麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百四十二話

 

 少し前に『シャボンディ諸島』にある職業斡旋所『人間屋』で発生した革命軍による襲撃事件は天竜人が傷ついた事で大事件となって、世界を騒がせたがそれよりも騒がせているものがある。

 

『火拳のエース、公開処刑』である。

 

 黒ひげ海賊団の船長こと『黒ひげ』が白ひげ海賊団の幹部であるポートガス・D・エースを返り討ちにし、それを手土産にして『七武海』に入った。

 

 そうして世界政府は海軍本部を有する町、マリンフォードで一週間後に公開処刑をする事が決まったのである。

 

 

 

 その前にインペルダウンに投獄されているが……。

 

 

 

 しかし、そうした情報を少なくとも海軍は伏せておきたかった。とある存在が必ず動く事になるのが分かっていたからだ。

 

 それにやはり四皇の一人で強大な戦力を有する『白ひげ海賊団』との全面戦争は避けたかった。

 

 なので徹底的に封殺していたし、七武海にはしたが黒ひげにもエースの処遇はこっちで決めるし、情報を漏らせば七武海入りは無しと動向を探る者まで送ったほどである。

 

 しかし、どこからか情報は漏れてしまい、よりにもよって、モルガンズに知られて新聞で情報公開されてしまった。

 

 

 

 

『あの、くそアホ鳥がぁぁぁぁぁっ!!』

 

 ルフィの存在を懸念しているセンゴクにガープ等は余計な事をしてくれたモルガンズに激怒し、叫びを上げたのであった。

 

 ともかく、エースの公開処刑は決まったので海軍は白ひげ海賊団に対抗するために『七武海』に協力要請をする事となる。

 

 黒い長髪ながら、前髪を後ろで結っているモモンガ中将率いる海軍の部隊が七武海の一人、『海賊女帝』ことボア・ハンコックが領する『女ヶ島』へと向かった。

 

 しかして海軍はハンコックとの協定で女ヶ島の海岸より三km以内に侵入できないので『女ヶ島』近海に留まる事となる。

 

 

 

 

 連絡を入れ、少し待つとハンコック率いる『九蛇海賊団』が現れた。

 

 

 

 

「『海賊女帝』、ボア・ハンコック……強制招集に応じてもらうぞ」

 

「それは一週間後に行われるポートガス・Ⅾ・エースの処刑に関しての事じゃな?」

 

「ああ、エースを助けようと白ひげ海賊団が必ず動く。それに備えるために七武海の招集を世界政府が決めたのだ」

 

 ハンコックの問いにモモンガは応じた。

 

 

 

「招集に応じても良いぞ、それに白ひげ海賊団を倒すのに協力してやっても良い。ただし、条件がある。マリンフォードに行く前に大監獄インペルダウンに寄ってもらうことじゃ」

 

「なに?」

 

「これに応じてもらえば必ず、お前達のために戦ってやろうではないか。蛇姫の誇りにかけてな」

 

 

「……私の一存では決められん。本部の意思を聞くのでしばし待て」

 

「なるべく早く頼むぞ、わらわは気まぐれじゃからのう」

 

 こうして一度、モモンガたちは待機、ハンコックは『女ヶ島』に戻る事になった。

 

 

 そんな中で……。

 

 

 

「良くやってくれた、ハンコック」

 

「うむ……しかし、条件を呑むかのう?」

 

「呑むさ、海賊女帝の協力を得られるならな。ある程度の条件はつけてくるだろうが、それでもインペルダウンに寄るだけなら絶対無理な条件でも無いし、禁じる理由も無い」

 

 

 ハンコックの船の中にいたルフィがハンコックと会話をする。ハンコックが出した条件はルフィによるものであった。

 

「(ごめんな、モモンガさん)」

 

 内心、ルフィはモモンガ中将へと自分の企みに乗せる事に対し、謝罪するのであった……。

 

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