【完結】退職(無断)したので、飲食店やります。   作:夭嘉

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シスの復讐(Ⅲ)
運命の足音


コルサントの戦いが始まり、聖堂と軌道上は騒がしくなった。

 

〈ホーガ・フォレスト〉がコルサントに着陸した数時間後のことだった。せっかく近くまで来たマイク達は呼び戻され、戻ってきたジェダイ・マスター達と入れ替わるように、ナイト達のサポートへ向かった。

 

私はマイク達と会うことは叶わず、迎えに行ったカリだけが再会を果たした。

 

戻ってきたカリは、マイク達を心配していた。

 

 

「カリ、共和国は優勢だから大丈夫だ。」

 

 

表情の暗いカリに、カーターが優しく声を掛ける。

 

 

「ホーガン、あんたもどうしたんだ。」

「私もマイク達に会えば良かった。」

「今更言ったって仕方ないだろ。」

「そうだけどさ……ん?」

 

 

外でサイレンが鳴り響き、私達は外へと出る。すると、軌道での戦いが激化していた。フォースを通して探ると、アナキンとオビ=ワンがインターセプターに乗っているのが見えた。

 

 

「サム、上にいるのって………」

「アナキンとオビ=ワンだね。」

「何の話だ?」

 

 

フォース感応力がないカーターは、私達の会話に詳細を求める。

 

 

「アナキンとオビ=ワンがインターセプターに乗ってる。」

「そんなことまで見えるのか?」

「まぁね。」

「ホーガン!!」

 

 

カーターの声に上を見ると、船の破片なのか、瓦礫が落ちてきていた。私とカリは咄嗟に両手を翳し、テレキネシスで瓦礫を捉える。2人で船から離して落とすと、コルサント・ガードが駆けてきた。

 

 

「貴女は…!」

「大丈夫ですか!?」

「平気。共和国軍は優勢のまま?」

「はい。ケノービ将軍とスカイウォーカー将軍がいるので、間もなく終わるかと。」

 

 

やっぱり、アナキンとオビ=ワンの人望はすごい。この緊急時に、真っ先に呼び戻されるのも頷ける。他に適任はいない。

 

 

「それより、すぐにここから離れてください。瓦礫が落ちてきて、あちこちで被害が出てます。」

「せめて元老院ビルか、ジェダイ聖堂へ。」

 

 

クローン・トルーパー達は、私も避難するべきだと進言してくる。私は今や一般人だ。本来なら、避難する立場だ。

 

でも、戦いはすぐに終わると私は知ってる。

 

 

「私達は大丈夫だから、あんた達は他の人達の避難に行って。」

「分かりました。」

「くれぐれもお気を付けください。」

「ありがとう。」

 

 

コルサント・ガードが行き、私はハッチを登る。その後ろからは、カーターとカリが追いかけてくる。ただ、カーターの表情は不安そのものだった。

 

 

「船を守らなくていいのか!?」

「シールドを立ち上げてるから大丈夫だよ。」

 

 

カリが答えるけど、カーターは納得していないみたいだった。

 

 

「心配しなくても、戦いはすぐに終わるよ。」

 

 

その言葉には、カリも驚いていた。

 

私の言葉通り戦いは激化した後、炎を纏ったグリーヴァスの旗艦が落ちてくる。その船体の後方部分はなく、もげていた。大気圏に突入した為、空気の摩擦で船体には負担が掛かっているだろう。

 

 

「グリーヴァスがいない。」

「あいつ、逃げ足は速いよね。」

 

 

カリの憤慨に、私は苦笑して同意する。

 

恐らく、あの船に議長が乗っている。上手くフォースの力を隠してるけど、存在は認識できる。これだけ近くにいるのに、ジェダイは誰も議長の正体に気付いていない。

 

あのジジイ、不時着の衝撃でうっかり頭ぶつけないかな。

 

無理か。

 

 

「不時着は成功したみたいだね。」

「………」

「ホーガン、どうした?」

「顔怖いよ?」

「………ジェダイが来る。」

「「え?」」

 

 

そこで、誰かがハッチをノックしてきた。

 

 

「サム………?」

「………はぁ。」

 

 

ハッチを開けると、マスター・ヨーダがいた。

 

 

「久しぶりじゃのぅ、サマンサ。」

「これがマスター・ヨーダ………?」

「カーター、失礼だよ。」

「構わん。カリ、元気そうじゃな。」

「はい、恙無く。」

 

 

カーターの態度に、マスター・ヨーダは笑う。だけど、私の表情は晴れない。できるなら、マスター・ヨーダとは二度と会いたくなかった。

 

なぜなら、今のマスター・ヨーダはダゴバへ行って、未来を垣間見た後だから。

 

きっと、ジェダイの粛清のことも知ってる。

 

 

「マスター、どうされたんですか?」

「サマンサに用があるのじゃ。ちと借りても良いかな?」

「サム、店は任せて。」

「………うん。」

 

 

私はマスター・ヨーダに付いていき、船を降りる。

 

マスターは何も言わず、ただ先を歩く。

 

 

「サマンサ、何の話か察しは付いているようじゃな。」

「私が聖堂に戻らなかったことですか?」

「否。このクローン戦争のことじゃ。」

 

 

あぁ、やっぱり………

 

マスター・ヨーダは、ダゴバで暗黒面の一部を見た。それでも、解けない疑問があるらしい。それを確かめたいんだ。

 

 

「ダゴバで、クワイ=ガンが教えてくれたのじゃ。お前はジェダイの滅亡を予期している、と。それは本当か?」

「いいえ。」

 

 

嘘を吐いた。

 

通用しないとは分かっている。でも、本当のことは言えない。いや、言いたくない。言えば、私自身の未来を変えることになる。

 

それに、この銀河に転生したなんてきっと信じない。

 

 

「サマンサ、クワイ=ガンはお前が否定するとも言っていた。だが、気付かぬか?」

「何がですか?」

「わしはクワイ=ガンの話を誰にもしておらん。」

「っ!!」

 

 

この………カマかけやがったな。

 

そうだ。私がクワイ=ガンのことを知っていること自体がおかしいんだ。マスター・ヨーダは、誰にも話さなかった。マスター・ウィンドゥにも、評議会にも。

 

 

「話してくれるな?」

「………」

「サマンサ」

「私は………」

「わしは、少しでも希望があると確信を得たいのじゃ。」

 

 

マスター・ヨーダの背後に、フォースの意志を感じた。

 

波が足元を掬うように、私を巻き込んでいくみたいだ。これは、私やマスター・ヨーダの意思じゃない。フォースの意志が、筋書きという大河の幅が、否応なく広がっている。

 

関わりたくない。

 

せっかく別の道を進んだのに、まだ死にたくない。

 

 






アンケートの結果は!!
「早よ結婚しろ」が最多でした!w

この結果を元に、ストーリーを進めていきます!!

サムの子供は……?

  • 父親(次章で登場)と一緒にいる。
  • カリと一緒にいる。
  • カーターと店にいる。
  • その他(活動報告や感想へ)
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