はっちゃんがルフィ達、『麦わら旅団』に紹介しようとした船にシャボンのコーティングをして『魚人島』に行けるようにするためのコーティング職人は海賊王であるロジャーの元右腕で副船長のレイリーなる者だった。
同じように紹介された元海賊でバーを営んでいる女店主のシャクヤクからレイリーは現在、半年も島のどこかにいるという状態らしい。
シャクヤクにレイリーは当然、青キジに黄猿にとっては因縁の敵のようなものだが二人とも今は引退していて、大人しくしている状態。それに自分たちは現在、休暇中である事から向こうが何もしなければこちらも何もしない事にした。
というか、シャクヤクにレイリーはどちらもかなりの腕を有しているので藪蛇になるような事をしたくないというのもある。
とりあえず、探すためにシャクヤクから聞いたシャボンディ諸島の『無法地帯』である1番から29番、それぞれ区画は
酒場か賭博場をメインとしてだ。この捜索においては流石に青キジに黄猿と一緒に行動する訳には行かず、さりとて天竜人の事もあるのでつかず離れずな距離での行動となった。
そして、シャクヤクの情報によると今、海賊の中において有力株であり、億を超える海賊団が集まっているという。そして、レイリーはそうした海賊たちを眺めるのも好きだとの事だ。
そうした情報からレイリーを探すべく『無法地帯』を探す事にし……。
「おらぁっ!!」
「うおっと!!」
24番GRにて軽い争いが起こった。
赤く逆立った髪、頭にはゴーグル、荒々しい雰囲気にパンクという表現が似合う見た目の男にして【
「おいおい喧嘩なら、壁の向こうへお預けにしようぜ」
「だったらジロジロ見てんじゃねえよ。胸糞悪ぃ野郎だぜ」
アプーが軽い調子で言った事に不機嫌気味に答えるキッド。しかし、両方の海賊団の手下は焦っている。
このシャボンディ諸島と海軍本部は目と鼻の先の距離だからだ。
そして、市民たちはこの一触即発状態に怯えていたが……。
『づ!?』
アプーにキッドは自分が突然、死んだと錯覚した。
息は荒くなったし、心臓は喧しく鼓動するし、脂汗も浮き出てくる。
「しぃ……」
ルフィは争いかねなかった二人に対し指向性を有し、軽い【覇王色の覇気】をぶつけて争いを止めつつ、口元で右の人差し指を立ててみせた。
「(あれが麦わら旅団……くそが)」
「(やべぇな、流石はクロコダイルや金獅子を倒しただけはある……)」
キッドは実力差を理解させられた事に対し、苛立つもいずれ、倒してやると睨みつける。
アプーはお手上げとばかりな動作をしながら、苦笑を浮かべた。
「(やっぱり、とんでもないな……麦わら旅団は)」
この世界において旅をしながら、海賊を倒している『麦わら旅団』は当然、海賊たちに注目されている。しかも七武海のクロコダイルにロジャーの宿敵である金獅子を破ったなら、猶更だ。
そして、キッドとアプーの争いを止めてみせたルフィ達、『麦わら旅団』にこの場の海賊たちはここで下手に行動をするのはまずいと認識するのであった……。