私と清隆くんの共依存学園生活   作:ただのハーメルンユーザー

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何時に投稿するのがべストなのか未だにわからない作者です
お前らのお陰で日刊ランキングに載ったぞ
しかも50位ない
ありがとう


中間テストと綾小路清隆の独白

ついに中間試験の日になった。

龍園くんの秘策である毎年全く同じ問題が出る過去問が配られた。毎日のように行っていた勉強会も含めてここまで万全に期した状態で赤点をとる人はそういないだろう。

それくらいみんな勉強をしていたのだ。

 

龍園が掲げたのは目指せクラス満点だ。

 

「欠席者はいないようだね。良かった、もし欠席者がいるのならペナルティが発生していたよ」

 

朝のHRにて坂上先生は試験のスケジュールをホワイトボードに書きながらそう言ってくる。中間試験は5科目だが、今日一日でやる。中学の頃と違い専科のテストがないのは正直驚いた

 

 

「高校生になって初めてのテスト、それも赤点を取ったら即座に退学と普通の学校からしたら理不尽極まりないテストを君達は今から受ける。当然緊張はするだろう。しかし私は君たちの中から退学者が出ないと確信してる。私は君たちが必死に勉強していたのを知っている。あとは自分を信じて頑張ってくれ」

 

彼からは私たちへの強い信頼を感じる。これも彼が私たち生徒をよく見ていたからだろう。

 

「そんな君達に朗報がある。中間、期末試験を乗りきる事が出来たら……」

 

『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!』

 

CクラスかDクラスどちらかのクラスからかなり大きな叫び声が聞こえてきた。

さすがにこれには全員が驚きいっせいに後ろを振り向く。

いつも冷静な先生ですら驚きの表情を浮かべていた。

 

「ごほん!話を戻すが中間、期末試験を乗り越えたならば君たちには夏休みにバカンスが待っている。その楽しみのためにも今回の試験全力で望んでくれ。私からは以上だ」

 

 

先生ら咳払いをして言いなおすと教室から出ていった。

 

バカンスとは聞こえがいいがどうせこのでも何らかの競争があるのだろう。夏休みにやらないで欲しいと思ってしまう

 

 

 

1時間目の試験官がやってきて問題を配る。問題は過去問と同じだった。もし過去問がなくても凡ミスをしなければ八割くらい取れるような問題なので赤点が出る心配はないだろう。

過去問を暗記した時にも思ったが、1問だけ高校の範囲外を出す意味はなんだろうか?

そんなことを思いながら私は問題を解いていった。

 

 

 

 

 

「みな、ご苦労だったな。今この瞬間にテスト返却を行う」

 

あれから少しの日が経ち先生が突然そんなことを言い出した。

先程のワイワイしていた雰囲気から一転して

 

先生は持ってきた白い紙を全て広げてホワイトボードに貼り付ける。そこには小テスト同様、クラス全員の各教科ごとの成績と合計点が書かれていた。

 

クラスの平均点は全教科85点を超えていた。社会などの暗記科目はいちばん点数が高い教科で平均が92点だった。そしてクラスで50点以下を取った生徒は一人もいなかった。その事からこのクラスに赤点を取った生徒は1人もいない事を意味する。

 

「各教科の平均点は全て85点以上。おめでとう。これは4クラスの中で1番の結果だ。好成績で感心している。みなよく頑張ってくれた」

 

先生が私たちに労いの言葉をかける。

 

「この調子で期末テストも頑張ってくれ。今日のHRはここまで」

 

坂上先生はそう言って教室を出ていく。それと入れ替わるように龍園が教卓に立った。

 

「お前らよくやった。今回俺たちはテストでAクラスを超えた。これはお前たちがきちんと努力してやってきたことにほかならない。これがその報酬だ」

 

全員の携帯に1万ポイントが振り込まれた。

成果には報酬を出す。いい判断だ。

しかし最近の彼はクラスに逆らうやつがいないせいか暴君だった頃のなりを潜めている。

そろそろクラス対抗の試験とかが起きて暴れて欲しいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綾小路清隆の独白

 

俺にとって西園寺凪沙という存在がどういう存在なのか、全てが一段落し落ち着いて考えられるようになったので思い返すことにした。

 

 

