私と清隆くんの共依存学園生活   作:ただのハーメルンユーザー

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路線変更します
理由はあとがきの方で話します


暴力事件初日

ホームルームが始まる頃、いつもより早めに教卓に到着していた坂上先生は、ホワイトボードに何かを書き終えていた。

 

 

Aクラス 1004cp

 

Bクラス 840cp

 

Cクラス 663cp

 

Dクラス 87cp

 

 

中間テストの結果が良かったおかげか私たちのクラスのポイント上昇量はほかのクラスと比べても1番だった。

 

「まずはこの1ヶ月よく頑張りました。先月より100クラスポイントも増やしたのは見事です。皆さんの努力が報われた証拠です」

 

先生のその言葉に反応したのは我らの王だ。

彼は先生に突っかかって行った。

 

「おいおい坂上先生よぉ、オレたちが聞きたいのはそんなことじゃねえぜ。なんで俺たちにポイントが支給されてないのかその理由を俺たちは知らないんだ。それについてを説明してもらおうか」

 

嘘である

この男は原因を知っている。それどころか全クラスへのポイントが振り込まれるのが停止しているのはこの男の責任でもある。よくいけしゃあしゃあとこんなことが言えるものだ

 

「ふむ、確かにそうだね。ポイントの支給が遅れていること、それについての説明が君たちにとっては重要だ。……結論だけ言ってしまうと少しトラブルが起こってね。1年全クラスのポイント配布に遅れが出ている。だが問題が解決次第振り込まれる。それまでは何とか凌いでくれ」

 

そう言い終わると先生は教室から出ていく。

クラスの中では何が起きているのか知らない生徒たちがポイントについての話を始めている。清隆くんに服を買ってあげたことくらいしか出費をしていない私には関係の無い事だった。

それよりも事件の話だ。彼が起こしたのは暴力事件だ。しかもこちらが何かをするのではなく相手を煽り相手に手を出させることでこちらが被害者な状態になれる。ターゲットにされたのは図書館で騒いでいたあの赤髪の男だ。

今回の件の目的は生徒同士の争いにどこまで学校及び生徒会が介入するか、そして退学や停学などのペナルティの判断基準を知ることだろう。

学校側がどれくらい

正直今回の件に私は関わる気は無い。

龍園にもこの件に関して関わらなくていいと言われたのもあるし、Dクラスが対象となれば彼が動く可能性が出てくる。そうしたらおこる未来は彼の敗北だ。

 

私は彼に敗北を経験してもらいたい。 敗北というのは成長に必須なものだ。そして何度敗北してもそこから立ち上がることそれこそが龍園翔という人間の抱える最大の長所だ。

最近は、彼はやることなすことほとんどが上手くいってる。情報戦、クラス統制、中間テストだが中間テスト以外の出来事は自惚れてるかもしれないと思われるかもしれないが私あっての成果だ。

情報戦は私が仕入れた情報を彼が聞き出すことでAクラス以外のクラスの1歩先を行き、クラス統制は彼のカリスマがあったとはいえ、私とともに考えたシナリオ、私の指導による人身把握術、トーク技術。

これだけの恩恵を与えている。ないとは思うが彼が私に頼りっぱなしになっては困る。

彼はこのクラスのリーダーに適任なのだ。彼にはポイントを集め続けて貰わなくては困る。

 

これから綾小路清隆を狙う人間が多くなる。これはただの予感だがそんな気がする。そうなった時にポイントというのは最強の武器になる。

私が彼を守る。どんな手を使ってでも私は彼を幸せにしてみせる。そのためなら……

 

 

 

 

 

いつもどうり2人で雑談しながら帰路に着く。

 

「凪沙はどこまで今回の件に関与してるんだ?」

 

今回の件、つまりBクラスが起こさせたDクラスの暴力事件のことだろう。

 

「今回の件に私は関わってないよ」

 

「そうか。なんで口を出さなかったんだ?今回の件は須藤が暴力を振ったのは事実だが、Bクラスも学校側に虚偽の申告をしている」

 

