私と清隆くんの共依存学園生活   作:ただのハーメルンユーザー

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開幕速攻

夏だ。海だ。無人島だ。

私たち1年生は8月1日から2週間、一般人からすれば規格外の豪華旅行をしている。

予定では最初の1週間は無人島に建てられているペンションで夏を満喫し、その後の1週間は客船内での宿泊という流れ。

無人島でバカンスを楽しめるらしいが十中八九、試験だろう。じゃなければ、無人島に遊びに行く私たちを上級生達があんな同情した目で見るはずがない。

そして無人島での試験と言ったらサバイバルだろう。

 

「はぁ」

 

思わずため息がこぼれる。それはこの後行われるであろう試験を思ってでもあるし、今目の前で行われている信じ難い現実へでもある。

 

「どしたんだ凪沙?裁判で勝訴、左どなりのプレイヤーから1万ドル受け取る」

 

私の借金が1万ドル増える

 

「どうしたんですか凪沙さん?左どなりのプレイヤーとともに企業に大成功2人は2万ドルもらう」

 

清隆くんとひよりちゃんは共に2万ドルずつ受け取る。私の持ち金とこ差が広がっていく。

 

私の番になりサイコロを転がしてでた目は3。止まったマスは初孫にランドセルを買ってあげた4万ドル払う。4万ドルのランドセルってなんだよ。

借金が4万ドル増える。これで私の借金は9万4000ドルだ。

 

今の私は超高校級の不運を名乗れるかもしれない。嘘です名乗れません。あんな1万円を拾った10分後には100万円の借金を抱えるようなとんでもない才能とは私なんて比べ物にならない。

 

私、清隆くん、ひよりちゃんの3人でやっているのは人生ゲームだ。清隆くんは1度もプレイしたことがないらしく興味を持っていたらしく。ニコニコしながら持ってきた。なのでその場にいあわせたひよりちゃんを誘いプレイを始めた。のだが

 

現在ゲーム終盤スコア

 

私 独身 借金約10万ドル 家・お宝・株券なし

 

ひよりちゃん 独身 持ち金18万ドル 家・お宝・株券総額約17万ドル

 

清隆くん 家族持ち子供6人 持ち金3万ドル 家・お宝・株券5万ドル

 

今回のゲームではひよりちゃんは独り身の代わりに富豪と言ってもいい状況だ。

清隆くんはお金持ちという訳では無いが借金もなく多くの子供に囲まれて幸せそうな状況だ。このTレックス(偏見)め

そして私は独身無職借金持ち財産なしこんなの間違ってる。

 

「何見てるんだよ」

 

田舎のコンビニでイキってるヤンキーみたいな口調になるのも仕方がない。その同情した視線をやめなさい

 

「ごめんなさい。凪沙さんがあまりにも不憫で」

 

「なんか、ごめんな」

 

「その同情を辞めてくれ」

 

そろそろ島につきそうだしここでやめにしよう。途中経過だったから引き分けだ。異論は認めない

そんなことを考えていると部屋の外がワッと騒がしくなった。

 

窓の外を覗いてみると船が島の周りを周り始めた。私は急いで分析を始める。

 

 

不自然に空洞が出来ている岩盤。高さがある程度整備されている森。洞窟と思われるところもある。

そして人工的に作られたと思われるヤシの木が生えたビーチ。どう見てもペンションや宿泊施設の類は見当たらない

 

この島の面積は約0.5㎢、最高標高230m。

どう考えても百数人が過ごすにしては大きすぎる島だ。ほとんど確信はしていたが予想は当たってしまったようだ

 

「嫌な予感は当たるものだね」

 

「そうだな」

 

「?」

 

どうやらまだひよりちゃんは気づいていないらしい。首を傾げる仕草が可愛らしい

 

『これより、当学校が所有する孤島に上陸します。

 生徒たちは30分後、全員ジャージに着替え、所定の鞄と荷物をしっかりと確認したあと、携帯を忘れず持ち、デッキに集合してください。

それ以外の私物は全て部屋に置いてくるようお願いします。また暫くお手洗いに行けない可能性がありますので、きちんと済ませておいてください』

 

 

 

 

 

 

下船した私たちへの点呼が終わり先生が喋りはじめるまで待機する。

 

「今日、この場所に無事につけたことを、まずは嬉しく思う。しかしその一方で1名ではあるが、病欠で参加できなかったことは残念でならない」

 

