私と清隆くんの共依存学園生活   作:ただのハーメルンユーザー

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プロローグ

皆さんは希望ヶ峰学園という学校をご存知だろうか?

様々な分野に秀でた才能を持つ少年少女を迎え入れ、更なる高みへ導いていく事を旨としており『現役の高校生である事』『その分野において超高校級である事』を条件に全国から生徒を集めている。

それが希望ヶ峰学園である。

実際通ってみれば学園と言うよりも奉仕団体の方が近いと感じるかもしれない。

 

こんな独白で何が言いたいかと言うと私がこの世界ではない別の世界の記憶を持っている。転生者であるということだ。

何言ってるんだこいつ?妄想乙などと言われそうだが事実なのだから受け入れて欲しい。

 

それに私は自分が死ぬ寸前までの出来事を全て記憶している。たった一人の女子生徒が世界を破滅させた人類史上最大最悪の絶望的事件、その首謀者と戦闘になり命を落としたのだ。

女子高生が世界を破滅させられるわけないだろと思うかもしれない。あの惨状を目撃していなかったら私もそう思う。

 

何が言いたいかと言うと転生した私は2度目の高校入学をしようとしているということだ。

 

 

 

 

 

高度育成高等学校

東京の埋立地にある日本政府が作り上げた、未来を支える人材を育成する全国屈指の名門校。希望する進学、就職先にほぼ100%応える学校。私が入学する学校である。

何故ここに決めたかと言うとこの学校の触れ込みが希望ヶ峰学園の触れ込みと似ていて懐かしい気分になった、ただそれだけだ。

 

そんなことを考えながら新入生のクラスわけがされている紙が貼られている掲示板の前へと向かっていく。

 

掲示板に貼られていたクラス分けのされた紙の中から西園寺凪沙の名前を探す。Aクラスから順番に探し出しCクラスのところで自分の名前を見つける。

 

校内マップを見ながら1年Cクラスがある教室に向かっていく。希望ヶ峰学園ほどではないが綺麗な校舎だな〜と思いながら辺りを見回していると不自然な位置に監視カメラを見つけた。ひとつ見つけたら気になってしまい教室までの道のりで監視カメラを探し続けた。10個目を見つける前に教室に着いてしまったがわかったことがある。監視カメラができるだけお互いの死角を潰すように配置されていた。

防犯対策だとしたらバレないように配置された監視カメラは不自然だし、生徒の安全を思うだけにしてはこの監視カメラの量は明らかに多すぎる。理由は分からないがこれは生徒を監視するためにあるのだろう。

 

監視カメラを見つけた位置を頭の中に叩き入れた後Cクラスの教室に入っていき黒板にはられた座席表を見て自分の席を探す。

真ん中の列の真ん中辺りだった。

 

少し早めに来たためか朝会までだいぶ時間が余ってる。

できるだけ早いうちに友達は作っておきたい。そう考えて私は後ろの席に座る読書家の女子生徒を見つめた。

 

彼女の見かけはかなり整っている、銀髪美女と言うやつだ。今世の私より断然可愛い。少し羨ましい。

彼女の目線の動かし方、ページをめくる慣れた手つき、集中力から彼女は相当本を読み込んでいることが分かる。

もし彼女が前世に存在していたら希望ヶ峰学園から超高校級の文学の枠で推薦されていたかもしれない。

彼女を分析していると本から顔を上げた彼女と目が合った。

 

「どうかしましたか?」

 

どうやら邪魔をしてしまったようだ。

 

「何を読んでるのか気になって、ごめんね読書を邪魔しちゃって」

 

「いえ、ちょうどキリのいいところまで読めていたので気にしなくて大丈夫ですよ。私が今読んでいたのはシャーロック・ホームズの冒険です。ご存知ですか?」

そう言うと彼女は紙のカバーを外して表紙を見せてくれた。シャーロック・ホームズシリーズみんな名前だけ聞いたこともあるだろう世界的に有名なミステリー小説だ。ロンドンを舞台に、私立探偵のシャーロック・ホームズと、彼と行動をともにする医者のワトソンが、謎めいた事件を解決していく物語だ。