俺が彼女と出会ったのは夜、宿舎の裏でのことだった。あの時俺は堀北とその兄である生徒会長が話しているところを自動販売機の影からずっと見ていた。そんな時に彼女はやって来た。

ほとんど足を鳴らさず自然に後ろへと近づいて行った。ある程度近づいても生徒会長が反応しなかったのには驚いた。

その後、彼女はうっかりシャッター音を切り忘れていて生徒会長に襲われていた。

彼女は俺に向かってスマホを投げてきた。画面がこちらに向いたままでだ。それに驚きながら俺は反射的に飛んで来たスマホを受け取った。

その後俺も巻き込まれたがもとより堀北に打撃を加えようとする前には止めようと思っていからそんなことはどうでもいい。

 

俺が彼女に興味を持ち始めたのはその後の出来事だったのだ。

彼女は何気なく俺に質問してきたのだ。

 

「あなたにとって勝利することは生きること?」

 

この言葉を聞いた瞬間、彼女に対する警戒を最大まで上げた。

普通の人が聞いたら意味がわからない質問だろう、勝利することが生きることと繋がることはほとんどない。しかし俺の場合は別だった。

あの質問された瞬間、訳が分からなかった。

あの質問は俺のことやホワイトルームを知っていないと出てこないものだ。そしてあの白い部屋の中で学んだ価値観、それを知っている人間はそうそう居ない。

俺が真っ先に疑ったのはこの女がホワイトルームから送り込まれた刺客の可能性だ。

俺を手離したくないあの男ならどんな手を使っても俺を探し出そうとするだろう。

 

俺が相手を警戒して雰囲気を変えた瞬間、彼女の瞳が変化したのだ。変化したと言っても比喩であり本当に変化したのでは無い。なんとなく俺を分析していた時と変わり、彼女は俺の全てを見透かすかしている。直感的にそう感じさせるそんな瞳だった。

その瞳を見て俺は理解する先程の質問は、俺を知っているがゆえの発言では無いことを。

その事を理解した俺は彼女に興味が湧いた。平凡であるのに持っている圧倒的な分析力に

 

「綾小路くん、私と友達になろうよ」

 

彼女がそんなことを言ってくれた時はすごく嬉しかった。俺は彼女に興味を持っていたし、なによりこの学校に来て初めての友達だ。青春と言ったら友達は必須だ。

そうして俺は彼女と友達になった。

 

 

それからの生活は見違えるようだった。

最初は慣れなかったが毎日、西園寺とメールをするようになった。

そのメールの中で話したのは本当に普通な事だった。お互いを知るため自分の趣味などについて話した。今日の食事は何にするかや今日の授業はどうだったか、そんな些細なやり取りだった。

でもそんな些細なことが俺には初めてなことであり新鮮で何より楽しかった。

 

そして2人で放課後にスターバックスにお茶に行くようになった。始めてきた時は困惑した。彼女が突然、ショートソイオールミルクアドリストレットショットノンシロップチョコレートソースアドホイップフルリーフチャイラテなんて商品を頼んだのだ。

理解できなかった。別の国の言葉で紡がれる呪文の詠唱と言われた方がしっかり来るくらいだ。しかしこれで注文してきたのはラテだったのを見た時、一瞬だが俺は宇宙を感じた。

それを抜いたら初めて飲んだ飲み物は美味しかったし初めて食事が楽しいと感じた。あの施設にいた頃だと食事は栄養補給という意味しかなく美味しさは二の次だった。

あの頃と違い、俺は毎日が楽しかった。西園寺凪沙という人間と知り合えて、友達になれて自分が初めて満たされているのだと感じた。

 

 

図書館で勉強会をしていた頃に事件が起きた。今思えばそんなに大袈裟なものでなくただの喧嘩くらいで済むものだったが当時の俺からしたら事件だった。

 

山脇という西園寺と同じBクラスの人間が俺たちをバカにしてきたのだ。正直バカにされるのは仕方がなかった俺も思う。あの3人はそう言われても仕方が無い話をしていた。しかし

 

「ただ、この学校が実力でクラス分けしてくれて良かったなって思っただけだ。お前らみたいな底辺と一緒に勉強させられたらたまんねえからなぁ」

 