参加出来なかったのは坂柳有栖だろう。

そんなことよりも作業着に身を包んだ数十名の大人たちが特設テントの設置をはじめたり、パソコンといった電子機器を用意する姿が見える。

 

「ではこれより、本年度最初の特別試験を開始する」

 

「と、特別試験?」

 

無償でやりたいことがやり放題なバカンスという幻想は砕かれた。辺りに広がるのは予想外のことが起きたことを理解し始めた生徒たちのざわめきと動揺の声だ。

 

当たりを見回しこの展開を予測できていた生徒を探す。Aクラスはスキンヘッドの男Aクラスのリーダーの一角、葛城。そしてもう1人は坂柳派の少年だ。

Cクラスはリーダーである一之瀬と彼女の右腕である神崎。

Dクラスは清隆くんと金髪の能力がすごい高い男

そして私たちのクラスは私と龍園くらいだろう

 

「期間はこれより一週間。8月7日の正午に終了となる。君達にはこれから1週間、この無人島で集団生活して貰う。また、これは実在する企業でも実践されている現実的、且つ実践的なものであることをはじめに告げておく」

 

「無人島で生活って……この島で、寝泊まりするってことですか?」

 

「その通りだ。その間君たちは寝泊まりする場所はもちろん、食料や飲料水に至るまで、全て自分たちで確保することが必要になる。試験実施中、正当な理由がない限り乗船は許されない。試験開始時点で、各クラスにテント2つ、懐中電灯2つ、マッチを一箱支給する。また、歯ブラシに関しては各生徒に1セットずつ、日焼け止め、女子生徒のみ生理用品は無制限で支給する。各クラスの担任に願い出るように。以上だ」

 

その後企業がうんたらかんたらという話が続き飽きてきた頃、興味深いことを話し始めた

 

「なるほど、確かにそういう点では不満が出るのも納得できる。だが試験と言っても、これは苦痛を強いるものではない。この1週間、君たちは何をしようとも自由だ。海で泳いだり、バーベキューをしたり。キャンプファイヤーで、友と語り合うのもいいだろう。この試験のテーマは『自由』だ」

 

自由…か。試験なの自由とは思いっきり矛盾している。

 

「この無人島における特別試験では大前提として、まず各クラスに試験専用のポイントを300支給することが決まっている。

このポイントを上手く使ってこの特別試験を楽しむことが可能だ。そのためのマニュアルも用意している」

 

手にはそのマニュアルと思われる厚みを持った冊子が握られている。

 

「これにポイントで入手出来るモノが全て載っている。生活に必要なモノから娯楽まで全てだ。例えばバーベキューがしたいなら、機材と食材も用意できる」

 

その言葉を聞くにつれて、険しかった生徒たちの表情は穏やかになっていく。

 

「言っておくが、2学期以降に悪影響もない。そして難しいことなんてものもない。

先程も言ったがこの試験は全て自由。集団生活を送る上での必要最低限のルールはあるが守ることが難しいものなんて一つもない。そしてこの特別試験終了時には、各クラスに残っているポイント、その全てをクラスポイントに加算した上で、夏休み明けに反映する」

 

この試験の本質が見えてきた。この試験で必要なのは連帯感や団結力といった協力する能力だろう。学校側の支援があるとはいえサバイバルを1週間しかも40人が団結して行うには酷なもんだ。

ポイントの使い道で揉めたりすればたちまち内部分裂を起こす可能性がある。

 

この後、龍園が取るであろう策がなんとなくイメージできた。彼は王としてポイント消費を気にしない。上手く言っているクラスの統率が揺らいだりする可能性は確実に無くすだろう。

 

「マニュアルは1冊ずつクラスに配布する。紛失などの際には再発行も可能だが、ポイントを消費するので大切に保管するように。

また、今回の旅行を欠席した者はAクラスの生徒だ。特別試験のルールでは、体調不良などでリタイアした者がいる場合、30ポイント減少というペナルティが決まっている。

そのためAクラスは270ポイントからのスタートとする」

 

Aクラスに驚きはなかった。しかし、他クラスにとっては無条件でAクラスとの差が30ポイント縮まったことは大きい。喜びの声を上げる生徒もいたくらいだ。

生まれつきの体の弱ささえもペナルティになるとは…

ポイントが縮まったのは悪くないがあまりいい気分では無い

 

「全体での説明は以上だ。以降は各クラスに分かれて、それぞれ担任の教師からさらなる説明がある。では、諸君らの健闘を祈る。解散!」

 

解散の合図とともに龍園から耳打ちされる

 

