シャボンディ諸島の状況は二年間で急変しまくっていた。
シャボンディ諸島は【偉大なる航路】の後半の入り口、【赤い土の大地】の手前にあり、新世界へと向かうために海賊たちはこの島の特殊な天然樹脂で船をコーティングする事で海底一万メートルにある魚人島へと行く。
その魚人島を経由する事で【偉大なる航路】の後半の海域である『新世界』へと向かえるのだ。
そういう訳でシャボンディ諸島には海賊たちも多くいたが、二年前にてシャボンディ諸島で行われていた人身売買の施設を『革命軍』を名乗る襲撃者が襲い、そこに天竜人がいて怪我をした事で状況は一変した。
政府が人身売買を黙認していたというのを知られないようにするため、それまで見逃されていた海賊たちの多くは取り締まられ、取り締まられなかった海賊たちはとにかく逃げた。
こうして、海賊はシャボンディ諸島に集まらなくなった訳だがここでこのシャボンディ諸島を拠点にした者達がいる。
そう、『麦わら旅団傘下義勇組織バルトクラブ』だ。
彼らは『麦わら旅団』がくまの能力でそれぞれ、別々の島へと飛ばされた事で残っている『サウザンドサニー号』の守護をしながら、再びシャボンディ諸島で人身売買をしようとした者達に海賊たちがいなくなったので逆に新しく拠点にしようとした海賊団を倒していったのである。
そうしながら、『バルトクラブ』は悪事をするためでは無く、冒険をするために海賊になった者達を傘下に加えていき、そうしてシャボンディ諸島の治安維持に務めていった。
勿論、『海軍』と協力しながらである。
この二年間で現れた『無貌の処刑人』の活躍もあって、シャボンディ諸島の治安は更に良くなり、そうしてシャボンディ諸島は気楽に人が立ち寄り、色々と遊んだり、食べたり、休んだりなどとても素晴らしいバカンスが出来る島と化したのであった。
因みにちゃっかり、レイリーもシャッキーも思い思いの商売を成り立たせていたのである。
ルフィもこの島を管理している『バルトクラブ』に度々、連絡していたのでこの事は知っていた。
なのでハンコックたち、『九蛇海賊団』と共にこの島を訪れる事は伝えており、そうして島に近づくと……。
『良くぞ、お戻りくださいましたルフィ団長っ!!』
ルフィはバルトクラブの者達に出迎えられた。
『ふはっ!!』
そして、ルフィの隣にいるハンコックの美しさに奇声を上げながら、魅了されて息を呑んだ。
「話には聞いていたべが、流石、ルフィ先輩……海賊女帝と関係を築くなんて」
「ルフィちゃんはとても良い男なんだから、当たり前よ~ん」
「よう、バルトロメオ。それにベンサム……出迎えご苦労、紹介する……俺をかくまってくれていたハンコックだ」
「ふ……ルフィの傘下の者だというのなら妾にとっても傘下じゃ……妾達、『九蛇海賊団』は『麦わら旅団』と同盟するぞ」
「そういう事だ。よろしく頼む」
『おお~』
ハンコックはルフィに同盟する事を告げ、バルトクラブは喜びの声を上げたのであった……。