そこまでして何が目的なんだ?言外に伝えてくる。

 

「今回の龍園の目的はね、……教えて欲しい?」

 

「ああ」

 

いつもなら興味無いの一言で次の話題に行くのに食いついてきたそれならしょうがないだろう。

彼はどうやら私の予想どうり動くようだ。

これもDクラスのリーダーである堀北鈴音の指示ではあるのだろう。

 

「今回、龍園は生徒同士の争いにどこまで学校及び生徒会が介入するかを確かめようとしてる。事件レベルの暴力を振った生徒、今回だと須藤くんが受けるペナルティの重さを知ってこれからの行動のための基準を知ろうとしているの」

 

「ふむ」

 

清隆くんは顎に手を当てると何かを考え始める。しかし一瞬で考え事は終わる。

相変わらずすごい思考速度だ。

 

「そうだとしたら今回、俺たちは龍園の策に乗った方が得られるものが多いな。この学校の基準も知れる須藤が反省するいい機会になる。ポイントは減るだろうがこれから巻き返せるものだ」

 

「それでもあなたは助けるんでしょう」

 

私の一言に彼は頷く。

 

「ああ、だってクラスメイトを助けるために行動するのは普通だからな」

 

「そうだね、普通だね」

 

私が普通について話た後、あれから彼はクラスメイトを分析して彼らから見た普通について学びテレビやインターネットを使い一般的な知識を身につけた。

今の彼は見た目は普通に見える異常者からどこを見ても普通な異常者に進化したのだ。

彼が普通じゃないと気づく人達は、それなりの実力者か私のような分析を持っている人以外いないだろう。

 

「今日は帰りにどこかに寄って帰る?」

 

「そうだな。今日はクラスの女子たちが話していた大きなパフェを食べに行ってみたい。パフェは写真は見たことはあるんだけど食べたことは1度もないからな」

 

「それって……まあいっか。今からそのお店に行こう」

 

私たちは清隆くんのクラスの女子たちが話していたというパフェ専門店へと足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

パフェ専門店へとたどり着いた私たちは共に注文を終えて来るまでの間、軽く雑談していた。

 

「今回の暴力事件で須藤にBクラスの生徒が暴力を振られたという訴えを取り下げさせる。おれは勝ち筋はこれひとつしかないと思ってる。それは凪沙も同意見か?」

 

「そうだね。それ以外の方法だと上手くやれば相手を道連れにできるけど、その代わり罰を食らうこと自体は確定しちゃうもんね。最悪ポイント使って暴力事件は冤罪だった、誰も殴られてないってすることはできるけどすごくポイントかかりそうだし少なくともDクラスには無理だろうね」

 

「だよな。そうしたら訴えを取り下げられるように、どれだけ事件に関わった3人を誘導できるかだな」

 

「ご注文のジャンボパフェといちごパフェでございます。注文は以上でよろしいでしょうか?」

 

「はい。ありがとうございます」

 

私たちの前には巨大なパフェと小さなパフェのふたつが運ばれてきた。

 

「なん……だと……」

 

清隆くんが興味を持ったパフェは何人かで一緒に食べるような巨大なものだ。彼の驚く姿を見たかったから私はあえて黙っていたのだ。

 

「黙ってたな」

 

「がんば」

 

彼に向かってグッと親指を立てて自分のパフェを食べ始める。

 

それから少したち彼の食べる速度が明らかに下がってきた。

 

「1口いる?」

 

「正直同じ味だと飽きてくる」

 

「その量だとそうだろうね。ほら、あーん」

 

彼は私の差し出したスプーンをなんの躊躇いもなく口に含んだ。こんな状況を龍園に見られたら関節キスだとバカにされるんだろうな。あいつ精神年齢低いしガキだし

 

「でしょ。それと知ってる?食べさせてあげるのはふつうじゃないんだよ」

 

