百二十八話
シャボンディ諸島にて世界政府でさえ黙認であり、世界貴族の天竜人も利用していた『ヒューマンショップ』をレイリーと接触するためにルフィは『革命軍』として襲撃した。
その際に天竜人に怪我人が生じた事で天竜人の意向と人身売買が明らかになってしまう事で世界政府としてのイメージや影響力が落ちるのをどうにかするため、シャボンディ諸島に巣くっていた海賊を捕らえたり、革命軍の襲撃者を捕らえようと動き出したのだ。
こうした動きは数週間どころか、数か月まで長引きそうだと考えたルフィ達。
そこに七武海であるくまが接触してきて、ルフィにとある者の事を頼むのと引き換えに身を隠す事、それぞれ『麦わら旅団』の団員の能力を上げるのに最適な島へと自分の『ニキュニキュの実』で飛ばす事を提案した。
ルフィはそれに応じ、そうして『麦わら旅団』はしばらく別行動して日々を過ごす事にしたのである。
くまが手に着いた肉球で人に触れると一瞬にして触れた者が姿を消す。肉球に弾かれた事によるものであり……。
「悪魔の実の能力ってのは凄いな。本当に……」
空中をずっと同じ姿勢のままに勢いも落ちずにくまの力で弾かれたルフィは移動している。悪魔の実の力というのを改めてルフィは実感していた。
そうして、昼から夜になり、夜から朝になってもルフィは空中を移動しており……。
「長いな……くまはどこの島に飛ばそうとしてんだ?」
長い時間、移動しているのを感じたルフィは呟きながらも勢いに身を任せており……。
「お、良い自然だ」
空中を進んでいた身体が落ち始めるのを見、島のジャングルに遺跡に火山など見ながら良い島に飛ばしてくれたと思った。
「へえ、肉球の跡が付くのか……」
地面に完全に落ちるところだったので受け身を取ろうと思ったがその前に一瞬、身体が地面から弾かれ、浮いたので一気に体勢を変えて着地する。
地面を見ると肉球の跡が付いていたのだ。
『グルルルア(へへ、丁度腹が減ってたんだ……食ってやるぞ)!!』
「おお、奇遇だな……一日飛びっぱなしで俺も腹が減ってんだよ」
少しすると巨大な獣がルフィの元に現れ、涎を垂らしつつ、喜びの咆哮を上げた。
ルフィもルフィで一日飛びっぱなしだったので腹が減っていたのだ。
「じゃあ、いただきます」
『グ(あれ、俺ヤバい相手に……)』
ルフィが構えを取った瞬間に野生の本能で実力差を悟った獣だが時すでに遅し……。
「うん、美味いな」
一瞬で獣はルフィに敗れ、ルフィは調理をしてその獣の肉を喰らったのである。
「さて、じゃあ少しの間冒険していくか……」
ルフィは食事を終えると島の探索であり、冒険を始めるために移動を開始する。
ルフィが辿り着いたこの島はとある島の北西にある無人島で【48季】という週に一回季節が変わるのもそうだが、凶暴で巨大な猛獣が500体はいる『ルスカイナ』という島であった……。