麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百六十三話

 

 ルフィは闇のブローカーの世界で頂点の座にいるジョーカーこと『七武海』の一人、ドンキホーテ・ドフラミンゴの排除を決めているが、即座にするよりはまず影響力を利用する事にした。

 

 世界政府と加盟国、非加盟国と商人の仲介は勿論、海賊たちと繋がっているのがなにより良い。

 

 そうして、ドンキホーテ海賊団に潜入するとドンキホーテ海賊団の船員を暗殺したりしながら、時には他の海賊団を装って武器や資金を奪ったり、取引が終わった後、ドンキホーテ海賊団の関係者だと名乗って半殺しにして、証言できるようにしたりなど工作。

 

 挙句にはドンキホーテ海賊団の海賊旗を掲げて火薬庫を積んで大きな取引相手だった四皇のカイドウの海賊団へと自爆特効染みた物を仕掛けたし、マムにもやった。

 

 ジョーカーに対しての海賊たちの信用と信頼を滅茶苦茶にする事で戦争状態になるように仕向けたのだ。

 

 こうして起こったドンキホーテ海賊団と四皇も含めた海賊たちの戦争状態。これによってドフラミンゴがジョーカーとして動けないようにした。

 

 ルフィはこの戦争状態を利用するため、他海賊団と他海賊団が潰し合うように更に工作しつつ、厄介な海賊団や犯罪組織を『無貌の処刑人』として処刑していったのである。

 

 海賊の世界が混迷極まっている中、『無貌の処刑人』として動くためにルフィは情報網を築いていた。

 

 

 

 というより、海賊が暴れる時代で更には『インペルダウン』から囚人が脱走したなど不安が多い現代においては『無貌の処刑人』はカリスマ的人気と影響力を持っており、シンパまでいる。

 

 つまりは幾らでも情報をくれるのだ。

 

 その情報の中でとある情報を掴んだ。

 

「黒ひげが動いただと?」

 

 黒ひげがとある海賊団と戦おうとしている情報を掴んだ。

 

 そして、戦場となるのはどうも、燃える島だと聞く。

 

 黒ひげ海賊団の動きは白ひげ海賊団と共に追っていた。始末するために動きつつ、情報を精査していると戦おうとしているのは『ボニー海賊団』だと聞く。

 

 

 

「約束を果たさないとな」

 

 ルフィはくまとの約束があるのでボニーを助けるために戦場となる島へと向かった。

 

「ゼハハハ、こうして出会ったんだ。潰させてもらうぜ、ボニー」

 

「潰されるのはお前だよ」

 

 中々の巨漢であり、ビール樽のような太い胴体に細くて長い手足で所々、歯抜けな男であるマーシャル・D・ティーチと彼が率いる海賊たち、そして長いピンクの髪の上に特徴的な帽子を被り、白いノースリーブの上に茶色の毛皮のコートを着込んでホットパンツにサスペンダーを着用し、柄のある二―ソックスとロングブーツを履いたジュエリー・ボニーと彼女が率いる海賊たちが対峙していた。

 

 そして、ぶつかり合おうとしたところで……。

 

 

 

「うがっ!?」

 

 ティーチの左肩が大きく穿たれ、銃声が鳴り響く。

 

「狙撃っ!?」

 

 長身で細身、右目にモノクルをして左目にはスコープになった独特の眼鏡をした黒ひげ海賊団の幹部で狙撃手であるヴァン・オーガーは即座に反応して狙撃場所を探す。

 

 

 

「い、いない……いったい、どこから……うっ!?」

 

 銃のスコープで狙撃手を探していたが、目を離す事でスコープを撃ち抜く弾丸より逃れた。

 

 

「ぐっ!!」

 

「ゼハハ、逃げるぞ、撤退だ」

 

 体の一部分を軽く撃たれるなど狙撃されながらも黒ひげ海賊団は逃亡した。

 

「この距離では流石にこれで精一杯か」

 

 島より五kmは離れた海に浮かぶ船より、ドフラミンゴから奪った新型銃をルフィが改造したそれを持って狙撃する事でボニーを助けたのである。

 

 ルフィはルフィとしての姿でボニー達の元へ行く。

 

 

 

「あんたは確か……「麦わら旅団の団長、ルフィだ。訳あって別行動しているけどな」そうか、なんで助けてくれたんだ?」

 

 ボニーはルフィに対して当然の質問をした。

 

「君のお父さん、くまに君を助けるように頼まれたからだ。くまには借りがあるからな」

 

「お、お父さんが……本当に?」

 

「そうだ、信じてもらえるように色々、君の事を聞いている」

 

 くまから聞いたボニーの情報を伝える。

 

 

 

「確かにそれはお父さんと私達しか……お父さんはどうなの?」

 

「俺が会った時点でそろそろ、意識を失うと言っていた。本当の兵器になるとな」

 

「っ……早く助けないと」

 

「そうしたいなら、そうすると言い。だが、気をつけろ……困った事があればいつでも頼ってくれ、直ぐに助けに行く」

 

「ありがとう、ルフィ」

 

『ありがとうございました』

 

「どういたしまして」

 

 そうして、笑みを浮かべボニー海賊団はルフィに対し、感謝をしながら深く頭を下げたのであった……。

 

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