「そうなのか?まわりの客は同じようなことしているが」

 

「それはカップルだと思うよ」

 

「そっか。カップルと仲のいい友達の違いが未だに分からないな。普通までの道は遠いよ」

 

「それは仕方ないよ。恋をするかこういう人たちを見る経験を積まなければ友愛と恋愛の違いなんて分からないからね。いつか君も恋をすればわかる日が来ると思うよ」

 

「それが分かるってことは凪沙も恋をしたことあるのか?」

 

「ないね」

 

「ならどうして分かるんだ?」

 

「私はこの目があるからね。相手へと向ける視線やとる態度、それと両方が持つ雰囲気から推測しているだけだよ。あとはこういう人たちを多く見てきた経験かな。ほら早く食べないと溶けるよ」

 

私の言葉を聞いた清隆くんは急いでパフェを食べ始めた。彼が恋愛について知るのはもう少し先になるだろう。

 

 

 

 

 

あれから30分が経過した。

 

「……」

 

綾小路清隆ここに散る

 

彼はパフェに抗った。ポテトを頼んで口直しをしながら必死に抗った。しかし彼はパフェには勝てなかった。3、4人で食べる量を7割くらい食べてるので彼は相当頑張った。

 

「ごちそうさま」

 

残りは私が平らげた。正直かなりきつい夕飯が要らないかもしれない。清隆くんは頑張ったなと思うと同時にこれをぺろっと平らげる甘いものは別腹系女子はすごいんだなと心から思う。

 

「お疲れ様。よくそんなに食べるな」

 

私は机に倒れ死にかけの彼の口元にポテトを持っていく。彼はそれをパクッと受け取る。こういうところはかわいらしい。

 

「私からしたら7割近く1人で食べてた清隆くんのほうがすごいと思うよ」

 

「そうか。これからは知らない商品をきちんとどんなものか確認してから食べに行くようにするよ」

 

「今回は驚く姿が見たかったからってだまっててごめんね?」

 

「気にしなくていい。俺が興味を持ったものを頼んだだけだし。まあ、次からは警告くらいはして欲しいな」

 

「OK。次からそうするね」

 

食べ終わり腹が落ち着いた私たちは料金を払い店を後にした。

黙っていた事もあり2人で割り勘することにしたが値段は2人で4000ポイントだった。高い

 

「思ったより高かったんだな」

 

「値段みてなかったの?」

 

「ああ、気になったものだったから値段を見ずに。ポイント自体普段使わないし堀北生徒会長からもらったポイントがあるからそこまで問題にするほどでもなかったからな。美味しかったしまた行きたいと思った」

 

「そっか。また今度は友達を誘っていきな」

 

「凪沙は来ないのか?」

 

「当分、パフェはいいかな」

 

「凪沙が行かないんだったら行かなくていいや」

 

その後もたわいのない話をしていると寮へと到着した。いつもはエレベーター前で別れるが、今日は乗る直前、彼が話かけてきた。

 

「来週、暴力事件が解決してたらおうちデート?ってやつをしないか?」

 

「いいよ。清隆くんが望むならなんだろうと」

 

ただしパフェはやめてほしいな

 

 




なんで消して書き直したのかと言うと理由がふたつあって、1つ目はアリスちゃんをガッツリ本編に絡ませると話が進めづらいしやりたいシーン意外だと活躍できないと思ったから
2つ目は消した話投稿後低評価がすげぇ数着いたから純粋にあの話のつづきを作るモチベが無くなったのと今回の話の方が書いてて楽しかったから


元々有栖ちゃんは主人公たちの共依存を防ぐストッパー的な役割だったのですが低評価付けられるなら性癖に正直になっちゃえってことでこういうことになりました。
有栖ちゃんの出番を楽しみにしていた方はすみません。これからもこの作品を楽しんでください

読み返してみて主人公のダンロン世界の転生者って設定使いこなせてる気がしないから主人公の前世回りを日記形式でやろうとおってるだけどいる?要らない?

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