ルフィは『魚人島』へと向かうために必要なシャボンのコーティングをしてもらおうとハチの紹介もあって、『ロジャー海賊団』の副船長にして海賊王ロジャーの右腕である『冥王』がシルバーズ・レイリーに接触しようと行方を捜した結果、人身売買を取り扱う『ヒューマンショップ』を襲撃し、金を奪うために敢えて人攫い屋に捕まって中に潜り込んだのを知る。
ただ、『ヒューマンショップ』は世界政府加盟国の者や政府関係者に世界貴族たる天竜人さえ利用している施設だった。とはいえ、個人的にも人身売買をしている場がある事が許せなかったので『革命軍』として襲撃を仕掛け、レイリーと接触しながら『ヒューマンショップ』を派手に潰したのである。
その結果、『天竜人』が負傷する事態となり、世界政府は急いで海賊に襲撃をした革命軍を捕らえて面子を守ろうと動き始める。
事態が沈黙するのはルフィや敢えてルフィ達の行動を黙認したクザンにボルサリーノたちが思うよりも長い時間になりそうである。
そのため、しばらく身を隠す事は決めたが幾ら広い島とはいえ、長い間、身を潜めているのは大変そうだった。どうしたものかと考えつつ、レイリーからロジャーの事を聞いたりしているととある者が接触をしてきた。
その存在とは『王下七武海』の一人であり、革命軍の首領がドラゴンの仲間でもあるバーソロミュー・くまであった。
彼はルフィ達を別の島へと飛ばす事で長期間の潜伏を手助けする事を申し出たのである。これはルフィにとっても渡りに船であった。
「ただ、俺には時間が無い。飛ばした島から再会する時は自分たちでやってほしい」
「分かった、そもそも潜伏の場を与えられるだけありがたい話だから、文句は無い」
くまの言葉にルフィは頷きながら、答えた。
「それとこれはあくまで俺からの頼みだが、恩に思うなら――をいざという時、助けて欲しい。――は『皆まで言うな、あんたの大切な存在は必ず守ると誓おう』」
くまに頼みをしようとして、ルフィは先んじて頷き、誓う。
「やはり、ドラゴンの息子だな君は……安心できる」
「そう言ってもらえて嬉しいな……じゃあ、話をしてくる」
そうして、ルフィは今からくまによってそれぞれに適した島へと飛ばしてもらい、修行をしたり、装備を整えたりしながら過ごす事を伝えた。
「『バルトクラブ』に手伝ってもらって再会をすれば良い……皆、また会おう」
『おおっ!!』
『麦わら旅団』は円陣を組んで声を掛け合った。そうして、『バルトクラブ』に再会の手助けを頼みながら、飛ばされる島で生活できるよう最低限の生活必需品や食料などを用意し、ルフィは『電伝虫』をも、持つと……。
「よろしく頼む、くま」
「ああ」
そうしてルフィ達はルフィ、ウタとブルック、ゾロ、ウソップ、サンジ、ナミ、チョッパーにラキにアンとストロンとサウス、ビビとカルー、ロビン、フランキーはそれぞれ、くまに手で触れられると彼の能力によって消える程の勢いで空中へとかなりの速さで弾かれ移動していくのであった……。