バンドリどうでしょう 〜How do you like BanG Dream?〜   作:柳芽帆奈

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※タイトルの『あやちさ』は彩×千聖ではありません。


二日目①「あやちさ成立?」

 〜side綾世〜

 

 えー、視聴者の皆さん。お元気ですか?パスパレマネージャー、米原綾世です。ここからはしばらく、この私がフォレスト号をリポートしようと思います。車内は独立3列シート。流石にほぼ半日以上の長旅ですからねぇ、4列シートなら即暴動ですね、ハイ。

 

 現在時刻は夜の10時過ぎ、バスは夜の東北道をひた走って、栃木県に入ってすぐの那須塩原サービスエリアで休憩中です。車内はお盆休みのUターンラッシュで満席だったんで、大阪まではここしかカメラが回せないんだよ……

 

 さぁ、皆さんお待ちかね、パスパレの二人の様子をご覧に入れましょう!

 

「……うるさいわね」

 

「メイワクです……」

 

 えっ、二人とも何かめっちゃ辛辣なんだが。何か二人とも様子おかしいし。後9時間ぐらい休憩なしで乗り続けるんだけど、大丈夫?しかもイヴが怖い目してる!こんな表情の彼女を見たのは初めて。

 

「だってねぇ、よく考えてみなさいよ。私達つい半日前まで札幌にいたのよね?いまどこよ?那須塩原……栃木県じゃない」

 

「お、おう」

 

「ホントだったらねぇ、私は今頃は自宅のふかふかのベッドで寝てたはずなのよ」

 

「そ、そうか」ww

 

「それが何よ、今寝てるのは深夜バスの固いシートって!ロクに寝れやしない!」

 

「」www

 

 ダメだ、めちゃくちゃ面白い!完全に千聖がOh!泉Yo!になってる!

 

「はぁ、もうバスに戻っていいかしら?そろそろ出発時間だし」

 

「もう眠いです……」

 

「あぁ、ごめんごめん。俺も戻るよ」www

 

 腕時計を見ると時刻は10時半前を指していた。もっとレポートしたかったけど、バスが出発する時間なので仕方がない、戻るとしよう。

 

 俺達が座席に戻るとドアが閉まり、バスはゆっくりと那須塩原サービスエリアを後にする。次にドアが開くのは数百キロ離れた京都駅八条口、俺達が降りるのはさらに先の大阪駅前なのでそこまではこの座席が俺達の絶対領域になる。さて、大阪に着いたら二人はどうなってるんだろうか……それでは、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜大阪駅〜

 

 時刻は朝の8時過ぎ、途中Uターンラッシュの大渋滞に捕まり、30分以上の遅れを出しながら、仙台からはるばる12時間以上の行程を経たバスが大都会大阪の隅にちょこんと鎮座する大阪駅前停留所へ到着する。

 

 ドアが開くとゾロゾロと乗客が降りてくる。背伸びをしたり欠伸をかいたりと仕草は様々だが一様に疲れを感じ取ることが出来る。

 

「ふわぁ……着いたー!」

 

 眠たげな声を上げた我らがマネを先頭にディレクターの武雄、出演者の千聖、イヴが降りてきた。綾世以外の三人の半開きの目、ピョンとはねた寝癖がサイコロの旅の過酷さを物語っている。

 

 しかし、綾世だけは寝癖こそあるが、かなり元気そうに見える。

 

「アヤセさん……なぜそんなに元気そうなんですか?」

 

「ホンットそうよね……中に永久機関でも入ってるんじゃないかしら」

 

「いやぁ、学生時代にいろいろな場所に旅に出てたからね。東京から小倉まで普通列車を終電まで乗り継いで行ったこともあるし。通勤客を気にする在来線より、思う存分に寝れるこっちのほうがマシだよ」

 

「新幹線使えばいいじゃない」

 

「ちょっとした冒険心ってやつだよ……」

 

 経験者は遠い目で語る。

 

「まあ、それは置いといて。みんな長旅で疲れただろ?ちょっと待ってな」

 

 言って綾世は近くにあるコンビニへと走っていく。12時間のバス旅を経てなお、軽快に走る彼の姿にはパスパレの二人、さらに武雄Dも口あんぐりである。

 

 数分後、綾世がレジ袋を携えて戻ってくる。袋の中には冷たい栄養ドリンク、ゼリー飲料、カ◯リーメイトが人数分入っていて、それぞれ綾世の手で手渡された。

 

「ありがとうございます!」

 

「あ、ありがとう……」

 

「ほい、武雄Dもどうぞ」

 

「あっ、いいんすか?ありがとうございます」

 

「いえいえ、スタッフも大切な仕事仲間だからね」

 

 さも当然かの如く話す綾世。出演者だけではなく、スタッフにも気配りをする。まさにマネージャーの鑑である。

 

(普段はトチってるけど、こういう所は尊敬できるし、カッコいいわね……何考えてるのかしら、私)///

 

「それに、領収書出せば経費で全額戻ってくるしね」

 

(余計な事言わなくていいのよ!はぁー、やっぱり前言撤回)

 

 心の中でため息をつく千聖であった。

 

「さて、今のでちょっと休憩も出来たことやし、早速次の目的地を決めますか」

 

 言って、ボードに新たな行き先を書き加えて、見せる。

 

 ①〜♪大人に変わったら、日本海に会いたくなる

 特急サンダーバードで金沢

 

 ②〜♪いい日旅立ち、幸せを探しに

 山陽新幹線で博多

 

 ③〜♪ふっじさーん、ふっじさーん、高いぞ高いぞふっじさーん

『グラン昼特急』+『中央高速バス』

 

 ④〜♪キミを連れて駆け出すよ、誰も追いつけない場所へ

『さぬきエクスプレス』

 

 ⑤〜♪君の前前前世から僕は、君を探し始めたよ

『ウエストライナー』

 

 ⑥〜♪潮の匂いに包まれながら、砂に埋れて眠りたい

 スーパーはくとで鳥取

 

「東京行きの選択肢が消えてます!」

 

「どこも地味に遠いわね……まあ、仙台から大阪よりはマシだけどさぁ」

 

「じゃあ、イヴ。サイコロ投げて」

 

「分かりました……ほいっ!」

 

 イヴがサイコロを投げる。最初の札幌とは違い、人がいるので今度は勢いは控えめ。

 

「②です!」

 

「②って事は……は、博多……?」

 

 東京とはまるっきり間反対の目を出し、一行は九州入りが確定したのだった。

 




一応、サイコロ①での各キャラのポジ載せときます。
綾世 鈴井ポジ
イヴ 藤村Dポジ
千聖 大泉ポジ
武雄D 嬉野Dポジ

使用楽曲コード:00759066,02221179,10733108,20772106,22046364,71882286

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