【完結】退職(無断)したので、飲食店やります。   作:夭嘉

12 / 109
冷静になれば全て解決

ジェダイの数が徐々に減り、ドロイドの攻撃が止んだ。

 

貴賓席にドゥークー伯爵が出てきて、ジェダイを見下ろす。

 

 

「ジェダイの歴史に名を留める、見事な戦いだ。だが、もう終わりだ。降伏しろ。命だけは助けてやる。」

 

 

降伏、ねぇ。

 

助かるわけがない。ジェダイは分離派の邪魔になる。まず、ガンレイ達が許すはずがない。

 

 

「交渉の為の人質にはならないぞ!」

「そうか……残念だ、古き友よ。」

 

 

ドロイドは、ジェダイ達と私にブラスターを向ける。

 

ふと、ドゥークー伯爵の視線を感じた。

 

 

「ホーガン、最後のチャンスだぞ。」

「悪行を手伝うわけないでしょ。」

「ならば、お前も敵だ。」

 

 

ドゥークー伯爵は殺せと命令する。

 

ジェダイがライトセーバーを構える中、私はブラスターを握る。もちろん、ドゥークー伯爵を撃つことを考えた。奴に一矢報わなければ気が済まない。

 

その時、パドメの声で全員が空を見上げた。

 

 

「見て!!」

「援軍!!!!!!」

 

 

戦闘が再開し、ガンシップがジェダイを囲むように降下してくる。私もブラスターとライトセーバーで応戦し、ガンシップの1機に乗り込む。

 

窓がないヘリコプターみたいで、安全面が不安です。

 

 

「ねぇ!スピーダー積んでない?」

「こちらに、」

「借りるね!」

「あ!お待ちを!」

 

 

砂漠の上を飛んでいる最中、私はスピーダー・バイクに乗ってガンシップから飛び降りる。衝撃でお尻がちょっと痛かったけど、気にしてはダメだ。

 

因みに、乗っているガンシップが撃ち落とされるのは嫌だから、スピーダーコースにしただけだ。

 

やっとドゥークー伯爵に追い付き、私は奴の後ろに続くバトル・ドロイドを撃ち倒す。

 

ドロイドは倒せても、ドゥークー伯爵にはなかなか当たらない。

 

 

「クッソ!やっぱ元ジェダイ・マスターにブラスターは無理か!」

 

 

ブラスターを投げ、最後のドロイドを落とす。

 

これ、ドゥークー伯爵と戦わなきゃいけないのかな。

 

ライトセーバー戦が強いわけじゃない。それも、10年のブランクもある。鍛練もしてこなかった。相手にしてきたのは、迷惑なゴロツキ達だけ。

 

そんな私が勝てるはずない。

 

 

「腹を括るか………」

 

 

通商連合の格納庫に着き、私は走行中のスピーダーから跳ぶ。スピーダー・バイクはドゥークー伯爵のスピーダーに当たり、煙を上げて壊れた。

 

着地すると、数歩先にドゥークー伯爵が立っていた。

 

 

「ホーガン、私と戦う気か?」

「そのつもり。あんたは私の生活を壊した。絶対に許さない。」

「愚かな……自らの戦いを予期できぬなら、お前に勝ち目はないぞ。」

「どうかな?運良く勝てるかもしれないよ?」

 

 

ライトセーバーを起動させ、ドゥークー伯爵との間合いを保つ。

 

 

「ライトセーバーをメンテナンスしたところで、お前には不相応だ。」

「ムカつく。」

 

 

地を蹴ろうとした瞬間、ドゥークーからライトニングが飛んできた。咄嗟にライトセーバーで防御するけど、踏ん張ることができずに吹っ飛ばされる。瓦礫の中に倒れた後、私は血を吐いてしまった。

 

あれ?血?なんで吐血?

 

 

「やっば。」

「馬鹿なのか……?」

「こういう時って抜かない方がいいんだっけ?」

「私に聞くな。」

 

 

パイプの破片が脇腹に刺さっていて、血が漏れていた。動かなければ痛くないけど、傷口が熱い。どう見ても致命傷だ。

 

その前に問題なのが、この傷で死ぬ前にドゥークーに殺されるかもしれない。

 

 

「トドメは刺さないの?」

「私が手を下さずとも、お前は出血多量で死ぬ。焦ることはない。さらばだ、ホーガン。」

 

 

そう言って、ドゥークーは私の前から去っていく。トドメを刺されないだけ良しとしよう。出血が止まらないのが問題だけど。

 

 

「サム!!!」

 

 

奴の姿が見えなくなって数分後、ようやくオビ=ワンとアナキンが到着した。

 

血を流す私を見て、オビ=ワンは本気で心配する。あのオビ=ワンでも、本気で心配するんだと感心した。

 

 

「サム!眠るんじゃないぞ!」

「分かったからドゥークーを捕まえてよ。」

「必ず助ける。医療部隊も呼んである。」

「どうか堪えて。すぐに戻りますから。」

「早く行って。指先の感覚がないけど、たぶん大丈夫だから。」

 

 

うるさいオビ=ワンとアナキンを先に行かせて、私は動けないから目を閉じる。

 

致命傷を負うと眠くなるって、こういうことなんだな。

 

 

「アズ………」

 

 

近くにいるわけがないのに、相棒のドロイドを呼んでいた。

 

こんな時でも、私は店の心配をしている。ジェダイのことも、共和国のことも、他のことはどうでもいい。ただ、平和に店をやりたいだけなのに。

 

ヴォスに店を任せたまま死にたくない。

 

 

「あれぇ…?」

 

 

メロンパンが見える。

 

甘い緑色のパンが恋しい。前の世界での高級果実がメロンなら、こっちの世界はメイルーランでパンを作ろう。絶対美味しい。なんで誰も作らないんだろう。

 

というか、よく見たらメロンパンはヨーダだった。

 

やばい、マジで死にかけてる。

 

医療部隊まだかな。

 

とりあえず寝よう。今日は疲れた。戦争が始まったからには、身体を休めないといけない。

 

私が起きるまで、店は臨時休業しよう。

 

全部ドゥークーが悪い。

 

損害賠償請求してやりたい。

 

 

サムは独身を貫くべきか否か?

  • 早く結婚しろ。
  • ダメ、独身でいろ。
  • その他(活動報告や感想へ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。