麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百五十話

 

 ルフィにウタとサボの三人はインペルダウンの署長を務めるマゼランのいる『LEVEL4』まで降りた。

 

 なるべく、侵入を知られないようにウタの力で職員などを眠らせていたルフィ達だが、相手も長年、インペルダウンを管理してきた歴戦の者である。

 

 ルフィ達の侵入と行動は知られており、待ち構えられていた。直接対決も視野に入れたルフィは礼儀として自分の正体をマゼランたちに明かした。

 

 するとマゼラン達はルフィ達がエースを脱走させれば、間違いなく『インペルダウン』の名に傷がつく事になり、署長責任にもなるに関わらずルフィ達を見逃した上にエースがいるフロアと時間稼ぎまで約束してくれたのであった。

 

 

 

 その恩と厚意を忘れないように誓いながら、ルフィ達は『LEVEL5』へと向かう。

 

 インペルダウンの『LEVEL5』は『LEVEL3』と『LEVEL4』とは打って変わって全体が冷凍庫の中のように氷漬けになっている極寒のフロアにして『極寒地獄』である。

 

 このフロアに収監される者は元億越えの賞金首ばかりだ。

 

 「やっぱり寒いな、ここは……で、ここにお前が薦める助っ人がいるんだったよな、サボ?」

 

「ああ、とっても頼りになる革命軍の幹部でドラゴンさんの同志がな。寒いな、本当」

 

「それは会うの、楽しみだね。ぅぅ、寒いー」

 

 寒気に身を震わせながら、ルフィ達は林の方に進んでいく。

 

『アオオオオオン(わああ、ボスが来てくれたー)』

 

 眼がぐるぐるとした狼にして、このフロアの寒気に強く、凶暴に過ぎる『軍隊ウルフ』は手懐けていた。軍隊ウルフはルフィとの再会を喜びながら、ルフィがサボから聞いたこのフロアにいるという革命軍の幹部について情報を聞いてみれば……。

 

 

 

「(そういえば、人間が林の奥から出てくるのを見たような)」

 

 一匹がそう言ったので林の中を調べてみると……。

 

「サボっ!? どうして此処に」

 

 林の奥の方からトランプのスートの一つ、『クラブ』のような髪型と額に稲妻状の傷があり、目元にはサングラス、体にはファー状のロングコートを着ているそしてなにより、髪色共々正中線から左右非対称なカラーリング、右半身が白と左半身がオレンジの男がワイングラスを手に持って現れながら、サボを見て驚いた。

 

 

 

「久しぶり、イナズマさん。緊急の要件でドラゴンさんの許可も得ている。イワさんに会わせてくれ」

 

「分かった」

 

 

 

 そうしてイナズマの案内でルフィ達はある場所へと向かう。

 

「さ、サボぉっ!? どうしたのよヴァナタ。ヴァナタとあろうものが捕まってしまったというの……」

 

 このインペルダウンにて隠された囚人たちの楽園にしてインペルダウンLEVEL5.5番地である『ニューカマーランド』の長に出会った。

 

 その長とは革命軍の幹部でドラゴンの古くからの同志、カマバッカ王国の女王でもあるニューカマー。

 

 常人の3倍の背丈だが、頭も常人より並外れて大きいエンポリオ・イワンコフであった。

 

 

 

 

「いや、捕まっていない。俺の義兄弟を助けるためにここに来たんだ。そして、イワさん……このルフィがドラゴンさんの息子だ」

 

「父がお世話になっています……ドラゴンの息子、ルフィです」

 

「あら、これは丁寧にどうも……って、むむむむむむ……息子ぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

 サボの紹介とルフィからの自己紹介にイワンコフは驚きながらも思い至るところがあったのか納得した。

 

 

 

 

「そういう事なら任せて……LEVEL6ならすぐよ」

 

 そして、イワンコフとイナズマは協力を承諾し、死刑に完全終身という政府にとって都合が悪い残虐な事件、不都合な事件を引き起こした罪人が入れられる『LEVEL6』へと案内され……。

 

 

 

『エースっ!!』

 

「お前ら……どうして来ちまったんだ」

 

 ぼろぼろな状態のエースが牢の中から嬉しさも交えた声で言うのであった……。

 

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