バンドリどうでしょう 〜How do you like BanG Dream?〜   作:柳芽帆奈

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ひとまずこれでサイコロ①は完結です。


三日目①「Sunrise」

 〜最終日〜

 

「えー、皆さん。疲れは取れましたか?」

 

「はい!元気百倍です!」

 

「癒されたわ……!」

 

 時刻は朝の7時。今日中に東京まで到達出来なければゴール失敗になってしまうが、果たして無事に東京に帰れるのだろうか?

 

「そりゃ良かった。とりあえず、今日が最終日だからね。と言うわけで早速行きましょう!」

 

 ①山陰路を東へ東へ!

 特急スーパーおきで鳥取

 

 ②もうちょっと山口にいたい!

 路線バスで萩

 

 ③一発ゴール!

 宇部空港から羽田

 

 ④個人的に乗ってみたい

 SLやまぐち号で津和野

 

 ⑤収録なんて忘れて、温泉巡りしようぜ?

 新幹線+特急で別府

 

 ⑥神宿る地、

 出雲市

 

「何か個人の願望が出てるわね」

 

「まあ、せっかく山口まで来たんだし?SL乗って帰りたいなって。それに俺だけじゃないみたいだよ」

 

「……」キラキラ

 

 綾世が指差す先には、出雲大社の文字に目を輝かせる歴女・若宮イヴの姿が。

 

「いやいや、流石にそろそろ東に進まないと。理想は③ね。まぁ、①も東に行けるけど、鳥取……あそこって砂丘とすなば珈琲以外に何があるの?山と海と妖怪しかいないイメージしかないんだけど」

 

「千聖、まずいまずい」

 

 千聖さんよォ……鳥取に厳し過ぎない?親でも殺されたの?

 

「それじゃあ、振りますか。イヴ、よろしく」

 

「分かりました!」

 

 そう言ってサイコロを振る。千聖、多分東京行きは無理だね。

 

「次は……⑥!」

 

「やりました!出雲市です!」

 

「あっ……」

 

「出雲市か……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜出雲市駅〜

 

『ご乗車ありがとうございました、出雲市、出雲市です……』

 

「結構時間かかりましたね」

 

「隣の県だと思ってたからもうちょっと近いと思ってたわ」

 

 湯田温泉駅から特急スーパーおき2号で約3時間、距離にして213.5kmと山陰の広大さを思い知らされながら、一行は出雲の地へと降り立った。

 

「さて、距離的にも時間的にもここで東京に向かう選択肢を出さないと相当やばいです」

 

「そうね」

 

「という訳で、これが今回最後のサイコロタイムです!東京行きの選択肢が出たら成功、出なかったら失敗になるからね」

 

「いよいよですね……」

 

 神妙な顔つきでイヴが呟く。

 

「まあ、今回で何とか帰れるように調整してあるから。確か、イヴは羽沢珈琲店のバイトだし、千聖はラジオの公開収録か」

 

「はい!お仕事に穴を空けてはいけませんから」

 

「という訳で、選択肢いきます」

 

 ①いざTHE 秘境駅へ

 木次線で備後落合

 

 ②さっさと帰ろう、仕事もあるし

 特急やくも+新幹線で東京

 

 ③本当は失敗ルートだけど、特別に。

『くにびき号』+新幹線で東京

 

 ④最後くらいぐっすり寝かせてくれ

 サンライズ出雲で東京

 

 ⑤一番どうでしょうらしい終わり方

『スサノオ号』

 

 ⑥仕事?そんなの知らん!

『出雲ドリーム博多号』

 

「①と⑥以外は東京行きね。もし⑥が出たら貴方をもれなくシベリア送りにしてあげるから、覚悟してなさい」

 

「辛辣!?」

 

「流石チサトさん……そこに痺れる憧れるゥ!」

 

「イヴは何処でそんな事覚えてきたんだい?」

 

「ヒナさんが教えてくれたんです!」

 

 どうやら、日菜がまた入れ知恵したようだ。ちなみに以前も金田一少年の事件簿を読んだ日菜が『やはり暴力……!!暴力は全てを解決する……!!』というフレーズをイヴに覚えさせようとしたようで、その時は綾世のラリアットという手段で解決したらしい。結局暴力で解決してんじゃん。何してんのよ。

 

「それじゃあ千聖。最後のサイコロです」

 

「あ、それなんだけど……」

 

「?」

 

 サイコロを渡そうとする綾世を一旦制止させる。何か言いたいことがあるようだ。訝しげに見つめるのをよそに、千聖は口を開く。

 

