夢を見た。
カリがライトセーバーを握り、連合軍将軍の死体を見下ろしていた。その死体の頭は胴体と繋がってなくて、綺麗に切り落とされていた。一目でカリが殺したと分かった。
将軍の率いていた中隊は壊滅。ガンシップは墜落していて、ガンシップのあるドッグは炎上していた。
声をかけた私に放ったカリの言葉と、あの目が忘れられない。
その瞬間、私は全身汗だくになって目を覚ました。
ハイパースペースから飛び出すと、外縁部のある星の軌道へ出た。
私の知る情報では、この星は中立惑星だ。その理由は、独自の治世があるから。ドゥークー伯爵も、この星にはノータッチ。
ドゥークー伯爵がノータッチだから、共和国も手を出さない。
カリは、この惑星にいる。
「じゃあ行くか。」
「ダメ。あんたは船にいて。」
「はぁ!?なんでだよ!!」
「信用できない。」
「長い付き合いの俺より、初対面の小娘を信じるのか!?」
「あ、訂正するわ。嫌いだからここにいて。視界に入れたくない。」
言葉を詰まらせるカーターを置いて、私はレスと船を下りる。
私達が降り立ったのは、私がいた世界とよく似る環境の星だ。食べ物や衣服、家はこの世界のものだけど、システムはとても似ている。王族が中心だけど、王族が勝手にルールを決めることはなく、民が主権となっている。
この銀河に“三権分立”という言葉はないけど、この星は三権分立化している。
共和国が帝国に再編された原因は、パルパティーンを立法権と行政権の頂点に置いた共和国のせいだ。言い方は悪いけど、戦争はただの茶番。クローン戦争が始まった時点で、ジェダイの滅亡は決まっている。
「ねぇ、カリとはどういう関係?」
「師弟です。」
「子供が子供に……?」
「これには深い事情がありまして……」
また秘密か。
この子は自分のことを何も話してくれない。名前も短縮してる。本名すら言わない。
「私はカリの為に来たけど、あんたを信じたわけじゃない。そこは履き違えないでよ。」
「分かってます。」
「それで?どうするの?」
「あの人がここに来たのは、貴女を遠ざける為です。」
「なんで遠ざけるの?私はずっと聖堂にいたのに。」
「そういう意味じゃないんですよ。見てください。」
レスの視線の先には、何かの祭りが開催されていた。
町は賑やかで、人々は楽しそうに笑っている。レス曰く、戦争がなければもっと人がいるらしい。それでもこんなに人がいるのは、町の方針で開いたからだという。
「民を憂う妃に、王が町に祭りを開くように頼んだんです。民が自分達は大丈夫だと、喜んで開催したそうです。ここもいつ戦場になるか分かりませんからね。」
「すごい前向き……」
「王はとてもしっかりした方ですよ。」
「会ったことあるの?」
「秘密です。」
また!秘密!!
カリはこの星で何をしている?
どうか、間違いは起こさないでほしい。夢のように。あんな光景、現実では見たくない。
「ここは中立惑星ですが、貴女の店と同じようにいろんな人が来ます。そしてこの祭り、密会には好都合なんです。あの人は、ここで密会の約束をしています。」
「誰と?」
「貴女もよく知ってますよ。」
私がよく知る?
ジェダイか、議員の誰かかな?
「ところで、ご両親は?1人で行動してるわけじゃないでしょ?」
いくら護身の心得があっても、レスはカリとそう大して歳の差はない。そんな子供がジェダイ聖堂に侵入したり、カーターと交渉する力を持っている。普通なら、レスは純粋な子供だ。
「問題ないですよ。」
「問題じゃなくて、ご両親は心配してないの?ご両親がいるかと思ってここに来たけどいないし、どこにいるの?」
「私がここにいるのは知ってますよ。何しろ、行けって言ったのは親ですから。」
つまり、私の知り合いらしい。でも、デヴァロニアンの知り合いはいない。〈ホーガ・フォレスト〉に何人かデヴァロニアンの客はいたけど、そこまで親しくはない。
全然想像付かない。
「親の顔が見てみたいわ。」
「父は経営者で、母は……個人事業主です。」
「デヴァロニアンはどっち?」
「もう!根掘り葉掘り聞くのはやめてください!」
「だって気になるでしょ?」
レスはデヴァロニアンらしくない。親は相当自由人なんだろう。この子に負けず劣らず、だろうな。
「来て!」
瞬時に嫌なものを感じて、私はレスを引いて路地裏に隠れる。
そのすぐ後、フードで顔を隠したドゥークー伯爵が、誰かと話しながら歩いてくるのが見えた。
段々と近付いてきて、話の内容が聴こえてくる。
「左様。ようやく聖堂を離れたようだ。」
「ついに……?」
「そうだ。殺せ。今回は楽に始末できるはずだ。では、次の問題だ。連れて来たんだろうな?」
「もちろんです!すぐに呼び出しましょう!」
相手の男は、コムリンクで誰かを呼び出す。
ドゥークー伯爵がこの星にいるなら、すぐに戦いが始まる。隣の男は、分離派の人間だろう。ドゥークー伯爵と分離派の人間、2人が何かすれば平和な星は戦場になる。
「ほぅ…本当に来たか。」
ドゥークー伯爵の言葉に、到着した人物を見て胸が締め付けられた。
あり得ない、嘘だ。
「覚悟はできているか?」
「聞く必要ある?約束、必ず守ってよ。」
「良かろう。」
ドゥークー伯爵は満足そうに笑う。
レスを見ると、本当だと悟った。
これが始まりだ。私が行動しなければ、何も変わらない。いや、変えなければならない。
「カリ・ペレス、お手並み拝見だ。」
思わず、拳を強く握る。
『サム、もう戦わなくていいんだよ。』
脳裏に、夢の光景が浮かんだ。
私を労った言葉なのに、とても怖い。
遅くなってごめんなさい!!
仕事やら風邪やらで、めっちゃ時間かかりました…
こんなに時間かかるなんて………
いや、これが普通……?
ないか、すみませんm(_ _)m
サムは独身を貫くべきか否か?
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早く結婚しろ。
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ダメ、独身でいろ。
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