ?ていうかよくこの短時間で準備出来たね。

 

「それじゃあ、気を取り直してサイコロの旅に行くぞ!スタッフさん達、よろしく!」

 

『オ────!』

 

「さあチサトさん、行きましょう!」

 

「くっ……分かったわ」

 

 外堀だけではなく内堀まで埋められてしまった千聖。結局サイコロの旅に同行する事になった、

 

 こうしてマネージャー米原綾世、パスパレメンバー若宮イヴ・白鷺千聖の三人で記念すべき初回のサイコロの旅が始まったのだった……

 

 




はい、まさかの千聖参戦という急展開が訪れました!
本当はイヴだけのつもりだったんですけど、二人旅だと構成的にかなりアレやったんで、スパイス要素(千聖)を足しました。丸山ァ、よくやったよ。
とりあえずバンドリ祭りの期間の25日までは毎日投稿しますが、それ以降は未定です。何せ、まだ書き終えてねえんだ…
感想があったら、非ログインユーザーでも上げられるので、どしどしお願いします!
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