「折角最後なんだし、イヴちゃんと二人で振ってもいいかしら?」

 

「二人で?あぁ、いいよ」

 

「ですって。イヴちゃん」

 

「……!分かりました!」

 

 駆け寄ったイヴはサイコロを持っている千聖の手の下に自らの手を添えて、いよいよ投げる準備は完了。

 

 さあ、機は熟した。泣いても笑ってもこれが最後。東京に帰ろう。二人の思いを背負って、

 

「「えい!」」

 

 サイコロは宙を舞う。

 

 コロコロッ……

 

「……④だ!」

 

「やった!東京に帰れるわ!」ダキッ

 

「ついにゴール成功ですね!」ダキッ

 

 喜びのあまり、二人は抱き合う。ついに東京行きの選択肢、④の出目を出し、記念すべきサイコロの旅の初回はゴール成功で幕を閉じることになった……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから約6時間。一行は東京への旅路につきはじめた。東京へと誘うはサンライズ出雲。北は北海道、南は鹿児島まで日本列島を駆け続けた寝台特急の唯二、いや、実質唯一の生き残りである。

 

 今は車内にある小さなラウンジで中国地方最高峰、大山を眺めながら憩いのひと時を過ごしている。

 

「寝台列車で帰れるっていいわね」

 

「深夜バスだと横になれませんでしたから。やっぱりお布団は偉大です!」

 

「ハハハッ……そうかそうか」

 

 ちなみに、寝台券が二枚しか取れなかった都合で、綾世と武雄Dの男性陣は指定席特急券だけで乗車出来る『ノビノビ座席』という雑魚寝スペースを使う事に。本家では限界に達したOh!泉が他のメンバーの寝台を一緒に使っていたらしいが、流石に男女一緒というわけにはいかない上、「ひとつの寝台に大人2人が利用する」という行為自体がJRの運送約款に違反しているので、これをやらかすと、すべてのきっぷを無効にされた上で、無割引の運賃・料金及びその2倍の増運賃・増料金を課せられてしまう。コンプライアンスは守らなければ(迫真)

 

「でも、疲れちゃったわね」

 

「本家はこんなもんじゃないからな。当時は古い電車ばっかりだったから全然快適じゃなかったんだぞ。どうせなら当時の車両でやってみたかったな」

 

「あー、絶対やめて」

 

「当時の方が楽しいかもしれませんよ?」

 

「イヴちゃんまでそっち側なの?」

 

 そんな風にだべりながら時間を過ごしていた……が。

 

 キキーッ

 

「ん?」

 

 電車は大山方面から下って、どこかの駅に停車する。駅名標を見ると『生山』とある。よくある行き違いの停車かと思われたが、おかしい。行き違いの特急列車が背後を通過した後も止まり続けている。サンライズ号は本来はこの生山駅には停車しないのだが……

 

『え、……ご乗車のお客様にご案内致します。ただ今この先から米子方面へ走っております対向の貨物列車に車両トラブルが発生しています。前を走ります全ての列車がこの先の駅で停車しておりますため、このサンライズ号もただいま生山駅で停車しております……』

 

「「「!?」」」

 

「トラブルの復旧に向けて全力を尽くしておりますが、相当な遅れが発生する見込みです……』

 

「え、どうするのよ!?」

 

「こんなところで……!?」

 

「どうなっちゃうんですか……?」

 

 そこから待てど暮らせど列車は動かない。ようやく列車が動いたのはすっかり丑満時を回った3時前。そして……

 

『列車は約7時間の遅れで走行しております……このまま走行致しますと、大阪方面のラッシュ時間帯に入り、さらなる遅れが見込まれますため、列車は岡山駅で運転打ち切りいたします』

 

「「「ええええええ!?」」」

 

 まさかの運転打ち切りに一行はただただ落胆の叫びを上げるのみだった……あっ、ちなみに岡山からは新幹線に振り替えてもらったので全員仕事に間に合ったらしい。

 

 ……ふー、疲れた。それじゃあ今回はここまで!ナレーションは私、吉田ゆー(ry

 

 




いかがでしたでしょうか?
一応、この話をもって『バンドリどうでしょう』はとりあえず完結扱いにしておきます。ただし、何か企画小説があった時は復活させます。簡単に言うと『バンドリ小説の企画に参加する時だけ更新する小説』です。
まあ、モチベによっては他のやつで参戦するかもしれません。
何か感想等あったら是非欲しいな……モチベがぐんと上がるし。
それではまた次の企画で会いましょう。
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