アベンジャーズ/オールライダー・アッセンブル 作:シャチニング・山田
「アベンジャーズ...アベンジャーズを呼ぼう!」
「それはダメだ。バナー博士、あなたが消えていた3年間の間にアベンジャーズは解散したんだ...。」
「おい!それは一体どういうことなんだトニー!」
2018年、ウルトロンとの戦いの後姿を消していたハルクことブルース・バナーがニューヨークのサンクタムにヘイムダルの手で送り届けられた。そう、来るサノスとの戦いに備えて...。
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「あ!僕のボールが!」
『コネクト プリーズ』
2018年、一人の魔法を使う青年は亡くなった一人の少女の墓を世界を旅して探し続けていた。今はニューヨークにいる。
「ほら、これお前のもんだろ。」
「ありがとう!そのドクターストレンジみたいな魔術どうやって使えるの?!」
「すみません、うちの息子が失礼な事聞いてしまって...。」
「いえ、お気にならさず。これはな、魔術じゃなくて魔法なんだよ。じゃあな。坊主。...なんだ?周りがうるさいな...?!あれは、一体なんなんだ。伏せて!」
「うわぁぁぁ!」
ニューヨークの空に謎の船が現れた。
「行かなきゃ。俺が行かないとまずいな。あばよ!」
こうして、仮面ライダーウィザードに変身する青年は動き出した。
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「なんだよあれ...。ふうんぐ!あれ?出ないな...はぁぁー!」
「おい...バナー、まだなのか?」
サンクタム付近に現れた謎の船から現れた3人は、トニー・スターク達と対峙していた。
「やれ。」
その時、奇跡は起きた。
「さあ、ショータイムだ。」
仮面ライダーウィザード、ニューヨークの地に参上。
「お前は誰だ?私たちの協力をしてくれるのか?」
「俺は仮面ライダーウィザード。アイアンマン、協力しよう。」
「1人増えたところで結末は変わらないぞ!」
アイアンマンは、余裕な表情でエボリー・マウへとビームを放った。
「このストーンは絶対に渡さないぞ...!」
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「...?!ネッド、ネッド!」
「なんだよピーター...はぁ?!あれ一体なんだよ!」
「止めに行かなきゃ、ネッドはみんなの気を引いてて!」
ニューヨークのとある橋、そこには一台の高校生を乗せたバスが走っていた。そのバスにいたピーターことスパイダーマンは、ニューヨークに現れたQシップのことに気づいていた。
「わぁ!あれなんだよ!みんな見て見て!」
「ありがとう...ネッド!」
親愛なる隣人は、宇宙船をとめれるのか。
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『バインド プリーズ』
ウィザードは、ドクターストレンジと共にタイム・ストーンを狙うエボリー・マウと戦っていた。
「お前もなかなかやるな。」
「こんくらい楽勝さ。」
ウィザーソードガンを使い、斬る、撃つの細かい手順をしっかりこなしていくウィザードに、ドクターストレンジは興味を抱いていた。
「こうなったら、奥の手です。」
「奥の手...?うわぁー!」
その瞬間、ウィザードは飛ばされてしまった。
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「スタークさん!何か手伝うことは?」
「ガキは帰ってろ!ここは危険なんだぞ!」
橋からやってきたスパイダーマンは、アイアンマンを助けようとした。
「うわぁー!あいつの攻撃...一体なんなんだ!?」
「口を動かす暇があったら戦え!仮面ライダー!」
「わかってるさ!」
『シャバドゥビタッチヘンシーン シャバドゥビタッチヘンシーン ハリケーン! プリーズ フー!フー!フーフー フーフー!』
「姿を変えた?!一体どんな魔法なんだ...!」
仮面ライダーウィザードの魔法には、自身の姿をパワーアップさせる魔法がある。基本形態であるフレイム、ウォーター、ハリケーン、ランドと強化形態である基本形態のドラゴンスタイル、そしてインフィニティスタイル。様々な魔法を使い戦うのが、ウィザードのやり方だ。
「おりゃー!今のうちに!」
