この世界においてブローカーの中で表も裏も牛耳っている大物の中の大物が存在する。
その名は『ジョーカー』だ。
表においては世界政府や『偉大なる航路』にある島国、東西南北の海にある島国と取引できるだけの力を持っているし、裏においては海賊団や犯罪組織と繋がっている。
ただ、扱う商品も兵器に武器や自作悪魔の実などでまともな商売とは言えないし、そんなに力がない者がジョーカーのような事をすれば即潰される。
政府とも取引できるだけの力を持っているからこそ成り立っているのだ。
そして、それを認められたという事は政府にとっても無くてはならない存在であり、いわば必要悪とされた事。
確かに悪の世界においてもある程度、管理できるだけの力を持つ者は必要だ。そうしなければ好き勝手なことをする者が溢れて世界がめちゃくちゃになる。
表の世界に王等の存在が必要なように裏の世界においても王は必要だ。丁度、海賊において『四皇』や『七武海』が存在するように……。
もっとも四皇の関係で言うなら、海を荒す事を嫌う『白ひげ』と積極的に争わない『シャンクス』がいるから争っていないだけでカイドウもビックマムも野心家であるために例えば、白ひげが消えるとすぐに暴れ出す事は目に見ていた。
白ひげも病を患っているのもあって、四皇の力関係は危うい均衡になっているのだ。
世界に劇的な変化がいつ、訪れるか分からない状態だったがその時は近いだろう。
何故なら、ルフィはジョーカーと取引できるだけの力に権威を持つブローカーの一人と取引し、話をすると言う名目でジョーカーの手の者を誘い出してもらったのだがその時、現れたのは『七武海』の一人であるドフラミンゴによる『ドンキホーテ海賊団』の部下達。
つまり、ジョーカーの正体はドフラミンゴであったのだ。
ルフィが少し前に潰したシャボンディ諸島で人身売買を行っていた『HUMAN』もドフラミンゴの手の者が経営していた。
ジョーカーを潰そうとしているルフィにとっては因縁を感じるものだ。
諜報機関の『CP』を持つ政府がジョーカーの正体に気づかない訳が無い。王下七武海の座にいるからこそ見逃されているのだろう。
「世界を滅ぼそうって奴を許すわけにはいかないだろう」
ルフィはそんな政府の態度を許さない。そうして、自分が協力を求めたブローカーが呼び出したドフラミンゴの手の者の中に『生命帰還』を使って顔も体型も変えた上で潜入を開始する。
「まずは挨拶だ」
そうして、ルフィはドンキホーテ海賊団が使っている拠点の中に保管されている武器や火薬の管理庫に火を放ったのであった……。