麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百四十九話

 

 エースをインペルダウンから脱獄させに来たルフィにウタとサボはインペルダウンにて、『LEVEL3』まで進んだ。

 

 ルフィはブルゴリもそうだが、『LEVEL2』にいる全ての猛獣を手懐けていたので素通りの如く、突破する事が出来たのだ。

 

 そして『LEVEL3』に来たルフィは今から二年前に一度、ガープに連れられてインペルダウンの見学に来た時に世話になったサディちゃんと強力な獄卒獣に会った。

 

 獄卒獣は手懐けていたので問題無く、そしてサディちゃんもルフィが素顔を見せ、エースが義兄弟である事を告げるとなんとなく事情を察し、獄卒獣もルフィとは戦えないので無抵抗となり、ウタの力で眠りについた。

 

 そうして、ルフィ達は『LEVEL3』へと熱気を送っているもとであり、燃え盛る火の海の真上に通路が設置された形のフロアで火の海の中央には煮えたぎる血の池を湛えた超巨大な鉄窯のある『LEVEL4』であり、『焦熱地獄』と呼ばれる階層へ降りようとしていた。

 

 

 

「此処が一番の難関だぞ。『LEVEL4』には猛毒の能力者である所長がいるからな。後、熱気もきつい」

 

「分かっているけど、どんどんきつい環境になっていくね」

 

「凶悪で強力な罪人を拘束し続けるなら、その方が良いからな」

 

 ともかく、ルフィ達は『LEVEL3』から『LEVEL4』の階段を下りて行く。

 

 

 

「流石にバレているか……待ち伏せされている」

 

 扉前にてルフィは『見聞色の覇気』で扉の前で所長たちが待ち構えているのを把握した。

 

 

 

「どうするの?」

 

「一旦、引き返すか?」

 

「いや、正面突破するしかないが……一度、向き合ってみる」

 

 ルフィはそう言って、扉を開け……。

 

 

「大したものだ侵入者達よ。ここまで進んでくるとはな。ちょっと私が目を離していた隙とはいえ」

 

「あんたがハンコック殿の美しさに虜になっていたからでしょうが」

 

「それはお前達もだろっ!?」

 

 巨体であり、頭に角、背中に羽を生やした悪魔のような見た目の人間であり、【超人系――ドクドクの実】の能力者で全身から様々な毒を分泌する事が出来るインペルダウンの所長であるマゼランと般若のような顔つきでどこかの部族染みた兜や装身具、背中に羽を生やした副所長のハンニャバルが掛け合いをした。

 

 少し前まで二人はハンコックをもてなしており、彼女の超越した美の虜になってしまっていた事やルフィ達がウタの力でLEVEL1からLEVEL3までの署員たちを眠らせていたのもあって、気づくのが遅れたという背景がある。

 

 

 

「お久しぶりです、マゼラン所長、ハンニャバル副所長」

 

 ルフィはそんなマゼランたちに対して仮面を取って、素顔を見せた。

 

「なっ……そ、そんな……どうして、君がっ!?」

 

「よりにもよって……こんな……」

 

 マゼランもハンニャバルも途轍もなく、動揺する。

 

 

「エースは俺にとって大切な義兄弟。海賊で会っても処刑されるわけにはいかないし、海軍と白ひげ海賊団を争わせるわけにはいかないんですよ……何がなんでも……」

 

「本気だな……」

 

「どうします、所長?」

 

 ルフィの様子から彼が本気である事をマゼランは悟り、ハンニャバルはマゼランに指示を仰いだ。

 

 

 

 

 そうして……。

 

「……あー、いかん……そう言えば今日はエースに面会人が会いに来るから、会わせてやってほしいと頼まれていたのを忘れておった」

 

 少しすると急に思い至ったように言い始めた。口調は若干棒読みであった。

 

「ああ、そうそう。そうですよ……だから言ってるでしょう。こんな暑い場所に所長室を設けるべきじゃ無かったって……まったく、人騒がせな」

 

 ハンニャバルもマゼランのそれに乗った。

 

 

 

「……う、しかも下痢がまた……これはしばらくかかりそうだ。エースは『LEVEL5』の下の『LEVEL6』にいて、しかももうじき海軍の方に身柄を移送しなければならないが少しだけ時間をかけてしまいそうだ」

 

「もう、所長がそんな状態だとこちらも十分な対応が出来ないじゃないですか」

 

 そうしてマゼランとハンニャバル達はルフィ達の元から去っていく。

 

「ありがとうございます」

 

 ルフィはそんな二人に礼を告げ、頭を下げた。

 

 そして『見聞色の覇気』で二人より、シキの再投獄やクロコダイルの件など色んな悪党を『麦わら旅団』は捕えているのでルフィへの借りは多いからだと告げていたりしたのだった。

 

 ともかく、ルフィ達はこうして急いで『LEVEL6』を目指して走り出したのであった……。

 

 

 

 

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