麦わら旅団 冒険記   作:自堕落無力

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百六十五話

 

 海賊の世界で現在、名を轟かせている新進気鋭の海賊たちがいた。

 

 『最悪の世代』と呼ばれ、『9人の超新星』とも呼ばれている。

 

 カポネ・ベッジにジュエリー・ボニーとバジル・ホーキンス、ユースタス・キッド、キラーとスクラッチメン・アプー、(ディエス)・ドレーク、ウルージとそして最後の人物こそは何故か、ある国の王と要人たちの乗った巨大客船である『ロッキーポート号』をジャックして『海賊教祖』という異名を持つ王直が領する海賊島、『ハチノス』へと向かっているトラファルガー・ローである。

 

「(ったく、あいつら……とんでもなく面倒なことしやがって……)」

 

 短い黒髪にファー状の帽子を被った端整な要望に灰色の瞳、目の辺りには隅もあって印象的、細身であるが均整がとれて頭身が高い。体中にトライバルタトゥーが彫られており両肩と胸にはハート、背中には海賊旗のマーク、指には『DEATH』の文字が彫られている男が位列の無い大太刀で妖刀の『鬼哭(きこく)』を持ちながら、頭を抱えていた。

 

 この男こそ、トラファルガー・ローである。

 

 彼は今、『ロッキーポート号』の中にいた。彼は『ハートの海賊団』の船長を務めている。

 

 そして、この『ロッキーポート号』には彼に付き従うハートの海賊団の船員も3人程、乗っていた。

 

 一人は常にキャスケット帽子とサングラスを身に着けたシャチという男にシャチとは幼馴染、『PENGUIN』と書かれた帽子を深々と被っている男のペンギン。

 

 そして動物に模した顔と身体つきが特徴の獣人の種族――ミンク族にして、大柄なホッキョクグマにして獣人の男であるベポだ。

 

 シャチにペンギン、ベポは現在、『ロッキーポート号』にて人質にしているとある国の王と複数の要人の食事を届けにいった。

 

 実はこのような事態になっているのはローが意図したものでは無いのだ。

 

 そうして、ローのいる部屋の扉が叩かれ……。

 

 

 

『キャプテン、終わりました』

 

「入れ」

 

 ベポ達の声に応じて、ローは入室の許可を出す。

 

 扉が開かれるとベポ達が入ったのだが……。

 

『ごめんなさい、キャプテン……』

 

「お前ら……」

 

 ベポ達の後ろに銃を構えたルフィがいた。ローは軽く眉を潜める。

 

 

「初めまして、トラファルガー・ロー……まず、『ロッキーポート号』を止めてもらおうか。一応言っておくが、俺の後に『九蛇海賊団』も来るぞ。勿論、ハンコックも一緒だ」

 

「ち……」

 

 ローは頭を抱える。

 

「そもそも、どうしてロッキーポート号をジャックなんかしたんだ?」

 

 ルフィは当然の疑問をローに対して口にする。

 

『すんません、俺達が間違えました!!』

 

「?????????」

 

「分かる、俺もそうなったよ麦わら屋」

 

 ルフィの疑問にはシャチとペンギン、ベポの三人が答えた。

 

 ルフィは混乱し、ローは同意する。

 

 そう、本来の計画においてローたちは海賊島と取引をする密輸船で向かう予定だったのだが、その密輸船とロッキーポート号が同じ国旗を掲げていたために間違えてしまい、そうして王と要人達を人質にしたという事だった。

 

 

「海賊が船を間違えてどうする……」

 

『おっしゃる通りです』

 

「すまん」

 

 ルフィは頭を抱えながらため息を吐き、ベポ達は謝り、ローは船員の失態に謝ったのであった……。

 

 

 

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