麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百四十一話

 

 ルフィはハンコックが治める『女ヶ島』にて歓迎され、宴でもてなされたしハンコックとは愛し合った。そうした事もあって気分良く朝を迎えられたのだがそんなルフィに『革命軍』の幹部であるサボより連絡があった。

 

 白ひげ海賊団の一員であったが、同じ仲間を殺して逃亡した『黒ひげ』に対し落とし前をつけるために追っていたエースが敗北し、海軍に黒ひげによって、身柄を渡されてしまったという。

 

 こうしてエースはインペルダウンに投獄されてしまい、処刑を待つ身になっているという最悪な事態になっているのだとか……。

 

「……」

 

 最悪な事態にルフィは口を噛み締めるし、拳だって握り締める。刹那に幾通りもの施行まで巡らせた。

 

 ルフィにとってエースは誓いを交わした義兄弟である。それに関してはサボとウタもまた同じ。とはいえ、エースは白ひげ海賊団の幹部の立場でもある。

 

 更に言えば血筋も又厄介な事になっているので処刑は世界政府や海軍からしてみれば当然の事だ。それは理解できているし、それを阻止して助けたりすれば世界が大混乱に陥るのも良く分かる。

 

 なにより、エースにとってはプライドが傷つく行為だろう。

 

 

 

『ルフィとウタはエースを助けなくて良いからな、これは「いや……」』

 

 ガープも気持ちを押し殺しながらも処刑を見届けるだろうという事すら考えながら、だが、それでもルフィはサボの言葉に声を出し……。

 

「俺もエースを助けに行く。誓い合っただろう、あの時に俺とウタとサボにエース全員がそれぞれ困った事になれば支え合って、助け合おうってな……その誓いを破る気もそのつもりも全くない。ウタだってそう言うはずだ」

 

 ルフィにとって義兄弟の誓いは絶対であった。そもそも殺されてしまえばそれっきりになってしまうのだから……。

 

 

 

『分かった……助けよう俺達の家族を』

 

「ああ、それとウタにも連絡しておいてくれ。あいつがいるのは……」

 

 ルフィはサボに対して告げるとくまから聞いていた彼女が飛ばされた島を教え、連絡を取る様に言いつつ、インペルダウンで何とか合流し合おうと言うと電話を切った。

 

 そして……。

 

 

 

「ルフィ、お主がエースを助けるのに妾も協力させてくれ。エースがお前の兄というのなら妾にとっても義兄になるのじゃからな」

 

「っ、恩に着る」

 

「礼など不要じゃ、わらわとお主の仲なのじゃからな」

 

 ハンコックが協力を申し出てくれたのに感謝し、頭を下げるとハンコックは苦笑した。

 

「蛇姫様。海軍より連絡が……」

 

 そんな時、九蛇の一人がハンコックへと海軍の中将なる者から連絡があったと聞いた。

 

 

 

「白ひげ海賊団と戦争になるのは避けられないからな。七武海の招集のようだ」

 

「みたいじゃな……」

 

「だがこれはチャンスだ……こういう条件を言ってみてくれ」

 

「お主のしたいようにすれば良い」

 

「愛しているぞ、ハンコック(後は俺だとばれないような装備を色々と準備しないとな)」

 

 そうしてルフィはハンコックにまずは女ヶ島近海で待機しているという海軍ととある条件の元、交渉するように頼みながら必要な準備を始める事にしたのだった……。

 

 

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