この本は私が読んでたことがある数少ない小説のシリーズのひとつだ。読んだと言っても今から20年くらい前だったから内容はかなり忘れているが。

希望ヶ峰学園にいた頃に、超高校級の文学少年に全巻読まさせられたのだ。彼は文学少年と言うより読書狂いと言った方が正しいかもしれない。

 

「かなり前だけどシリーズを一気読みしたんだ」

 

「そうなんですか!」

 

興奮したのか私の手を握りそのまま乗り出してきた。すごく手が柔らかい、いい匂いしそう。

今ものすごく気持ち悪いことを考えてしまった。

 

「興奮してしまいすいません。私は椎名ひよりと言います。貴方のお名前は?」

 

「西園寺凪沙。あまり本を読まないから面白い本とかがあったら色々と教えて欲しいな」

 

 

 

 

彼女とは仲良く出来そうだったので、模倣した超高校級の文学の才能を使い本の話で盛り上がった。

盛り上がるそこまでは良かったのだが彼女の本に対する思いは私の予想をはるかに上回っていた。

最初の10分くらいはお互いの読んだことある本の話をしていたが、あまりのトークテンポで私のネタが尽きてしまった。いくら才能を模倣したとしても私の知識だよりになってしまうので仕方はなかった。

話のネタが尽きた私は彼女におすすめの本を聞いた。今思えばこれが間違いだった。

話についていけなくなった後の10分間おすすめの本とその本のあらすじを片っ端から話されたのだ

あれはマシンガントークを超えてガトリングトークだった。

 

そろそろ聞き続けるのが辛くなり始めた頃、始業のチャイムが鳴り、それと同時にドアが開いてスーツ姿の男性が入ってくる。

逃げるチャンスだと思い前を向く。その後のひよりちゃんのまだ話したりなかったのにと言うつぶやきが聞こえた。

ひぇっ文学人間怖い。

 

 

 

 

 

 

「新入生諸君、入学おめでとう。君達Cクラスの担任の坂上数馬だ。君たちには数学を教えることになる。この学校では3年間クラス替えがないので長い付き合いになるだろう。今から1時間後に入学式があるが、この学校には他の高校と違う特別なルールが幾つかあるから早めに説明しておきたい。入学前のパンフレットである程度の内容を知っていると思うが改めてプリントを配るので後ろに回してくれ」

 

そう言われて回されたプリントに目を通す。

 

「今から学生証を配る。この学生証は身分証であると同時に、敷地内の施設を使用するためにも必要となるから、無くさないよう気を付けてくれ。学生証にはポイントが蓄積されており、このポイントが金銭の代わりとなる。ちなみに、この学校の敷地内に存在するものならば何でもポイントで購入することが出来る」

 

最近、主流になり始めてる電子マネーと似たような形態のようだ。それに直接現金を渡さずポイント制にするのはトラブルを避ける意味もあるのだろう。

 

「それから今から言うことが重要だ。ポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。

君達全員にはあらかじめ10万ポイントが支給されているはずだ。そしてこのポイントは1ポイント=1円の価値がある」

 

教室がざわめき始める。それも仕方ない一部の人間以外は、この歳で10万という大金を貰えることなんてそうそうない事だ。

 

それよりも気になったことがある。先生が話を始めてから私は彼をずっと分析していた。そして先程の発言で私の眼には何かを意図的に隠していることがわかった。しかも隠し事をしているのに生徒に隠してる内容を暴いて欲しいといった状態だ。

 

隠し事の内容の予想はつく。きっと毎月ポイントが振り込まれるという話をした時に何ポイント渡すかをいわなかったことだろう。

あらかじめと言っていたし今回のは入学祝いか何かであり、来月から渡される料金はかなり減らされるのだと予想する。

もし毎月10万を3学年全生徒のお小遣い(生活費含む)として与えるとしたら税金から毎年6億を払うことになる。そんなことをしたらさすがに頭がおかしいとしか言えない。

 

