麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百十五話

 

 ルフィ達、『麦わら旅団』はマクロ一味と人攫い屋の『トビウオライダーズ』に捕らわれてしまったハチを救出に行き、そうして見事、マクロ一味も『トビウオライダーズ』も倒した。

 

 

「痛てて……本当、全然痛み、一瞬じゃないんですが」

 

「俺からすれば一瞬みたいなもんだ」

 

「まさかの本人基準っ、痛……」

 

「人を攫ってきた報いだ。甘んじて受け入れろ。顔も変えてやったんだから」

 

「はい……ハンサムにしてもらって感謝してます」

 

「ましにしてやっただけだが……気に入ったなら、良かったよ」

 

 

 

 デュベルの顔はルフィが殴打のラッシュによって骨格ごと変形させたが故に結構、様変わりしていた。

 

「ともかく、これからは人攫いを止めて、償うためにも良い事をし続けるんだな」

 

「はい、誓います」

 

 ルフィの言う事にデュバルは頭を下げた。

 

 

「それで教えて欲しいんだが、お前達は人を攫ってどこに届けているんだ。人身売買は本来なら、禁止だろ。しかもシャボンディ諸島は海軍本部も近いしな。そんな中でどう商売をやっているのか、教えてくれ」

 

 

 

 ルフィはデュバルから人攫いをどう、成り立たせているのか人身売買のシステムごと聞こうとしていた。

 

「それならお安い御用です。実は『シャボンディ諸島』自体に人身売買を取り扱う施設があるんですよ。『人間屋(ヒューマンショップ)』というそのものな名前で……」

 

「なっ!?」

 

 デュバルから教えられた情報にルフィは驚いた。

 

「言っておきますが、『人間屋』での人身売買は世界政府が黙認しています。人間屋で取り扱われるのは基本的に世界政府非加盟国の住人に海賊や犯罪者であり、人件費0で使い潰しても文句も言われない奴隷を確保出来ますからね。向こうは『職業安定所』と呼んでいるようですが……」

 

「……そうか」

 

 デュバルから告げられた世界の裏事情にルフィは衝撃を受けた。

 

 センゴクやクザンがシャボンディ諸島に近づくときは連絡をしてくれと言っていたのはこうした事があるからなのだろう。確かに何も知らないままに人間屋の事を知れば、自分は直ぐに潰しに向かっただろう。

 

 

 だが、世界政府が海軍ですら黙認してしまっているのなら、話はまた違ってくる。

 

 なにせ、自分よりも先にこの事実を知って動き出すだろうガープたちが動いてないのだから……。

 

 

 

「事情が込み入っているのか、この件に関しては……」

 

「ええ、それに天竜人も人間屋を良く利用していますから。なのでシャボンディ諸島へ向かうなら本当に気をつけてください。魚人や人魚は特に珍しいので目を付けられるでしょう」

 

「……分かった、用心させてもらう」

 

 世界貴族ですらシャボンディ諸島に来るというなら、注意が必要だとデュバルの忠告により、認識した。

 

 そうしてマクロ一味の事も『トビウオライダーズ』が引き受けるとの事で任せつつ、シャボンディ諸島へと向かう事としながら……。

 

 

 

『さあ、どうぞ召し上がれー』

 

『いただきますっ!!』

 

 ハチとケイミーとパッパグによるたこ焼きを麦わら旅団は御馳走される事となる。

 

 

 

「ど、どうだナミ……あ、味の方は……」

 

「こ、これで何かが許されるって訳じゃないわよねぇ……」

 

「勿論、それとこれは別の話だ。ただ、どんなかなって思っただけで」

 

 食べ始めた麦わら旅団の者たち——とはいえ、どうしてもナミの事があるので気まずくはなった。ハチが切り出し、ナミが応じ……。

 

 

 

「すっごく美味しいわ。ね、皆」

 

『本当においしい』

 

 ナミが笑顔で言うとルフィ達も同意し、そうして楽しいたこ焼きによる宴、いわゆるタコパの時間を楽しんだのであった……。

 

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