「ちょっと耳を貸せ」

 

龍園から作戦を伝えられる。あまりの驚きで目が丸くなる。内容を了承した私は坂上先生の元へと向かい準備を始めた。

 

各クラスが距離を取るようにして集まりだした。

完全に集まり着る前に坂上がDクラスに声をかけた。

 

「Dクラスの生徒は少し待ってください。暴力事件のことで謝罪をしたい生徒がいるんだ」

 

坂上先生の声を聞きDクラスの生徒たちはいっせいに動きを止める。そして龍園が彼らの元へと歩き出す。

 

「なんのようだ?謝罪って言っ…」

 

「なんの用かしら」

 

須藤の言葉を途中できるように割り込み代わりに堀北が龍園の相手をする。

 

「謝罪をしたいって坂上が言ってたろ。お前たちこい」

 

龍園の呼び掛けに従い、暴力事件の実行犯が集まった

 

「まだお前たちに正式に謝罪をしていなかったな、このクラスの王として謝罪する。こいつらの勝手な行いで迷惑をかけてすまなかった」

 

「「「すみませんでした」」」

 

深深と頭を下げて謝った。あの龍園がだ。私たちBクラスから動揺しているのがひしひしと伝わってくる

 

「口だけならなんとでも言えるぞ」

 

「口だけじゃねぇことを証明するさ」

 

彼の後ろへと大量の遊び道具や料理器具などが運ばれていく。突然、の出来事にどちらのクラスの生徒たちも動揺が起きた

 

「お前たちに提案したい。全金額俺らのクラス持ちで2クラス合同で遊ばないか?」

 

 

 

突然の光景に堀北は動揺を隠せていなかった。

 

「どういうつもりかしら」

 

「言葉の通りだ。俺たちはお前たちに迷惑をかけたお詫びとして全ポイントを使い切るつもりなんだ」

 

「これは試験なのよ。それがどういうことだか分かっているの?ルールそのものを理解出来てないかと呆れているのだけれど……」

「だからこそだ。うちのクラスにはお前たちを出来損ないとか言ったバカがいたみたいだが、お前たちは一点に特化した能力を持つやつが多いだけだ。だからいつかお前たちとも手を結びときが来るかもしれないそういうことが起きた時のためにも確執は無くしておきたい。俺が言葉で言ってもお前は信じないだろ。だからこれからサバイバルを頑張るお前たちへと一日だけリスクなしで何も考えずに楽しめる時間をあげたいんだ」

 

胡散臭いが心の底から言っているように聞こえる。否、心から思っていることしか言ってない。ただその言葉には裏があるだけだ。だからこそ堀北も完全に否定できず攻めあぐねている。

 

 

その後も会話は続いているが堀北が相手だと判断を決めきれずにいる。しかし試験をあまり理解していない人から堀北への不満が募っていく。相手クラスのポイントを使って贅沢ができるなんてとても魅力的なことだ。

 

声をかけていた複数名の生徒たちを使い各々でDクラスの生徒をこっちに誘導していく。

 

私はDクラスで1番頭が悪そうなやつに体を密着させる。それだけでとてもだらしない顔になった。自分からやっといてなんだがとてもキモイ

 

「ほら行こう」

 

「そうだな。健、寛治行こうぜ」

 

あまりにもちょろい。他の生徒たちも遊びの準備を始めたこちら側に誘導している。

 

私が連れてきた男と寛治と呼ばれた男が遊びの準備をしている女子の方へと向かった。そして彼らにジュースを明け渡した。それを見た1部の生徒たちはこちら側へと動き出した。

 

クラスの統制がイマイチなDクラスでは勝手な行動をする人が多くなると手が回らなくなる。

リーダーである堀北は龍園の相手をしていて何も出来ず、クラスをまとめている平田も勝手な行動をしている生徒に強くいえず結果停められない。

そして金髪の男は水上バイクをポイントを使って買わせた。

こうやってながらが起きてしまっては止められない。こうして龍園の最初の作戦は成功に終わった。

 

 

 

 




今回龍園の作戦は先生からの情報を得る前に引き込むという割とグレーゾーンな事をやっています
次の回から綾小路を本格的に動かしたいから原作よりもピンチになってもらった

AO入試が控えているので今月の投稿はこれで終わりです。受かって戻ってくるので待っててください

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読み返してみて主人公のダンロン世界の転生者って設定使いこなせてる気がしないから主人公の前世回りを日記形式でやろうとおってるだけどいる?要らない?

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