ルフィ達、『麦わら旅団』ははっちゃんがシャボンのコーティング職人として紹介しようとしていたレイリーを探す事とした。
因みにレイリーはあの『海賊王』であるロジャーの右腕にしてロジャー海賊団の副船長であり、『冥王』の異名を有するシルバーズ・レイリーだ。
今はぼったくりバーを営んでいるシャクヤクもそうだが、レイリーも当然、海軍にとっては敵であるのは変わらないし、クザン達が会うのは本来はまずい。
だが、今回においてはクザンとボルサリーノは休暇中であるし、借りを作る事にはなるがルフィ達に協力するなら多少の事は見逃す事に決めていた。
そもそも捕えようとすれば流石にクザンとボルサリーノだけであっても色々としんどいので不用意に刺激するつもりも戦うつもりもない。
今、レイリーはシャクヤクの元を長い間、離れているとの事で探す事にしたが、クザンとボルサリーノが探せばレイリーを変に警戒させてしまうのでひとまず、『麦わら旅団』だけでレイリーの行方を捜していた。
無論、天竜人の事もあるのでクザンもボルサリーノもすぐにルフィを止められるように付かず離れずの距離を維持して様子見をしてはいるが……。
ともかく、捜索を開始した『麦わら旅団』は24番GRにて軽い諍いを起こしていたキッド海賊団の船長であるキッドとオンエア海賊団の船長であるスクラッチメン・アプーを牽制する事で諍いがエスカレートするのを防いだ。
それもあるが、元々、航海しながら七武海のクロコダイルに金獅子シキを倒した『麦わら旅団』の名は広まっており、更にはバルトクラブの存在も又、名を広める要因。
組織である海軍より自由度があるのもあって、海賊たちにとっては警戒すべき勢力でもある。
よって、皆が『麦わら旅団』を警戒さえしていた。
「あれが『麦わら旅団』ねぇ……堂々としてやがる」
ピンク色の長い髪にラフな格好でスタイル抜群な女性にして『大喰らい』の異名を有する【
「ち、海軍より厄介な奴らが来やがった」
角ばった印象を受ける身体つきだが、身だしなみには気を使っているのが分かるスーツの着こなしをしているのは【
「運気を占えないっ!?」
色白で長身痩躯、長い金髪の男性で占いを得意としている【
「自然体ながら、全く隙を見せんとは……流石に強い」
丸刈りの頭に顎には蓄えられた髭、額には傷跡、無数のシワが寄ったいかつい顔つき、背中には小さめな羽が生えた男にして【
「天竜人がやって来るぞー」
海賊たちがルフィ達の動きを警戒している中でふとそんな大声が響いた。天竜人には誰も逆らえないし、海賊たちにとってはどの海賊団が天竜人に手を出すなどした場合、シャボンディ諸島は海軍本部に近いのもあって、大将がすぐに駆け付け来る事になる。
ある種の連帯感的な物が生まれざるを得ないのだ。
そうして……。
「チョッパー、来い」
「う、うん」
ルフィはとある事に気づき、チョッパーを呼んである建物の中を目指す。
「先生、もうすぐ天竜人が来るそうです、どうしましょうか?」
「すぐに手当てをせねばならん。上手く隠れるようにして見つからなければなんとか……」
「ぅぐぅぅ……」
重傷の患者を前に医者たちが困り果てながらも患者のために意を決する。
「待った、俺達も医療知識がある。ひとまず、此処で治療をして天竜人が過ぎてからのほうが良い」
「ちゃんと治療道具は持っているぞ」
ルフィ達は医者たちへと呼びかけ、そうして建物内で治療をした。
「後は天竜人が過ぎるのを待って病院に行こう」
「あ、ありがとうございます」
「たぬきさんもありがとう」
「俺はトナカイだぞっ!?」
ルフィとチョッパーの助力に医者たちは感謝した。もっともチョッパーは狸呼ばわりされたので不満だったが……。
ともかく、ウタたちには天竜人の監視をさせていたので彼女達が頷いたのを見て直ぐに患者を病院へと運んだ。
因みに通っていった天竜人はどんな奴だったのかを聞けば、『凄いブサイクだった』とウタにゾロにナミにサンジにウソップ、フランキーにブルックたちが即答したのだった……。