コルサントに着いてすぐ、議長オフィスから通信が入った。映ったのはマス・アミダで、特別議会が開かれるからオーガナ議員に出てほしいというものだった。議員が参加する旨を伝えると、待っていると言われて通信が切られた。
通信が終わって、オーガナ議員が考えた答えは、“罠”だった。
だけど、映画でも目の前でもオビ=ワンが言う通り、罠じゃない。議長1人で何千という惑星は掌握できない。まず、元老院の力が必要だ。
その為の特別議会だ。
「特別議会が開かれるなら、その混乱に乗じてジェダイ聖堂に忍び込めまいかのぅ?」
警備も薄くなると、マスター・ヨーダは付け足す。
「オーガナ議員、お願いがあります。」
「何だね?」
「ライトセーバーのメンテナンスがしたいので、工具を貸していただけますか?」
私の言葉に、オビ=ワンは驚く。来てくれと言われて、私は嫌々行くようなものだった。でも、今は気持ちを切り替えるべきだ。
サマンサ・ホーガンではなく、ジェダイの友として。
「サマンサ、良いのか?」
「はい、マスター。」
「議員、サムに貸していただけますか?」
「もちろんだとも。」
議員の指示を受けた隊員に案内され、制御室近くの部屋に入る。目当ての工具を手に取り、私はヒルトのメンテナンスをする。ライトセーバーは現役の頃のように起動して、刃は緑に染まった。
そこで、隊員が何か連絡を受けていた。
「ええ…はい、了解です。」
「どうしたの?」
「行政区に着きました。貴女はマスター・ジェダイと格納庫へ。ご案内します。」
隊員に連れられ、私は格納庫に入る。
「お待たせ。」
「マスター・ジェダイ、議員は既に元老院へ向かわれました。武運を祈ります。」
「ありがとうキャプテン 、フォースと共にあらんことを。」
オビ=ワンは彼にそう言って、隊員はコックピットへ戻っていった。
「さて、行くか。」
「サマンサ、用意は良いか?」
「はい、いつでも行けます。」
3人で格納庫を出て、人目を避けて聖堂を目指す。まずガンシップの間を抜け、私とオビ=ワンの2人と、マスター・ヨーダの二手に分かれた。出方を考えながら、私は腰のライトセーバーに手を添える。
突入方法を考えていると、オビ=ワンが私の肩を叩いた。
「サム、馬鹿な真似はするんじゃないぞ。」
「そんなことしないよ。ちょっと囮になるだけじゃん。」
「それが馬鹿な真似と言うんだ。何を考えている?無謀すぎる。」
「私ジェダイじゃないし、交渉の余地はあるでしょ?」
「お前1人にそんなことさせるわけないだろ。」
「あ…!」
止める間もなく、オビ=ワンは出て行ってしまう。それと同時に、マスター・ヨーダも出てくる。マスターとオビ=ワンはクローンを相手に怯むことなく、次々に倒していく。
私も出て行き、2人に加勢する。
数が少なくなり、私達はクローン・トルーパーを巻いて聖堂に侵入した。
聖堂の中は、とても静かだった。
私が知るような、かつての静かな聖堂じゃない。本当に、何もない。静寂というより、沈黙だ。
奥に進んでいくにつれて、ジェダイの遺体が増えていく。
「っ!」
遺体の中によく知る顔を見つけて、私はその亡骸の脇に屈み込む。
「この子は……」
「マイクだよ。隣の子はセオドア。カリと同じクランの子。」
カリを連れてこなくて良かった。
この光景は見ない方がいい。聖堂への潜入のことだけじゃない。マイク達の遺体を直に見れば、カリの心は病んでしまう。
遺体を火葬してあげられないのは心苦しい。
「っ!」
そこで、あることに気が付いた。でも、気のせいだ。最悪なことを考えてはいけない。
「サマンサ、どうした?」
「いえ、何でもありません。」
オビ=ワンがメッセージを変え終わり、マスター・ヨーダは背を向ける。
でも、それをオビ=ワンが引き留めた。
「お待ちください。まだ、確かめることがあります。」
オビ=ワンは警備記録を開こうとする。
マスター・ヨーダは見ない方がいいと忠告するも、彼はシステムを立ち上げてホロ映像を流す。
「こんな馬鹿な……こんなことがっ……」
無惨な映像の後に、アナキンが“ダース・シディアス”に跪く映像が流れた。シディアスがアナキンを“弟子”と呼んでいるということは、アナキンが暗黒面に堕ちたということ。オビ=ワンはそれを見て、絶句していた。
彼は耐え切れず、警備記録を閉じる。
「シスを倒すのじゃ。何としてもな。」
「皇帝は、私がやります。アナキンは殺せません。」
「このシディアス卿、お前では無理じゃ。強すぎる。」
「アナキンは弟、殺せません!」
「オビ=ワン………」
あることを、言いかけてやめた。
今ここで、全てを話しても変わらない。
「サム……?」
「………やっぱいい。」
「オビ=ワン、お前はスカイウォーカーを止めるのだ。サマンサはわしと一緒に。お前の靄も晴れるはず。」
私達が離れようとすると、オビ=ワンが私の腕を掴んでくる。
「お前もアナキンを殺せと言いたかったのか?」
「あんたはアナキンに勝てても殺せないでしょ。」
「サム……!」
「怒ればいい。私に反論する資格はないから。ジェダイの使命から逃げた私に、アナキンを止める力はないんだから。」
そう言って、私は先に保安センターを出て行く。
オビ=ワンが合流する前に、マスター・ヨーダに言われたことがある。
それは、シディアスが私を危険視していること。私はジェダイでも、軍人でもない。そんな私を、なぜ危険視するのか不思議でならない。
店を続ける為にも、その疑問を晴らしたい。
さぁ、謎を解こう。
サムの子供は……?
-
父親(次章で登場)と一緒にいる。
-
カリと一緒にいる。
-
カーターと店にいる。
-
その他(活動報告や感想へ)