「ポイントの支給額に驚いたかね?この学校は実力で生徒を測る。この学校に入学できたその時点で、学校側は君たちの実力を評価しているということだ。ただし、卒業後にはポイントは全て回収することになっているのでずっと貯めようとは思わない方が良い。それとカツアゲなどはやめてくれ、この学校はいじめにかなり厳しいからな。今の説明を聞いて疑問に思った点やなにか質問はあるか?」

実際に毎月貰えるポイントがいくらか質問するかどうかを考えているととてもがらが悪そうな1人の男子生徒が手を挙げた。

 

「はい、龍園くん」

 

「あんたは俺達にあらかじめ10万ポイント支給したと言った、これは毎月10万ポイントが配られる訳では無いって認識でいいのか?」

 

その質問をされた瞬間、一瞬だが坂上先生は少し嬉しそうな表情をうかべた。

 

「どうしてそう思ったんだい?」

 

「毎月10万配るなら、ポイントを月初めに配ることと10万ポイントを最初に渡すことを分けて説明する必要はねぇ。実力測る学校ってなら回りくどい言い回しにも意味があると思っただけだ。まぁこれは俺の考えすぎの可能性もあるがな」

 

先生は満足そうな表情を浮かべて彼の質問に答えた。

 

「詳しいことは説明できない。ただ私から言えるのはこの学校は実力で君達を評価する。それだけだ」

 

かなり曖昧だが先生の隠し事は概ね予想どうりだった。

 

そして彼の質問のおかげでこの学校のシステムは何となく理解できた。ポイントの配られる量も生徒個人の成績、生活態度、部活動の成果、ボランティアなど何かしらで実力を示せばその分だけ貰える量が増えるのだろう。

これだけでは確証が足りないから上級生か誰かに質問をして回り情報収集をする必要がある。情報はいくらあっても困ることは無いのだから。

 

 

 

 

入学式が終わったら即解散だった。きっと自己紹介などは明日やるんだろう。

帰り道、渡されたパンフレットを見ながら食堂を探していた。この学校では、電気代、水道代、ガス代は全て学校が負担し、その代わり飲食については自分たちでどうにかしないといけないみたいだ。ここまでの高待遇を受けているから当たり前だと思う。

 

監視カメラみっけ

 

小学校、中学校しか普通の学校を知らないがこの学校は普通ではないことはさすがに分かる。

あれから30個を超える監視カメラを見つけたし、分析した先輩たちの様子が違いすぎる。別におかしなことでもないんじゃないかと思うかもしれないが何人かはまるで、人生がお先真っ暗な人間特有の諦めのようなものを感じる。それが1人や2人だとしたらあまり気にすることではないかもしれないが数十人単位で起きているのはおかしなことだ。

 

それは食堂でも言えた。

食堂には無料の山菜定食というものがあった。タダなのはお金を使いすぎた人たちへの救済だと納得できるがそれを食べている人たちも先程と同じような違いがあった。

 

私の分析結果では、諦めで食べている人達が6割、仕方なく食べている人達が3割、あとは楽しそうに食べている人が少々いる感じだ。

 

つまりこの学校では、何とか無料のものを食べなければいけなくなる何かがあるということだ。

それが何かはさすがに情報が足りないが上級生に聞いて行けば自ずとわかるだろう。

 

 

まずは諦めオーラを出している女子の先輩に声をかける。

 

「すみません。少し先輩に質問したいことがあるのですが、お時間頂けますか?」

 

「別にいいけど。でも私なんかでいいの?」

 

「はい。もし欲しい答えが知れなければ他の先輩たちにも話しかけてみる予定なので」

 

「わかった。質問をしていいよ」

 

「先生たちが隠してるこの学校のルール教えて貰えませんか?」

 

「いきなり直球だね。でもその事に自分の力で気づけたならすごいと思うよ。私たちのクラスなんか…いやなんでもない。君は何クラスなの?」

 

クラス?なぜここでクラスを聞く必要があるのだろうか?そんな疑問を頭に浮かべながら正直に答える。

 

「私はCクラスです」

 

「私もそうよ。より詳しい話は2人きりになれる場所でしましょう」

 

 

 

場所、移してカラオケに来ていた。個室だと防音もされていて密会などに利用できそうだ。

1発目から当たりを引けたのかもしれない。さすが私だ、ついてる。

 

