麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百十二話

 

 ルフィ達、『麦わら旅団』は『偉大なる航路』の航海における一つの目安となる場所、『赤い土の大陸』へと到達した。

 

 これにより、次に向かう島は海の底にある魚人族や人魚族の島である『魚人島』となる。

 

 しかし、当然の話だが海の底になど普通に行ける訳が無い。センゴク達の話によれば『魚人島』へと行く前に『シャボンディ諸島』へと行かねばならないのだという。

 

 そのため、シャボンディ諸島へ行こうとしていた『麦わら旅団』。

 

 しかし、ルフィが普段から何かあった時のために備えるべく広範囲に張り巡らせている『見聞色の覇気』に引っかかった存在がいた。

 

 海兎の腹の中にいた人魚族のケイミーとケイミーの師匠にしてペットのパッパグであった。

 

 助けられたケイミーとパッパグはそれぞれ、『麦わら旅団』へと礼を言い……。

 

「へえ、クリミナルブランドのデザイナ―……喋れるうえに器用なんだな。他のも見ないとどうともいえないが、センスも良いみたいだし」

 

 自分をヒトだと思い込むうちに立って歩けるし、喋る事が出来るようになったヒトデのパッパグはなんとケイミーが来ているシャツもそうだが、魚人島にて流行っている服飾関係のブランドのデザイナーをしているという。

 

 ルフィはただ、思った事をパッパグに言っただけなのだが……。

 

 

 

「おお、分かってくれるかルフィ……というか俺に興味を持ってくれてありがとうなっ!!」

 

「え、急にどうした?」

 

 パッパグは感動しながら、急に涙を流し始めてルフィは戸惑う。

 

「いやな、俺は何故だか……本当になんでかは分からないんだけどよ、いつの間にか空気にされるんだよぉ、だから、こうして話しかけてくれるのが嬉しいんだ」

 

 凄い切実な様子でパッパグは語る。

 

「辛辣に感じるだろうが、意見を言うとヒトデだから元々の気配が希薄なんじゃねぇか。文字通り生物としての存在感が無いっていうか……」

 

「まじで辛辣……で、でもそうなのかもな……はは」

 

「まあ、俺で良ければいつでも積極的に話し相手になってやるし、空気にならないように気を配ってやるよ」

 

「うおおおおっ、ほんっとうにありがとうな。ルフィっ!!」

 

「お、おお(普段はどんだけなんだ)」

 

 

 

 飛び込んできたので両手で受け止めてやりつつ、普段どれだけ空気にされているんだと思うルフィであった。

 

 そうして……。

 

「良し、お礼にタコ焼き御馳走するね。はっちんのタコ焼きはとっても美味しいんだよ」

 

 そうしてケイミーは『電伝虫』ではっちんなる者へ連絡を取り始め……。

 

 

 

『お―、その声ケイミーか……モハハハ、わいが誰か分かるかい?』

 

「えー!? はっちんじゃないの~~!!」

 

 はっちんという者の代わりにズッコケマクロ一味のマクロなるものが出た。

 

『あの『トビウオライダーズ』と手を組んで倒してやったのさ、モハハハハ』

 

 マクロは高らかに笑いながら言い……。

 

『ニュ~、ケイミー、無事だったか……良かった』

 

 はっちんなる者が電話に出た。

 

「(この声っ!?)」

 

 ルフィは口調と声から声の主の正体が分かり、驚く。

 

 

 

『助けに来たきゃ、来るが良い。ここはシャボンディ諸島44番GR(グローブ)から東に5kmの海、人攫い組『トビウオライダーズ』のアジトだ』

 

 よほど自信があるのか、マクロはわざわざはっちんなる者の居場所まで漏らしたのであった。

 

「ケイミー、今からはっちんの救出をしに行くが、質問させてくれ。はっちんというのは『六刀流のハチ』の事だな?」

 

「うん、そうだよ。でも何で知って……待って、『麦わら旅団』って……あー!?」

 

 ケイミーは『麦わら旅団』のルフィと元アーロン一味のハチとの事についてハチから聞いていたようで声を上げた。

 

「っ……道理で聞き覚えが……」

 

 そしてウタにゾロ、ウソップにサンジはもちろんだが、何よりナミがハチの名に驚愕しながら納得いった声を出したのだった……。

 

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