麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百三十三話

 

 【偉大なる航路】における海域の一つで『海王類』の巣として有名である『凪の海』。

 

 その海域には七武海の一人で『海賊女帝』と称されるボア・ハンコックが女王として女系戦闘民族の『九蛇』を束ねている島、『女ヶ島』がある。

 

 その『女ヶ島』から更に北西のところに無人島の『ルスカイナ』があり、ルフィはこの島にくまの能力によって飛ばされた。

 

 自然に囲まれた場所だとルフィはガープによる教育などもあって、血が騒ぐので動物たちと戦いながら、一気に『ルスカイナ』の王になったのである。

 

 だが、この時に動物たちを制圧するために放った『覇王色の覇気』の余波により、ハンコックは只者でない者が来たと察し、放ってはおけないのと調査するために自分の二人の妹と精鋭を率いて『ルスカイナ』へと向かった。

 

 そうして、ルフィはハンコックと戦う事になり、倒した事で交流を始める事になった。

 

 今まで、七武海であるクロコダイルにゲッコー・モリアと戦っているルフィであるが、本来、七武海は政府公認の海賊なので戦う理由が無い。

 

 クロコダイルは密かにアラバスタを乗っ取ろうと企てていたから、戦って倒した。

 

 ゲッコー・モリアも表向きは七武海の仕事として海賊を倒してはいたが、密かに政府関係者の影を取ったりしていたので、これも放置できなかったので倒した。

 

 もっともそれは正直、結果論であって主目的はブルックの影を取り戻すためだったのでルフィの方が下手をすれば、問題になっていた可能性もあるにはある。

 

 ともかく、ルフィの方針としては悪事をしてさえいなければ敵対もしないし、交流だってするのだ。

 

 それに今回、ハンコックたちと戦う事になったのは自分が原因なのもある。

 

 勝負が終わり、この島の王になる過程で自分と戦い、倒した動物の死体をルフィは飯用に幾体確保しているのでそれを飯に食事をする事にした。

 

 この島の動物は巨大なので一体でも十分な食料になるのだ。

 

 

 

 そうして、改めてハンコック達から話を聞いた事で動物を制圧するために放った『覇王色の覇気』で色々、騒がせた事を知ったのだ。

 

「色々と誤解させて悪かったな。『女ヶ島』があるなんて知らなかったんだ。後、自然が好きだからテンションも上がってたんだ」

 

『(モンキーって、名前が示す通りの野生児……)』

 

 ルフィからの言葉にハンコック以外の者がそんな感想を抱いた。

 

 

 

「良い、見知らぬ島で心が昂ぶるというのは分からぬ話でもないからのぅ」

 

「そう言ってもらえると助かる」

 

 食事を共にしながら、ルフィはそもそもこの島に来た過程を話し始める。

 

「お、おぬし……天竜人を!?」

 

 ハンコックに対してシャボンディ諸島のヒューマンショップで革命軍を装って襲撃し、天竜人をも巻き込んだ事を言った。

 

 

 

『……っ』

 

 ハンコックはこれに驚き、サンダーソニアとマリーゴールドもかなり驚愕していた。

 

「本音を言えば、あんなゴミクズ共は始末してやりたいくらいなんだけどな。何故か世界はゴミクズ共に間違った特権を与えてやがる。本当に腹立たしいよ」

「……勝てぬ筈じゃな……まさか、『天』に挑む気概を持つ男がまだおったとは……ルフィ、お主に会えて本当に良かった」

 

「光栄な言葉をありがとよ」

 

 ルフィの言葉に対し、敬意を込めた表情と言葉で接するハンコック。ルフィは笑みを浮かべて応じた。

 

 その後、明日は是非、歓迎するからと『女ヶ島』に来て欲しいとハンコックは言い、ルフィは承諾して一旦、別れる。

 

「ルフィ……ふふ……」

 

「あの表情……蛇姫……まさか……」

 

 自分の船の上、女ヶ島にてハンコックは何度もルフィの事を思い浮かべては胸をときめかせ続けたりする。その様子を見てとある老婆がハンコックの状態に対し、勘付いたのであった……。

 

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