運命の足音
コルサントの戦いが始まり、聖堂と軌道上は騒がしくなった。
〈ホーガ・フォレスト〉がコルサントに着陸した数時間後のことだった。せっかく近くまで来たマイク達は呼び戻され、戻ってきたジェダイ・マスター達と入れ替わるように、ナイト達のサポートへ向かった。
私はマイク達と会うことは叶わず、迎えに行ったカリだけが再会を果たした。
戻ってきたカリは、マイク達を心配していた。
「カリ、共和国は優勢だから大丈夫だ。」
表情の暗いカリに、カーターが優しく声を掛ける。
「ホーガン、あんたもどうしたんだ。」
「私もマイク達に会えば良かった。」
「今更言ったって仕方ないだろ。」
「そうだけどさ……ん?」
外でサイレンが鳴り響き、私達は外へと出る。すると、軌道での戦いが激化していた。フォースを通して探ると、アナキンとオビ=ワンがインターセプターに乗っているのが見えた。
「サム、上にいるのって………」
「アナキンとオビ=ワンだね。」
「何の話だ?」
フォース感応力がないカーターは、私達の会話に詳細を求める。
「アナキンとオビ=ワンがインターセプターに乗ってる。」
「そんなことまで見えるのか?」
「まぁね。」
「ホーガン!!」
カーターの声に上を見ると、船の破片なのか、瓦礫が落ちてきていた。私とカリは咄嗟に両手を翳し、テレキネシスで瓦礫を捉える。2人で船から離して落とすと、コルサント・ガードが駆けてきた。
「貴女は…!」
「大丈夫ですか!?」
「平気。共和国軍は優勢のまま?」
「はい。ケノービ将軍とスカイウォーカー将軍がいるので、間もなく終わるかと。」
やっぱり、アナキンとオビ=ワンの人望はすごい。この緊急時に、真っ先に呼び戻されるのも頷ける。他に適任はいない。
「それより、すぐにここから離れてください。瓦礫が落ちてきて、あちこちで被害が出てます。」
「せめて元老院ビルか、ジェダイ聖堂へ。」
クローン・トルーパー達は、私も避難するべきだと進言してくる。私は今や一般人だ。本来なら、避難する立場だ。
でも、戦いはすぐに終わると私は知ってる。
「私達は大丈夫だから、あんた達は他の人達の避難に行って。」
「分かりました。」
「くれぐれもお気を付けください。」
「ありがとう。」
コルサント・ガードが行き、私はハッチを登る。その後ろからは、カーターとカリが追いかけてくる。ただ、カーターの表情は不安そのものだった。
「船を守らなくていいのか!?」
「シールドを立ち上げてるから大丈夫だよ。」
カリが答えるけど、カーターは納得していないみたいだった。
「心配しなくても、戦いはすぐに終わるよ。」
その言葉には、カリも驚いていた。
私の言葉通り戦いは激化した後、炎を纏ったグリーヴァスの旗艦が落ちてくる。その船体の後方部分はなく、もげていた。大気圏に突入した為、空気の摩擦で船体には負担が掛かっているだろう。
「グリーヴァスがいない。」
「あいつ、逃げ足は速いよね。」
カリの憤慨に、私は苦笑して同意する。
恐らく、あの船に議長が乗っている。上手くフォースの力を隠してるけど、存在は認識できる。これだけ近くにいるのに、ジェダイは誰も議長の正体に気付いていない。
あのジジイ、不時着の衝撃でうっかり頭ぶつけないかな。
無理か。
「不時着は成功したみたいだね。」
「………」
「ホーガン、どうした?」
「顔怖いよ?」
「………ジェダイが来る。」
「「え?」」
そこで、誰かがハッチをノックしてきた。
「サム………?」
「………はぁ。」
ハッチを開けると、マスター・ヨーダがいた。
「久しぶりじゃのぅ、サマンサ。」
「これがマスター・ヨーダ………?」
「カーター、失礼だよ。」
「構わん。カリ、元気そうじゃな。」
「はい、恙無く。」
カーターの態度に、マスター・ヨーダは笑う。だけど、私の表情は晴れない。できるなら、マスター・ヨーダとは二度と会いたくなかった。
なぜなら、今のマスター・ヨーダはダゴバへ行って、未来を垣間見た後だから。
きっと、ジェダイの粛清のことも知ってる。
「マスター、どうされたんですか?」
「サマンサに用があるのじゃ。ちと借りても良いかな?」
「サム、店は任せて。」
「………うん。」
私はマスター・ヨーダに付いていき、船を降りる。
マスターは何も言わず、ただ先を歩く。
「サマンサ、何の話か察しは付いているようじゃな。」
「私が聖堂に戻らなかったことですか?」
「否。このクローン戦争のことじゃ。」
あぁ、やっぱり………
マスター・ヨーダは、ダゴバで暗黒面の一部を見た。それでも、解けない疑問があるらしい。それを確かめたいんだ。
「ダゴバで、クワイ=ガンが教えてくれたのじゃ。お前はジェダイの滅亡を予期している、と。それは本当か?」
「いいえ。」
嘘を吐いた。
通用しないとは分かっている。でも、本当のことは言えない。いや、言いたくない。言えば、私自身の未来を変えることになる。
それに、この銀河に転生したなんてきっと信じない。
「サマンサ、クワイ=ガンはお前が否定するとも言っていた。だが、気付かぬか?」
「何がですか?」
「わしはクワイ=ガンの話を誰にもしておらん。」
「っ!!」
この………カマかけやがったな。
そうだ。私がクワイ=ガンのことを知っていること自体がおかしいんだ。マスター・ヨーダは、誰にも話さなかった。マスター・ウィンドゥにも、評議会にも。
「話してくれるな?」
「………」
「サマンサ」
「私は………」
「わしは、少しでも希望があると確信を得たいのじゃ。」
マスター・ヨーダの背後に、フォースの意志を感じた。
波が足元を掬うように、私を巻き込んでいくみたいだ。これは、私やマスター・ヨーダの意思じゃない。フォースの意志が、筋書きという大河の幅が、否応なく広がっている。
関わりたくない。
せっかく別の道を進んだのに、まだ死にたくない。
アンケートの結果は!!
「早よ結婚しろ」が最多でした!w
この結果を元に、ストーリーを進めていきます!!
サムの子供は……?
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父親(次章で登場)と一緒にいる。
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カリと一緒にいる。
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カーターと店にいる。
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その他(活動報告や感想へ)