シャボンディ諸島の1番GRには『HUMAN』と書かれた看板のある大きな建物がある。
この建物こそ『
呼び方はそれぞれだが結局のところここで行われているのは『人身売買』である。
利用するのは世界貴族である天竜人、世界政府関係者に世界政府加盟国の貴族など皮肉にもこの場所においては客は皆、平等な立場であった。
争わないよう、黙認し合った状態にもなっている。
そして、今日も色んな人間が奴隷を求めて『会場』に入り始めていた。そんな裏口では……。
「じゃあ、しっかり売ってくれよ」
「おう、いつも良い奴隷をありがとうな」
人攫い屋とオークション会場の人間が奴隷をやり取りした会話をしていた。
建物近くでは衛兵たちが複数待機しており、オークション会場を守っている。オークション会場の人間に見送られながらご機嫌気味にオークション会場から離れる人攫い屋であったが……。
「っ……ぶほっ!?」
自分に軽く何かがぶつかったかと思えば、体内で何か弾ける感覚がし、そして人攫い屋は大量の血を吐きながら死んだ。
「屑め」
竜を模した仮面を被り、ローブを纏う事で姿を隠したルフィは人攫い屋に指で触れるとともに衝撃を体内へと送りながら、心臓に伝播。
心臓を破壊する事で殺したのだ。そうしてルフィは『会場』へと歩いていき……。
存在感を極限まで殺しながら歩く事で衛兵に気づかれる事も無く、近づき……。
「ふっ!!」
ルフィの姿が消えると共に次々と衛兵たちが倒れてゆく。全員、ルフィの指による一撃の衝撃が脳や心臓まで伝播した事で即死していた。
そして、ルフィが合図をすれば同じ様に仮面をつけ、ローブを着たロビンに大きな被り物をして顔を隠し、やはりローブを着て姿を隠したブルック、姿を変えたベンサム達が開け寄っていく。
諜報活動が得意なもので編成されたチームである。
「やるぞ」
ルフィの言葉に全員が頷く。そしてルフィは背中に背負ったフランキーにウソップと協力して造った銃剣付自動小銃とも言うべき武器を取り出し……。
『ぎゃああああ!!』
オークション会場を守る警備や商売人などを容赦無く撃ちながら弾切れしては懐に納めている弾倉を取り出して換装しつつ、距離が近づくと銃剣で切り裂いては進んでいく。ロビンもブルックもベンサムもそれぞれの技次々に始末していき……。
「俺達は『革命軍』だ。お前達を解放しに来た……レイリー、シャッキーさんが良い加減、一度は帰って来いとさ」
奴隷として売られようとした者達の檻に近づくと皆へと呼びかけながら丸眼鏡と右目に特徴的な白髪のロングヘアで顎髭を生やした老人へと呼びかける。
「……ほう、それはありがとう」
老人は一瞬、驚くも何かを悟ったような表情を浮かべ、次には面白そうとばかりの笑みを浮かべる
「あ、ありがとうよ」
「気にするな、革命軍の名を広めてくれればそれで良い」
そうして檻を破壊し、関係者の一人が持っていたので回収した鍵を渡し奴隷になろうとしていた者達を解放する。
「全部、燃えちまえ」
解放したのを確認するとこれもフランキーにウソップと協力して造った焼夷弾を時限爆弾にしたそれをあらゆる箇所に設置して起動する。
この場所の他にも時限爆弾は色々仕掛けていたが……。
そうしてロビンにブルック、ベンサムにレイリーには外へ向かってもらい、自分はとある部屋へと行く。
「ちょ、お、お前正気か!? この場所に手を出せばどうなるか……」
『人間屋』を営んでいる星形の眼鏡をかけたディスコは自分に詰め寄るルフィに驚きながらも命乞い染みた事をするも……。
「知らんな、『人間屋』なんて燃えちまえば良い」
次の瞬間、仕掛けていた爆弾が爆発する音に衝撃波が響く。
「ほ、本気か……」
「ああ、本気だ」
そして、ルフィはディスコに向けていた小銃の引き金を引き、彼の額を穿つ。
次に『電伝虫』を抱えて外へと出る。その道中、客たちの騒がしい悲鳴などが聞こえた。
『おお、お前ら、なんとかするえー』
醜い欲望が詰まった者の声も聞こえたが……。
そうして外に出ると『電伝虫』の受話器を取る。
『お前は誰だ?』
「お前を殺す者だ、ドフラミンゴ。怯えながら待つ事だ」
『フッフッフッフ、ああ、楽しみに待っていてやるよ』
ルフィは人間屋を営んでいるのが七武海の一人、ドフラミンゴである事はクザン達から聞いており、そうして連絡してみせた。
「じゃあ行くか」
こうして外で待機していたロビンにブルック、ベンサムにレイリーと共に移動を開始する。人間屋は次々に生じる爆発により、崩壊を始めていくのであった……。