彼のこの発言を聞いた瞬間、俺は得体の知れない感覚に襲われた。

これからクラス間の戦いが激しくなるとしたら彼女と俺は完全に敵対関係になるのだ。ここに来てクラスで対立が起きていることを本当の意味で認識した。

彼女はそれくらいのことで俺と友達を辞めるとは思っていなかった。だが矛盾するように俺は彼女に距離を取られてしまったらどうしようと考えていた。

 

だから俺は勇気をふりしぼり彼女に一緒に出かけようとメールを送った。このお出かけが終わったあと、彼女に敵対しても仲良くしてくれるか聞くのだ。

 

 

 

当日になった。

俺は純粋な楽しみと少しの恐怖を感じながら集合場所に集まった。

本当の目的は違うが彼女に誘った理由を聞かれた時には、一般的な知識と常識を教えてくれということにした。俺が一般常識や知識が足りていないのは彼女とのメールや会話などで理解している。これなら違和感を持たせることは少ないと思った。

 

 

彼女と歩いている時、彼女が何気なくテストについての話をしてきた。俺は彼女の質問に正直に答えた。

俺の答えを聞いた彼女は一瞬呆れた雰囲気を見せたあとその雰囲気を真剣なものへと変えた。

 

「理由はいつか教えて貰えることを期待して詮索しないけど普通をめざしているでしょ。私からアドバイスをあげる。もっとクラスメイトと交流を持って普通を学んだ方がいいよ。

50点ちょうどを採ることは普通の証明にならないし、普通って言うのはその人が持つ価値観によって大きく変わってくる。普通って言うのは人の数だけある。だからあなたの価値観からした普通じゃなくてみんなの思う普通を知っていって、それから普通を目指せばいい。なにか普通について分からないことや理解が難しいことがあったら私も相談に乗るから」

 

彼女の言うことは目からウロコだった。

彼女の語った普通についての自論は人と関わることがない俺では思いつかないことだった。

普通は人の数だけある。俺の知っている普通というのは俺の狭い価値観で構成されたものでしか無かったのだ。

そして何より嬉しかったのは彼女が俺に相談に乗ると言ってくれたことだ。

今まで俺は人を頼ったことがなかった。それは人に頼る必要がなかったのと、周りにいたホワイトルーム生は俺にとって勝利すべき相手でしかなかったし大人たちは俺のことを天才を作り出すための道具としか思っていなかった。

初めて頼れる相手ができたことへの喜び。溢れただしたこの感情を上手く処理できなかった

 

彼女はそんな俺の手を引っ張っていく。

この学校、それどころか生まれて初めて繋がれたその手は俺の知る手なんかよりもずっと暖かかった。

 

 

 

 

その後は、彼女の選んでくれた私服を購入しカラオケやボウリング場、映画館などの彼女曰く、友達と一緒に出かける可能性が高そうな場所に連れていって貰いその施設についての軽い説明がされた。

 

 

ファミレスに着いたあと、2人で座席にも垂れ込んだ。寄った施設はかなりの距離があったし、正直かなり楽しんだためかなり疲れた。

今日はしっかり思い出を作ることが出来た。今まで生きてきた人生でいちばん楽しかったと言っても過言では無い。

 

だから俺は勇気を持って彼女に本題を切り出した。

 

「これからこの学校はクラス間の対立が激化していくと思う。そうなったら西園寺はさ、敵である俺と仲良くしてていいのか」

 

この返事次第では彼女と離れようと思った。俺にとっては辛い選択肢だが彼女が望まないことならば仕方がないことだ。

 

「いいんだよ、クラス間闘争なんて気にしなくて。私はあなたと仲良くしたいからあなたと仲良くする。そこに相手がどのクラスかなんて関係ないんだから」

 

「そっか」

 

彼女の言葉が純粋に嬉しかった。だからだろう、何かを意識したわけでもなく自然と心からの言葉が口からこぼれた。

 

「ありがとう凪沙、俺と友達になってくれて」

 

オレは心の底からそう思っている。




綾小路を少し世間知らずにしすぎた気がする。
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読み返してみて主人公のダンロン世界の転生者って設定使いこなせてる気がしないから主人公の前世回りを日記形式でやろうとおってるだけどいる?要らない?

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