麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百四十三話

 

 

 ルフィにとって大切な義兄の一人であるポートガス・D・エースは『白ひげ海賊団』の主力陣であり、幹部の一人である。

 

 しかし、自分の親友であったサッチが現在は『黒ひげ海賊団』を作っているが、元は白ひげ海賊団の一員であったマーシャル・D・ティーチに殺された。

 

 『仲間殺し』は海賊団において一番の禁忌だ。サッチを殺して逃げたティーチに落とし前をつける事を決めた。

 

 エースは白ひげ海賊団の船長で四皇の一人、『白ひげ』であるエドワード・ニューゲートが止められたがそれでもティーチの後を追いかけたのだ。

 

 そうして、執念も含めた追跡は功を奏して『黒ひげ海賊団』を作り上げていたティーチと接触する事が出来た。

 

 当然、戦ったが惜しいところで負けてしまい、エースはティーチに捕らえられ、そのまま七武海入りのための土産として海軍本部へと贈られてしまったのだ。

 

 これにより、海軍本部はエースをインペルダウンへと拘束し、そのまま処刑する事を決めてしまう。

 

 もっとも海軍にとって実はこうした事は避けたい事であった。

 

 良くも悪くも四皇の一人、ニューゲートは海賊団においては穏健派で何なら非加盟国を縄張りにしつつ、他の海賊から守ったりしていたのだ。

 

 非公認の自警団のような事をしてくれる上、他の四皇というよりはビッグマムにカイドウに対してシャンクスと共に抑えの役割を担ってもいた。

 

 つまり、戦う事になれば捕まえるしかないがなるべく刺激したくないし、対決を避けるべき海賊団にしていたのだ。

 

 しかし、ティーチが白ひげ海賊団の幹部で主力陣のエースを捕えて海軍本部に身柄を渡しに来てしまった。

 

 こうなれば世界政府の威光の為にも拘束し、処刑するしかなくなる。

 

 

 

 そして当然、こんな事態になると仲間想いの面が強い白ひげ海賊団との全面戦争は避けられないのだ。海軍も大きく消耗する事になるし、白ひげ海賊団を壊滅させるしかないがそうすると海賊団の抑止力が消えてしまい、海は荒れる事となってしまう。

 

 なるべくエースの事を隠していたがそれもモルガンズによって、バラされてしまったので全面対決は回避不可能だ。

 

 こうした状況の中、ルフィはエースを助けるべくハンコックに協力させた。

 

 実はルフィはまだ状況的には恵まれていた。ハンコックは七武海の一人なのである程度海軍との交渉が可能な存在であり、しかも『女ヶ島』はエースが捕らえられている『インペルダウン』に近い『凪の帯』の海域にあるのだ。

 

 よって、ルフィはハンコックに協力してもらい、交渉に来たモモンガへ収集に応じる代わりにインペルダウンへの立ち寄りを持ち掛けさせた。

 

 これは白ひげ海賊団との全面戦争に備えなければならない状況もあって、特例として通ったのである。

 

 

 

「良し、じゃあ後でな」

 

「ああ、後で」

 

 モモンガ率いる海軍船の元へとハンコックは飼っている大蛇サロメと共に自身の船から乗り込み、その船に密かに乗り込んでいたルフィもそのまま、海軍船へと乗り込み、潜入するのであった……。

 

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