麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百六十四話

 

 ルフィが『闇のブローカー』の頂点であるジョーカーという顔を持ち、海賊たちの仲介をして繋げていたドフラミンゴを利用する事で悪事を働く海賊団は対立しあうことになり、そうして潰し合いを始めた。

 

 海賊団による戦乱の時代に突入したのだ。その混乱に乗じてルフィは『無貌の処刑人』として、厄介な海賊団やそれに協力する犯罪組織などを潰していた。

 

 そんな中で一つの海賊団の動向は追っていた。

 

『黒ひげ海賊団』である。一度、ボニー海賊団と燃える島にて対峙していたところにルフィは介入した。

 

 シャボンディ諸島にて天竜人のいる人身売買を取り扱う『人間屋』を襲撃し、怪我までさせた事で色々と騒がしくなってしまったのだがその場からそれぞれ、『麦わら旅団』を避難させてくれた『七武海』の一人であり、『革命軍』においてはルフィの父親であるドラゴンと親しき関係にあるくまとの約束でボニーを助けるためだ。

 

 本来は白ひげ海賊団と黒ひげ海賊団を見つけたら連絡するようにはなっているが今回は緊急事態であったため、事後報告になってしまった。

 

 ともかく、ルフィは遠距離からの狙撃で黒ひげ海賊団を撤退に追いやり、ボニー達を助けたのである。

 

 その後も黒ひげ海賊団の動向は追いかけながらも『無貌の処刑人』として活動する中で……。

 

『黒ひげ海賊団は『ハチノス』を狙っているようだ』

 

 白ひげ海賊団から連絡が来た。黒ひげ海賊団が『ハチノス』であり、別名海賊島を獲ろうという動きを見せたとの事。

 

「ハチノスって確か、海賊教祖がいる……」

 

『ああ、海賊島は俺がロックス海賊団をやっていた時に一緒だった王直(おうちょく)の縄張りだ。提督と名乗っているようだがな』

 

 ルフィは海軍学校で教育を受けていた時に色んな海賊の情報を仕入れていたので王直の事も知っていた。

 

 ともかく、大掛かりに動くと黒ひげに勘付かれるのでルフィが先行して偵察する事になったのだが……。

 

「っ、トラファルガー・ローが『ロッキーポート号』をジャックして海賊島に向かっているだとっ!?」

 

 今の時代において名を馳せている凄腕の海賊、『最悪の世代』の一人で名をトラファルガー・ローという男がどういう訳かある国の王と要人たちの乗った巨大客船をジャックして海賊島へと向かっている情報が入って来たのだ。

 

「ハンコック、すまないが協力してくれないか。王や要人たちを救いたい」

 

「ふっ、遠慮はいらんぞルフィ。お前の望むようにすればいい」

 

 ルフィは人質状態になっている者達を助けてもらうため、『七武海』としてハンコックの力を借りる事とした。

 

 ローを捕まえたり、国の王や要人たちを救う事を申し出れば政府には受け入れられるし、ある程度情報も得る事が出来るからだ。

 

「(一体、何を考えてるんだ。トラファルガー・ロー)」

 

 巨大客船をわざわざジャックして、世界政府に身代金を頼むなどそうした行動じゃ無く、何故か海賊島に行くという滅茶苦茶な事をするローの考えが分からないので戸惑いながらも人質救出のためにハンコックと彼女に仕える九蛇の者達と共に向かうのであった……。

 

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