「わかった!任せろ!うぉぉ!」
ウィザードの巻き起こした風に対して、敵が浮かび上がりそれをウォンとスパイダーマンが封じ込めた。
「結構...えげつない方法だな…。」
ウォンは、敵をスリングリングで南極に移動させる瞬間に敵の右腕だけワープの穴で切ったのだった。
「ん?あ!あの魔法使いの人、船に乗っちゃった!」
スパイダーセンスですぐさま気づいたピーターは、早速行動を起こした。
「まずい...!ストレンジが、危ない!」
「ここは俺に任せて、あんたは街を頼んだ!」
そう言い残し、ウィザードは空へと風で飛んで行った。
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「はぁ、はぁ、息が出来ない...。」
「なんで、ここに来たんだ!今すぐ地球に戻れピーター!」
「そんなことできないよ…!高すぎるし!」
先にQシップが上昇するのを察知したスパイダーマンは、アイアンマンに怒られていた。
「まあ、あんたも少しは落ち着きなよ。ピーターだって世界を守る為にやって来てるんだ。」
「外野は黙っていてくれ...仕方ない、フライデー!」
アイアンマンのメインAIであるフライデーは、地球の上空にあるポットからとある物を射出した。
「おぉ!これは凄い!」
それは、アイアン・スパイダースーツだった。アイアンスパイダースーツは、トニーがピーターのために作ったスーツでナノテクでできている。
「スタークさん、ありがとうございます、こんなスーツが着れる日が来るなんて...!」
「一回黙っていてくれよ。あいつは、今やばい状況なんだよ...。」
アイアンマンの見ていた方向には、拷問されているストレンジの姿があった。
「昔見た映画なんだけど、エイリアン2...。」
「仕方ないやつだ。仮面ライダー、お前見たことあるか?」
「エイリアン2?エイリアンの方なら見たことはあるんだが...大丈夫か?」
「ならここで待ってろ!」
スパイダーマンとアイアンマンは、エイリアン2という映画で見たシーンをそっくりそのまま行った。エボニーは、Qシップの外に出されてしまい一瞬のうちに凍ってしまった。
「助かった。礼を言おう。」
「スタークさん、この人は一体誰?」
「こいつは、魔術を使うヒーローなんだとさ。」
「僕はピーター・パーカー。」
「ドクター・ストレンジだ。」
「あぁ、そっちね。僕はスパイダーマン。」
やれやれ、といった表情でトニーは頭を振った。
「ところで、お前は何者なんだ。仮面ライダー。」
「俺か?俺は仮面ライダーウィザード。操真晴人だ。指輪の魔法使いさ。」
「仮面ライダーウィザードか...。噂には聞いていたが相当な魔法だった。」
「知っているのか?ドクター。」
「そうだ。彼は、日本でやや特殊な魔法を使っていることで我々の中では有名な部類に入る。このタイムストーンなしで、時に干渉したりな。」
ストレンジは、タイムストーンと呼ばれる敵にも狙われれ、時に干渉できる石を見せた。
「また日本か...。この前の並行世界騒ぎにもお前は関わっていたのか?」
「あの時は、ちょうど別の国に行っていて動けなくてな。そこら辺はあまり知らないんだ。」
「ところで何だが、この船、どこへ向かっているんだ?」
「誰も操縦していないのか?!...。ピーター、アベンジャーズへようこそ。」
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4年後、とある研究所。世界から人口が半分に減少していた。
「まさか...そんなことがあるなんてな。」
宇宙からやって来たとされるギフの棺の研究を行っていたジョージ・狩崎は、4年前失われたとされるインフィニティ・ストーンの一つであるソウルストーンを発見した。
「アベンジャーズ...いや、ここからは仮面ライダーの出番だ...。オールライダーへの道は近いぞ...。」
「狩崎、何か見つかったのか?」
研究所に、門田ヒロミがやって来た。
「あぁ、これを見てくれよ。これは、あの指パッチンをした時に嵌められていた石とそっくりでほぼ同じ波動を出しているんだ。」
「そんな物がギフの棺から...?それをどうするつもりだ?」
「もし他の石がまだこの世にあるとするなら、もしかしたらこの世界にまた消えた人々を甦らせることが出来るかもしれない。」
「そんなことができるのか?」
「僕に任してくれ。今日はこのくらいで寝る。」