「早速本題に入りましょう。この学校のルールについての情報を知りたいんだったわね。それであなたはドンな情報が欲しいの?その情報の対価にいくら出せるの?」

 

「? お金渡さなきゃ行けないんですか?」

 

「当たり前でしょう」

 

質問ひとつで金取るのが当たり前のわけないだろう。そう言いたかった。でも今は何か買いたいものがある訳でもないし、1万くらいならいいだろう。

 

「分かりました。1万ポイントを出すので質問のひとつに答えてください」

 

「OK」

 

先輩に送金の仕方を教えて貰い1万ポイントを送った。

 

「私は毎月貰えるポイントは固定の額があってそれに示した実力分貰えるポイント増えると予想しています。合ってますか?もし違ったとしたらクラスごとになると思うんですが何が基準なんですか?」

 

「なんか質問が2つな気がするけどまあいいや」

 

ポイントを受け取った先輩は質問に答え始めた。

 

 

 

あれから2時間ほど話、先輩は先に帰っていった

彼女は記憶を掘り返しながら話していたせいで脱線しまくり7割くらいは彼女の愚痴を聞く羽目になった。それでも欲しい情報はあらかた手に入れられ、その他にもいい情報を手に入れたので良しとする。

得た情報は以下の通りだ。

 

・月に振り込まれるポイントは固定ではない。

 

・月に振り込まれるポイントは学校側が決めた基準がありそれに沿ってクラス全体の料金が決まる

・Aクラスから順番に学校側からの評価で並んでいる

 

・2年生を支配してる南雲先輩はヤバいやつ

 

意味がある情報はこれくらいだ。この情報が1万ポイントの価値があるかどうかは今後次第だろう。

その後、嘘つかれた可能性も少しはあるので同じ内容をBクラスの先輩にも聞いたが同じような内容が返ってきた。なのでこの情報は真実だろう。

自分で立てた予想が思ったより当たっていなかったし完全に当てられなかったことは少しショックだが、少ない情報だったので仕方ないと自分をなぐさめる。

とりあえず今日の情報収集はこれで十分だ。そう思い私は自炊するために必要な食料や生活必需品を買いにホームセンターとスーパーに向かった。

 

 

 

帰ってきた。

ホームセンターとスーパーのどちらにも食堂同様に無料で食べることのできる商品がかなりの量が置かれていた。しかも少し買い物していただけでも無料の商品を少なくない生徒達が持って行っていた。

これでわかったのは、学校から支給されるポイントが生活に支障をきたすレベルに低くなる可能性があるということだ。

明日からは学校側からの評価基準を探さなければならない。

 

「明日は家具とかも買いに行きたいな」

 

さすがに必要最小限しか置かれていないこの部屋は味気ない。この体での模倣できる超高校級のインテリアコーディネーターの限度を見ておくべきだ。

 

明日の予定を決めた私はベッドの上に仰向けで倒れそのまま眠りについた。

 

 




西園寺凪沙
超高校級の分析力の少女
相手の才能を分析した後、それを自分のモノに模倣し、そこから改良を加える、という才能。
ただし模倣された才能が発揮出来るパフォーマンスは本人の肉体スペックに依存する。

人類史上最大最悪の絶望的事件で■■■■率いる絶望集団と交戦の末死亡


西園寺凪沙(分析による才能の模倣なし)

学力   B
知性   A
運動能力 C
判断力  A 
協調性  E

西園寺凪沙(分析による才能の模倣あり)

学力   B+
知性   A
運動能力 B
判断力  A
協調性  E

担当官評価
学力、知力、運動能力、判断力、全てが高水準で纏まっている。そのため彼女はAクラス入りが検討されていたが、彼女が面接の際の質問に対する一部の回答や中学時代の彼女の気まぐれぶりから彼女は致命的にまで協調性が足りていないと判断しためCクラスへの配属が妥当と判断した。


読み返してみて主人公のダンロン世界の転生者って設定使いこなせてる気がしないから主人公の前世回りを日記形式でやろうとおってるだけどいる?要らない?

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