麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百一話

 

 

 とある『偉大なる航路』の海域の遥か上で雲の高さに大小無数の島々が浮かんでいた。そしてたがいに高度差と距離を保ちながら風の潮流に乗っている。

 

 この島々の名は『メルヴィユ群島』である。だが、元から『空島』のように自然的なもので空に存在している訳では無く、ロジャーの宿敵であったシキの能力によって浮かされていた。

 

 この時点でシキの能力者としての格がかなりの物であると窺い知れる。

 

 

 

 

「という訳で今からシキのいる島に乗り込むよ」

 

『そうか……シキはあの四皇はおろか、ロジャーとも激戦の時代を潜り抜けてきた猛者……十分に気をつけるのじゃぞ、爺ちゃんたちも急ぐからな』

 

「うん」

 

 ルフィはシキの所有するメルヴィユの近くまで迫ると一旦、センゴクへとシキについての報告をしようと連絡した。

 

 すると前のようにガープが先んじており、ルフィとの連絡に応じたのである。

 

『それにしてもルフィ君はとことん、大事に関わるものだなぁ……やはり、『Ⅾ』の名を持つが故か』

 

 ガープとの話を終わらせたところで次にセンゴクが通話に出る。

 

 何かを考えるように呟いた。

 

『私達の尻拭いをさせる事になるだろうが、どうかよろしく頼む……だが、くれぐれも気をつけてな』

 

「はい、ではまた後で」

 

 こうして、センゴクとの連絡も終え……。

 

 

 

「良し、じゃあ挑みにいくぞ。海賊王の宿敵だった男にな」

 

「ナミに手を出そうとしたんだから、許せないしね」

 

「相手にとって不足はねぇな」

 

「せっかく、親切にサイクロンの事を教えてあげたのに恩知らずよね」

 

「ふ、ふふ……七武海の次は海賊王の宿敵……大物ばっかりだな、俺達の相手」

 

「何者だろうが、ナミさんに手を出そうとした時点で容赦はしねえ」

 

「私達の力、思い知らせてあげましょう」

 

「俺も頑張るぞー」

 

「勿論、私も頑張るわ」

 

「当然、俺もな」

 

「新人として初の大舞台、私も気合いを入れさせてもらいますよ」

 

 ルフィの言葉にウタとゾロ、ナミにウソップ、サンジにビビとチョッパーにロビン、フランキーにブルックらは気合を入れるようにして頷く。

 

 

 

 

 無論、カルーにラキとアン、ストロンにサウスら『動物団』も気合いを入れている。

 

 

「ウタ、お前には負担がかかるが……」

 

「ううん、大丈夫だよ。それじゃあ……ってあれ」

 

 ルフィはメルヴィユに乗り込むため、ウタの『音楽の王』の力で船を持ち上げてもらいながら浮かび上がってもらおうとした。

 

 ウタがそうしようとした瞬間、メルヴィユの小さな島の一つがゆっくりと『サニー号』の手前に落ちてきた。

 

 乗れというかのように……。

 

 

 

「随分とサービスが良いようだな」

 

 こうしてルフィはシキの意図に応じてその島へと船を乗り上げると島は浮かんでとある森林が目立つ島の上に着地した。

 

「へぇ、良いところに下ろしてくれるじゃねえかっ、良し、行くぞぉぉっ!!」

 

「ルフィさんが野生を解放したっ!? さながら獣王のような雰囲気も感じます」

 

 森林であり、野生が溢れる場所であった事でルフィのテンションは上がり、ブルックの感想が示すような事になった。

 

「だな、凄い変化だ」

 

 フランキーも驚いたが他は慣れているので苦笑で済ませるだけ……。

 

「仲間が増えるな」

 

 チョッパーの言葉に動物団の皆は嬉しそうに頷くのであった……。

 

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