かつては『海賊王ロジャー』と競い合っていた大海賊団である『ロックス海賊団』が拠点に使っていた海賊島の『ハチノス』。
『ロックス海賊団』の船長であるロックスは亡くなっており、そのため彼以外の団員は解散し、独立などしている。
ロックス海賊団の一人であった者で現在は『海賊教祖』として中々の戦力を率いて海賊島を使っていた王直は……。
「ほら、コビー。こいつをぶちこんでくれ」
ルフィは自分が倒して気を失っている王直を抱え上げてすでに海軍と『九蛇海賊団』の九蛇の精鋭たちにより、海賊達は制圧されている場へと連れて行った。
「はい、喜んで……協力ありがとうございますルフィさん」
そして、コビーの方へと王直の身柄を渡し、コビーはしっかり受け取った。
そんな中でも海賊たちは海軍によって、次々に収監のための設備が用意された船に連行されていく。ルフィとハンコックが海賊島へと攻め込む連絡をした事で海軍たちは投獄するための船を送り込んだのである。
「この後はどうするんですか?」
「俺はまだ色々とやる事があるからな。九蛇海賊団にも協力してもらっている……一緒に戦えて良かった」
「僕もです」
コビーの質問に答えるとコビーも笑みを浮かべる。そうして、ルフィはハンコックに九蛇海賊団と共にロー達、『ハート海賊団』の居場所へと向かう。
ルフィの超絶的な『見聞色の覇気』を使う事で残留思念を読み取ったり、あるいは広範囲の感知をする事で追跡も出来るのである。
「よう、こっちは終わった。それが『歴史の本文』だな」
「ああ、そうだ」
ロー達は『歴史の本分』を運ぼうとしており、他にもその場にはたくさんの財宝があった。事前の取り決めで財宝はルフィ達とロー達で山分けする事にしているので分配していく。
それと同時にルフィはしっかりと高精度な『暗記術』で『歴史の本文』の内容を覚え込む。
「さてと、後はもう一仕事だ」
やるべき事をやり終えた後、ルフィは一度、九蛇海賊団の船に戻り、中からバッグを取り出し、背負いながら呟く。
そうして……。
「では、ルフィさん。またいずれ」
「ああ、またいずれな」
ルフィとコビーに海軍達は敬礼し合って別れる。
「良し、それじゃあ送り届けてやるからな」
「何から何まで世話になって、すまん。麦わら屋、蛇姫屋」
ハート海賊団はこの後、九蛇海賊団の船に乗り、彼らが船を置いてある島まで運ぶことになっている。ローは深々と頭を下げた。
「別に良い……ただ、もう二度と船を間違えたり、人質抱えたまま海賊が占領する島まで行こうとしたりするなよ」
『すみません』
ルフィは苦笑しながら言うとベポとシャチにペンギンの三人は深々と謝った。
ともかく、ルフィ達も海賊島から離れていき……。
「さて、良く見ろよ皆。一度しか見れないからな」
ルフィは手に持っていたスイッチを押す。すると……。
海賊島で大爆発が起こり、崩壊が始まった。
ルフィがドフラミンゴの元からかっぱらった爆薬を海賊島に設置して爆破をしたからである。
「ドフラミンゴの取り扱う品の品質は良い物だと認めざるを得ないな」
「中々の爆発じゃな」
『……』
海賊島の崩壊を見て、ルフィは爆弾の威力とそれを用立てたドフラミンゴの権威に賞賛の言葉を送り、ハンコックも爆発の様子に感心した言葉を送った。
ロー達は絶句していたが……。
また、密かに王直を倒して海賊島を獲ろうとしていた『黒ひげ海賊団』は『白ひげ海賊団』の警戒網があって、一度様子を見る事にしたが……。
「ちくしょーっ!! 海賊島を沈めやがってぇぇぇぇっ!!」
海賊島が海の底に沈んだニュースを知り、激しく怒ったのである。
そうして時は経過し……。
「バロロロロ……『海賊女帝』か、島の場所も世界政府に近いし丁度良いな」
インペルダウンの脱獄者であり、三十年間氷漬けにもなっていた大海賊の一人で凄まじい暴力で暴れ回った事で『世界の破壊者』とも呼ばれた男であり、左の角が折れた兜を被っている大柄で逞しい肉体を有していて、見た目は四十五歳くらいのバーンディ・ワールドがハンコックに狙いを定めていた。
しかし、彼は三十年も氷漬けで意識が無かった故に知らないのだ。ハンコックには敵対すべきでない男、ルフィがいる事を……。
次より、アニスぺのバーンディ・ワールド編となります。