法に触れるため、表立っては商売が出来ない物資を扱う『商会』とそうした物資を求める島国や政府などの要望を叶えながら、利益や権力を手に入れるために『闇のブローカー』は生まれた。
無論、裏社会の住人となる以上、常に死亡は勿論、その他にも色々と失敗すれば、破滅するリスクは付き物である。だからこそ、そうした世界で生きてきた者は立ち回り上手であるのが常だ。
なので勢力を伸ばしているブローカー程、多大な組織の保護を得ている事が多いし、繋がっている組織が多いので居場所を突き止めたり、追い詰めるのも苦労するのである。
ルフィは『闇のブローカー』の世界において勢力を伸ばし続けていて、まるで戦争を煽るように国々に武器商人を紹介し、敵対し合う海賊とも取引を交わし、更には政府とも取引を交わしている大物である『ジョーカー』を潰すために動いているが中々、苦労しそうだった。
なので、そうしたジョーカーの存在を面白く思っていなそうかっ、ジョーカーとも取引できるだけの勢力を有するブローカーを探し出したのである。
「あんたにとってもジョーカーは目障りだと思うが、どうだ?」
「まあ、面白くは無い……この世界を荒らし回っている要因を作っているからな。立ち回りを思えばどうも「世界を破滅させようとしていると?」ああ、そんな立ち回りだ」
「扱う商品も中々に危険な代物ばかりだからな」
「普通なら扱うのを止める代物ばかりだ……まあ、私としてはいきなりこの世界に乗り出して私の縄張りまで荒らしてきた事が許せんのだが……」
ルフィとブローカーはジョーカーについて話をしていく。
「そもそも、この世界に入ってきて急に勢力拡大しているのもおかしな話だ。普通は中々、政府とは取引できんものだからな」
「ああ、だから俺もジョーカーはかなりの立場あるやつだと思っているよ」
「……それでしか説明が付かないからな。だが、潰してくれるのはありがたい。だが、どうして私を選んだ?」
「あんたの方が道理は弁えてそうだからな。あんたがジョーカーの後釜に座りながら、ブローカーの世界を管理してくれるほうが状況は良くなりそうだ。それに俺も色々と監視できる」
「くく、恐ろしい事を平然と言う……だが、まぁ良いだろう。ジョーカーが荒らしてきたせいで道理を弁えない妙な客が増えて来たから困っていたところだ。君の望みを叶えようじゃないか」
「取引成立だな」
こうして、ルフィは自分が選んだブローカーと取引を交わし……。
「ん、あれは『ドンキホーテ海賊団』……そういう事か」
ブローカーが実質的に呼び寄せたジョーカーの手の者、それはドンキホーテ海賊団であった。
その者達が取引場所に来ようとしているのを見て、ルフィはジョーカーの正体に見当が付いた。
「(正体が分かれば、こっちのものだ)」
こうして、ルフィはジョーカーを破滅させるために行動を開始するのであった……。