麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百二十五話

 

 シャボンディ諸島にて衝撃的な事が起こった。

 

 なんと世界政府が黙認し、世界貴族である天竜人さえも利用している人身売買を生業とした『人間屋』を『革命軍』と名乗る者達が襲撃し、爆破したのだ。

 

 これにより、政府加盟国の貴族や天竜人の中にも多くの怪我人が出来た。

 

『絶対に革命軍の奴らを捕まえるえー!!』

 

 人間屋の爆破で怪我をした天竜人のチャルロスがそう言った事もあって、海軍は動き出す。ついでに世界政府からも『人間屋』を政府関係者が利用していたのは海賊たちを一網打尽にするための大規模な作戦である事にせよという命令も下っている。

 

 

 

『くそがぁっ、俺たちゃ関係ねぇだろうがあっ!!』

 

 急に海軍が自分たちを捕らえにかかった事で海賊たちは当然、逃げ出す。

 

 

 

「あらら~、やっぱり忙しくなった」

 

「まあ、ルフィが天竜人を殺したなんて事になってないだけ、良いじゃない」

 

「そうだけどな……まあ、こっちも負い目があるし仕方ねぇか」

 

 休暇を取りやめ、政府からの指示に従って適当に海賊たちを捕まえるクザンにボルサリーノ。

 

 実は彼ら、というより『海軍』はとある事を絶対にルフィ達や世界には聞かせないように秘匿している。

 

「くそ、よりにもよってエースがルフィとウタの嬢ちゃんの義兄だなんてな」

 

 エースが現在、『インペルダウン』に収監されている事を海軍は隠している。その情報は処刑を実行する時に公開する予定なのである。

 

 無論、そうしないと『白ひげ海賊団』との戦争になるし、下手をすればルフィとも戦う事になるかもしれない。

 

 だからこそ、全力で海軍はエースの事を隠している。そして、エースが捕まった理由は……。

 

 

 

 

「黒ひげとやらは厄介な事をしてくれたもんだねぇ~」

 

 七武海の座を手に入れるためにエースの身を海軍へと『黒ひげ』ことマーシャル・D・ティーチが献上したからであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 『革命軍』を装って人間屋を襲撃しつつ、奴隷になろうとしていた者達を解放した後、ルフィ達はレイリーと共にシャクヤクが経営している『ぼったくりBAR』に向かった。

 

「いやぁ~、ひとまず助けてくれてありがとう。すまないね、迷惑をかけて」

 

「謝るのはこっちの方さ。奴隷として買おうとした者や人間屋から金を盗もうとしたのを邪魔したわけだしな」

 

「ははは、一度は会いたいと思った君やウタ君に会えたわけだから良いさ」

 

 レイリーは愉快とばかりに笑い、満足気である。

 

「さて……『プルルル』悪い、ちょっと外す」

 

 改めてこれからレイリーと話そうとしたところで電伝虫から連絡が来たので別の部屋をシャクヤクに頼んで借り、その中で通話に出る。

 

 

 

『ルフィ……やってくれたな』

 

 電話の相手はルフィの父親にして『革命軍』を束ねるドラゴンであった。

 

「悪いな、流石に『麦わら旅団』としての活動だと色々と拙い事になるからそっちがやった事にさせてもらった。でもまあ、いずれはやるつもりだったんだろ? 革命軍らしい事だし」

 

『いずれと言ってもまだ加盟国の貴族や天竜人に危害が及ぶような事はする気は無かったぞ』

 

「それでも名は上がるだろ……まあ、今までじいちゃんに俺の教育を任せっきりにしたツケって事で……もうこういった事は絶対にしないから」

 

『……是非ともそうしてくれ』

 

 凄い疲れたような息を吐きながら、ドラゴンはルフィに言って通話を切った。

 

 

 因みに……。

 

「ルフィー、義兄ちゃんは嬉しいぞ~っ!! 良く俺達を頼ってくれた。任せろ、後の事は上手くやってやるっ!!」

 

「サボ君っ、頼られたというより、迷惑かけられたんだよっ!?」

 

「世界からのイメージは上がっただろ」

 

「いやむしろ、悪者にされるでしょっ!!」

 

「大丈夫だ、ルフィはちゃんと後で借りを返してくれるからな」

 

「凄い信頼だねっ!?」

 

「義兄ちゃんだから、義弟を信頼し信用するのは当然だ」

 

「程度を考えてよぉっ!!」

 

 サボのルフィに対する兄としての態度の凄まじさにコアラは凄く心身が疲れるのであった……。

 

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