人類の守護者スレイン法国   作:mushinabito622

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スレイン法国戦略会議

 ~スレイン法国大神殿最高神官長会議場~

 

既に何時間にも渡る神官長達による議論はついに終盤に差し掛かっていた

 

「そろそろですかね、百年の揺り返し『プレイヤー』の降臨は」

 

 理知的な印象を与える眼鏡を掛けた男がそう問いかける

 

「然様、もういつ現れても不思議ではありませぬ、無論我々とて牙を研ぎ続けて来たわけであるが、些か神に等しい力を持つプレイヤーたちとなると力量不足は否めぬ」

 

「竜王たちもプレイヤーの転移に備えて動き出しているようです

神人の存在が察知される可能性も高まるかと」

 

 スレイン法国にとって現在警戒すべきことは王国の北西にある竜王ツァインドルクス=ヴァイシオンが永久評議員を務める亜人国家アーグランド評議国との外交と

 それよりも遥かに危険で破壊的で厄介なプレイヤーの転移に付いてである

 数百年にも渡る様々な努力が実を結び周辺人間国家とは

極めて良好な外交関係を構築した法国であるが、

 唯一最大の懸念は神人の存在が露見したらこの国を滅ぼしにやってくるであろう竜王たちとその国家であった

 

 もちろん世界を敵に回しても勝つ算段はあるが仮に勝ったとしても

法国の被害は甚大なものになる、間違いなく万単位の死者が発生し

国土は長期に渡って荒廃、そうなれば人類の存続は非常に困難になるだろう

 とにかく今は竜王を刺激しないようにすることが神官長たちの共通認識であった

国内の神人たちにもすでにより一層隠蔽魔法を強化すように通達している

 

 しかし竜王たちやプレイヤーを除けば外交は極めて成功していると言っても良い

 もちろん亜人国家や異業種は一部を除き殆どが滅殺対象であるが

 

竜王国とは対ビーストマン対策の軍事支援・経済援助や人材の派遣

 

帝国や王国とも経済援助や人材派遣を行い友好関係を築いている

 エルフ国とは九十数年前にエルフ王の起こしたある事件がきっかけで

戦争状態に入ったが聖典部隊や法国軍の投入により即座に

エルフ王を捕え両国一人の死者も出さずに終結させることができた

 もちろんその後はエルフ国への支援や慎重な交流を通じて現在では非常に良好な関係と

なっている

 現在では平原に住むワイルドエルフやダークエルフ国とも友好関係を築くことに

成功している

 

 「今回のプレイヤーが八欲王に匹敵、場合によってはそれを遥かに上回る

危険性を持っている可能性がありますそうなれば我々の手に負えない。

竜王たちとの協力も検討すべきかと。」

 火の神官長が述べる

 

「そうなれば聖典部隊だけでなく「十二神将」や「執行者」の投入も視野に入れなければな。

だが『あれら』はまさに切り札、おいそれと使う訳にはいかない」

 

「プレイヤー相手にはあれでも過少戦力だと思いますがね。」

 

その後も議論は続き夕日が落ちあたりが暗くなってくる頃に今回の議会はお開きとなった

 

「今回の議題結論は今まで以上の諜報網の強化、アルゼシリア山脈やトブの大森林での拠点作成

の増進で集結とする。各々今回割り振られた仕事を次の議会招集までに完了するように。」

「以上!解散!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スレイン法国神都 大神殿最奥~

 

オッドアイのハーフエルフが一人廊下に佇んでいた

 

 「ふぅ~んプレイヤーの転移ね、少しは面白くなりそうじゃない」

 彼女は今日聞いた神官長たちの話を思い出して未知の強敵に心躍らせていた。

 

 「あっ!アンティリーネやっと見つけた!!あのね!あのね!私新しい魔法創ったの!

 また訓練場で勝負しようよ!」

 そんなハーフエルフの少女の思考を遮るように元気ハツラツといった感じの

黒髪ロングの幼い少女が声をかけてきた

 

「はぁ~?めんどくさいから嫌よ、自分一人でやっときなさい」

「それにもう直ぐ百年の揺り返しが来る。あんたの魔法もプレイヤー相手にすぐ試せるわよ」

 アンティリーネとよばれた少女は適当にあしらおうとする

 

「プレイヤーって神に等しい力を持つっていうやつ?私達とどっちが強いかな?」

元気いっぱいと言った様子で少女はアンティリーネに問いかける

 

「さあ?私には分からないわ」

 

「まあ、仮に神だとしても私達の勝負になるとは思えないけどね」

ハーフエルフの少女はそう答える

 

 

「ふうんそっかぁ。そうだ!!アンティリーネ!!この後一緒にお風呂入ってその後

みんなで『てぇーぼーとぅくろぅるぷれいんぐげぇむ』遊ぼうよ!!」

それを聞いて黒髪の少女はアンティリーネを遊びに誘う

 

 

「あんた本当にその遊び好きよね、まぁいいけど『ジーエム』は私がやるわ」

 

「遊んでくれるの?やったー!!じゃぁ一緒にお風呂入ろう!早く早く!!」

 

 

「あんまり急かさないでよ」

アンティリーネと黒髪の少女は穏やかな笑みを浮かべながら入浴場に向かう

 

(ああずっとみんなでこうやって楽しく過ごしたいな)

そんなことを思うハーフエルフの少女であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 ースレイン法国の軍事力ー

大規模な人員を持つ法国軍と少数精鋭の六色聖典部隊からなる
法国軍は一般的に志願兵からなり一般の法国民がレベル45前後なのに比べると
全員が63LV以上と非常に高い戦闘能力を持つ更にそこに一般兵ですらルーン文字などが刻まれた強力な装備で武装している

聖典部隊は陽光聖典が72LV以上
火滅、風花、土塵、水明などは69LV以上
漆黒聖典が最低95LV以上と転移後世界では規格外の戦闘能力を持つ

各聖典にはそれぞれ2名の100レベルに到達した神人が聖典ごとの切り札として
在籍しており
これら六色聖典合計12名の神人は十二神将と呼ばれる

もちろん神人であるため竜王に見つかると殺し合いになり国が焦土と化すため
おいそれと任務に出すわけにはいかず神人は最後の切り札としての扱いである

そのため基本的には神人の血が混ざっていない100LV到達者が各聖典の最高戦力として世界各地を駆け回っている

ー魔導研究機関ー
軍隊ではなく教育機関ではあるが100LVの魔道士が3人おりその他にも
90レベルや80レベルの魔道士が多くいる
スレイン法国に取っていざという時の重要な戦力である

ー引退者ー
かつて聖典部隊や法国軍に務めて引退した人間や神人たち
各々が好きに人生を過ごしているが彼らも、もしものときの重要な切り札である

ー執行者ー
人類の最終セーフティーネット
人類文明存続のための最後の安全装置と位置づけられている法国最強戦力である

その肩書にの通り一人ひとりが世界そのものに匹敵すると神官長たちはみなしている
スレイン法国版の『あれら』と言ってもいい
人数は6名
この内の4名が竜王に見られたら絶対にブチギレられて戦争になる
彼らが参戦するときは人類の存続を掛けた一戦である














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