麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百五十三話

 

 インペルダウンからイワンコフにイナズマ、そしてエースにジンベエを脱走させたルフィにウタとサボは『白ひげ海賊団』の元へと向かった。

 

 その最中にエースたちが脱走させられた事に衝撃を受けて混乱するインペルダウンの職員達にエースをマリンフォードへと連行しに来た海軍は当然、大きく混乱した。

 

 それが故の混乱を狙われたのだろう、エースを政府に引き渡した功績を持って『七武海』入りしたばかりの黒ひげがインペルダウンに紛れていたようで囚人たちの解放をして暴動を引き起こさせたのだ。

 

 まんまと利用されてしまった事に怒りと責任を抱きながらもまずは『白ひげ海賊団』と海軍の全面戦争を止めるために白ひげ海賊団の元へといった。

 

 そうして全員で白ひげことニューゲートに謁見し、海軍との戦争を避けるように頼んだ。

 

 四皇の一人である白ひげの率いる白ひげ海賊団の幹部をルフィ達が脱走させたとはいえ、どういう組織にも面子というものはあり、これは重要な物である。

 

 仲間が捕らわれたという結果がある以上、それが戻ってきたとはいえ、相手にその報復をするのは当たり前というのが面子だ。まあ、落としどころとしてある程度の被害を与えるというのはあるが今回、ルフィ達はそうしたのを避けてもらうように頼んだ。

 

 止めれなかった場合、ルフィは自分の全力を持ってエースと対立してでも無理やり力でも止める気だった。

 

 だが、そうしたルフィの意思すら覇王色での激突で察したのだろう。なんと白ひげは退いてくれたのである。

 

 その後、マリンフォードから結構離れた海域において白ひげ海賊団はエースが戻って来た事を祝う『宴』を始める事にした。

 

 

 

「野郎ども、宴だぁぁぁっ!!」

 

『おおおおっ!!』

 

 ニューゲートの声と共に宴は始まる。

 

「まさか、親父とも渡り合える覇気の持ち主だったのは驚いたよい、エースの自慢も誇張じゃ無かったんだな」

 

 短い金髪だが、丁度パイナップルの葉を思わせる髪型で白ひげ海賊団一番隊隊長兼船医うのマルコがルフィに話しかけてきた。

 

「おれとしてはこんなにも可憐な妹がいたというのが驚きだ」

 

 白ひげ海賊団五番隊隊長で頭にシルクハットを被り、長い口髭が特徴的な二刀流の剣士で『花剣』と称されているビスタが紳士的にウタへ話しかけたりする。

 

 他にも筋骨逞しい巨漢のダイヤモンド・ジョズ、髪を結い上げた美男子で着物を着ており、銃使いのイゾウ、オーズの子孫であるリトルオーズjr.などエースを助けたこともそうだが、エースが常日頃から自慢していたのもあって白ひげ海賊団の者達は皆がルフィにウタとサボに対し、友好的であった。

 

 

 

 

 そうして……。

 

 

 

「麦わら……本当にお前には世話になった、エースの事も金獅子についてもな」

 

「いえ、俺としても面子もあるのに戦争を止めてもらった事、本当に感謝しています」

 

「面子なんて大事な仲間、家族の命に比べればなんでもねぇ、お前もそうだろう?」

 

「はい、同感です」

 

 白ひげとルーフィは酒を飲み交わしつつ、改めて白ひげはルフィにエースを助けたことについて礼を言い、更にシキの伝言を伝えた事についても、ルフィがシキを倒し、悪行を止めた事についても礼を言った。

 

 ニューゲートとシキはかつて同じ海賊団であったのもあって、白ひげ自身が止めようというのは気が引けたとの事。

 

 勿論、シキ自身が厄介な能力の持ち主であるのもあるが、白ひげが倒しても又更なる悪事をする可能性もあった。

 

 そうした事も含めて動く事に慎重になっていたのでそんなシキを倒しつつ、引導を渡した事で満足させたルフィに感謝を示したのだ。

 

 そしてお互い、仲間や家族に比べれば立場も面子も不要だとの考えを共有したりした。

 

 

 

 こうした楽しい宴の時間を過ごしていたが……。

 

 

 

『報告っ!! 黒ひげ海賊団によって、インペルダウンよりLEVEL6も含めてかなりの囚人が脱走!! その中には元副署長であるシリュウもいますっ!!』

 

「あいつめ……」

 

「くそぉぉっ!!」

 

 電伝虫からのインペルダウンの報告により、白ひげは顔を歪めたし、ルフィはすさまじい怒りを放ったのであった……。

 

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