ふとした事から『麦わら旅団』は人魚のケイミーにペットであり、喋って動くヒトデのパッパグと出会った。
そうして、元アーロン一味であった蛸の魚人であるハチを人攫い屋である『トビウオライダーズ』とマクロ一味から助け出したのである。
ナミとの関係はともかく、約束通りに美味しいハチのたこ焼きによる『タコパ』を麦わら旅団は楽しんだのであった。
「ニュ~、じゃあ、やっぱり『新世界』へ行くためにシャボンディ島に行くのか」
「ああ、センゴクさんからもそう言われているしな」
「まさか、海軍元帥と知り合いとはなぁ」
「ルフィちん、凄いんだね」
『麦わら旅団』が『新世界』と呼ばれる海域へ行くために『シャボンディ諸島』へ向かう事を聞いたハチにパッパグ、ケイミーは軽く驚いた反応をした。
『新世界』へと向かう方法は二通り存在する。
一つは世界政府に願ったうえで『赤い土の大陸』の頂にある町、『聖地マリージョア』を横切る手段である。
この方法は船は一旦、乗り捨てねばならず、向こうの海で似た船を購入しなければならない。
申請に時間がかかるし、金もかかるが安全性は確実ではある。
『麦わら旅団』の貢献具合にビビ王女がいるのを考えれば、この方法を取る事は出来るが『麦わら旅団』は旅を楽しむ事を主としているのでこの方法は取らない。
故にもう一つの方法だ。
マリージョアの真下、海底1万mの海底にある『魚人島』を経由する方法である。
そして、何故、そのために『シャボンディ諸島』へ行く必要があるのかというと……。
『シャボンディ諸島』は実は島ではなく、世界一巨大なマングローブである『ヤルキマン・マングローブ』という樹の集まりだ。
全部で79本あって、その一本一本に街や施設があり、79の島からなる『シャボンディ諸島』と呼ぶのだ。
そして、『ヤルキマン・マングローブ』は根っこから呼吸する時に特殊な天然樹脂を分泌している。それが空気となって膨らみ、シャボンとなって空へ飛ぶ。
その樹脂で船をコーティングする事で魚人島への潜水が可能となるのである。
こうして、せっかくだから一緒に行こうとケイミーにパッパグ、ハチも連れて『シャボンディ諸島』へ向かう『麦わら旅団』。
だが……。
「え……」
シャボンディ諸島へと近づいていくと小型の船が待機しており、しかも帆は『麦わら旅団』のもの……。
『お待ちしていました、麦わら旅団の方々ぁぁぁっ!!』
「(またかよ)」
ウォーターセブンの時のようにまたも『麦わら旅団』は『麦わら旅団傘下義勇組織バルトクラブ』に出迎えられる事となり、ルフィは頭を抱えたのであった……。