麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百四十六話

 

 ルフィにウタとサボは血こそ繋がっていないが、確かに自分達にとって兄弟であり、家族であるエースを助けるために彼が囚われている侵入不可能であり、脱獄不可能と称されている世界一の大監獄である『インペルダウン』に侵入してみせた。

 

 

 ウタによる『音楽の王』の力により、一旦、皆で実体で『ウタワールド』へと移動し、そこからインペルダウンの中へと出るという方法、つまりは空間移動で侵入したのである。

 

 もっともこの空間移動は長距離を移動しようとすればするほど、ウタの体力が持っていかれるので短距離限定かつ、なるべく連続使用を控えないといけないが……。

 

「侵入成功だよ」

 

「やっぱり、お前は頼りになるな。体力の方は大丈夫か?」

 

「これくらいの移動なら全然、平気だよ」

 

「随分と頼りになる歌姫だ」

 

 インペルダウンの中に侵入成功すると即座にルフィ達は移動を開始する。

 

「エースが囚われているのは間違いなく、『LEVEL5(レベルファイブ)』だ。とは言っても速く行かないと処刑場に移動させられる可能性が高いけどな」

 

「え、でも処刑はまだ数日ある筈じゃ」

 

「情報操作か」

 

 ルフィの言葉にウタは戸惑い、サボがすぐに答えを言う。

 

「ああ、政府としては威厳を見せたいし、わざわざ阻止しに来る『白ひげ海賊団』が間に合うようにする義理も無いからな。急ぐぞ」

 

「うん」

 

「おう」

 

 

 そうしてとにかくエースのいるフロアに向かうため、ビブルカードでエースの方角を探りながら急ぐ。ルフィが見学した時と軽く内装を変えている可能性が無いでもないからだすると……。

 

「この扉を開けないとな」

 

 そして、直ぐにルフィが扉を壊そうとして……。

 

「(くそ、脱獄者が出て来るとは)」

 

「(というか、モニター室の奴らは何やってるんだ?)」

 

 ルフィがインペルダウンの職員に会わないよう、使っている『見聞色の覇気』に反応があった。

 

「上に飛ぶぞ」 

 

 ルフィはそう言うとウタの身体を抱えて上へと飛び、指銃で天井のそれに穴を開けて貫通させる事でそのまま、落ちないように身体を固定する。

 

 サボも上手く壁の上のほうに手で掴んで身体を固定する。

 

 そして、見ているとインペルダウンの職員たちが扉を開け……。

 

 ルフィがウタに軽く、顔を動かして合図をすればウタが軽く歌い、そうして職員達はその場に倒れる。

 

 こうしてルフィ達はインペルダウンの地下1階、『LEVEL1(レベルワン)』の紅蓮フロアに入る。

 

「おい、あんたら俺達を此処から出してくれねえか?」

 

「頼むよ」

 

「そんな義理も道理もない」

 

 牢獄の中から捕まっている囚人が助けを求めるが、ルフィはそっけなく言って断る。

 

「ぎゃあああっ!!」

 

 すると奥の方から声が聞こえた。少し様子をみると……。

 

「あっ、バギーだ」

 

 ウタが骸骨の頭巾を被って追いかけている海に生息するゴリラで青い毛並みを持つ複数のブルゴリことブルーゴリラに追いかけられているバギーを見て言う。

 

「久しぶりだな、覚えてるか?」

 

 ルフィはバギーを軽く裏拳を当てて気絶させるとそのまま、ブルーゴリラに対して仮面を取って自分の顔を晒す。

 

 すると……。

 

『ウ、ウホホホォ(ボス、ボスだー)!!』

 

 ブルーゴリラ達はルフィの顔を少し見るとそのまま、ルフィとの再会に喜んだのであった……。

 

 

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