ジェダイの数が徐々に減り、ドロイドの攻撃が止んだ。
貴賓席にドゥークー伯爵が出てきて、ジェダイを見下ろす。
「ジェダイの歴史に名を留める、見事な戦いだ。だが、もう終わりだ。降伏しろ。命だけは助けてやる。」
降伏、ねぇ。
助かるわけがない。ジェダイは分離派の邪魔になる。まず、ガンレイ達が許すはずがない。
「交渉の為の人質にはならないぞ!」
「そうか……残念だ、古き友よ。」
ドロイドは、ジェダイ達と私にブラスターを向ける。
ふと、ドゥークー伯爵の視線を感じた。
「ホーガン、最後のチャンスだぞ。」
「悪行を手伝うわけないでしょ。」
「ならば、お前も敵だ。」
ドゥークー伯爵は殺せと命令する。
ジェダイがライトセーバーを構える中、私はブラスターを握る。もちろん、ドゥークー伯爵を撃つことを考えた。奴に一矢報わなければ気が済まない。
その時、パドメの声で全員が空を見上げた。
「見て!!」
「援軍!!!!!!」
戦闘が再開し、ガンシップがジェダイを囲むように降下してくる。私もブラスターとライトセーバーで応戦し、ガンシップの1機に乗り込む。
窓がないヘリコプターみたいで、安全面が不安です。
「ねぇ!スピーダー積んでない?」
「こちらに、」
「借りるね!」
「あ!お待ちを!」
砂漠の上を飛んでいる最中、私はスピーダー・バイクに乗ってガンシップから飛び降りる。衝撃でお尻がちょっと痛かったけど、気にしてはダメだ。
因みに、乗っているガンシップが撃ち落とされるのは嫌だから、スピーダーコースにしただけだ。
やっとドゥークー伯爵に追い付き、私は奴の後ろに続くバトル・ドロイドを撃ち倒す。
ドロイドは倒せても、ドゥークー伯爵にはなかなか当たらない。
「クッソ!やっぱ元ジェダイ・マスターにブラスターは無理か!」
ブラスターを投げ、最後のドロイドを落とす。
これ、ドゥークー伯爵と戦わなきゃいけないのかな。
ライトセーバー戦が強いわけじゃない。それも、10年のブランクもある。鍛練もしてこなかった。相手にしてきたのは、迷惑なゴロツキ達だけ。
そんな私が勝てるはずない。
「腹を括るか………」
通商連合の格納庫に着き、私は走行中のスピーダーから跳ぶ。スピーダー・バイクはドゥークー伯爵のスピーダーに当たり、煙を上げて壊れた。
着地すると、数歩先にドゥークー伯爵が立っていた。
「ホーガン、私と戦う気か?」
「そのつもり。あんたは私の生活を壊した。絶対に許さない。」
「愚かな……自らの戦いを予期できぬなら、お前に勝ち目はないぞ。」
「どうかな?運良く勝てるかもしれないよ?」
ライトセーバーを起動させ、ドゥークー伯爵との間合いを保つ。
「ライトセーバーをメンテナンスしたところで、お前には不相応だ。」
「ムカつく。」
地を蹴ろうとした瞬間、ドゥークーからライトニングが飛んできた。咄嗟にライトセーバーで防御するけど、踏ん張ることができずに吹っ飛ばされる。瓦礫の中に倒れた後、私は血を吐いてしまった。
あれ?血?なんで吐血?
「やっば。」
「馬鹿なのか……?」
「こういう時って抜かない方がいいんだっけ?」
「私に聞くな。」
パイプの破片が脇腹に刺さっていて、血が漏れていた。動かなければ痛くないけど、傷口が熱い。どう見ても致命傷だ。
その前に問題なのが、この傷で死ぬ前にドゥークーに殺されるかもしれない。
「トドメは刺さないの?」
「私が手を下さずとも、お前は出血多量で死ぬ。焦ることはない。さらばだ、ホーガン。」
そう言って、ドゥークーは私の前から去っていく。トドメを刺されないだけ良しとしよう。出血が止まらないのが問題だけど。
「サム!!!」
奴の姿が見えなくなって数分後、ようやくオビ=ワンとアナキンが到着した。
血を流す私を見て、オビ=ワンは本気で心配する。あのオビ=ワンでも、本気で心配するんだと感心した。
「サム!眠るんじゃないぞ!」
「分かったからドゥークーを捕まえてよ。」
「必ず助ける。医療部隊も呼んである。」
「どうか堪えて。すぐに戻りますから。」
「早く行って。指先の感覚がないけど、たぶん大丈夫だから。」
うるさいオビ=ワンとアナキンを先に行かせて、私は動けないから目を閉じる。
致命傷を負うと眠くなるって、こういうことなんだな。
「アズ………」
近くにいるわけがないのに、相棒のドロイドを呼んでいた。
こんな時でも、私は店の心配をしている。ジェダイのことも、共和国のことも、他のことはどうでもいい。ただ、平和に店をやりたいだけなのに。
ヴォスに店を任せたまま死にたくない。
「あれぇ…?」
メロンパンが見える。
甘い緑色のパンが恋しい。前の世界での高級果実がメロンなら、こっちの世界はメイルーランでパンを作ろう。絶対美味しい。なんで誰も作らないんだろう。
というか、よく見たらメロンパンはヨーダだった。
やばい、マジで死にかけてる。
医療部隊まだかな。
とりあえず寝よう。今日は疲れた。戦争が始まったからには、身体を休めないといけない。
私が起きるまで、店は臨時休業しよう。
全部ドゥークーが悪い。
損害賠償請求してやりたい。
サムは独身を貫くべきか否か?
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早く結婚しろ。
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ダメ、独身でいろ。
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