【偉大なる航路】の後半で『新世界』へと向かうために行かなければならない『魚人島』がある関係で海賊蔓延る島であったシャボンディ諸島は二年の間に様変わり。
前は人身売買が行われていたが、それは無くなっている。そして『バルトクラブ』が活動拠点にしつつ、政府および海軍の協力の元、観光地及びバカンスが出来る島になっていた。
そして、更にシャボンディ諸島は盛り上がっていた。
「皆、盛り上がってるー?」
「ヨホホホ、まだまだいけるでしょう皆ー!!」
何故なら今、ルフィとの再会のために少し早くこのシャボンディ諸島にくまによって『音楽の国』であるエレジアに飛ばされていたウタと【偉大なる航路】にあるナマクラ島のハラハイタニアに飛ばされていたブルックは戻ってきていた。
そうしてそれぞれ、歌姫に音楽家としてライブをしているのである。
どちらも腕が一流なのでライブは最高の物であり、今、この島に来ている観客、更に映像型や音楽型の電伝虫を使って中継を見ている者達の気分は盛り上がっており、楽しんでいた。
そしてだからこそ、ウタとブルックに会おうと思えばすぐに会いやすい。
「あそこだな」
「ホロホロホロ……放っておくとあり得ないくらいどっかの方向に行くお前でも分かりやすいよな」
「方向音痴と言いたいのか、お前」
「そうだよ、お前のはファンタジー級じゃねえか」
くまにより、クライガナ島のシッケアール王国跡地に飛ばされ、何故かそこにいたミホークにペローナと生活をしていたゾロがペローナと会話をしながらウタ達のいるライブ会場へと歩いていく。
この二年間、ゾロはミホークから暇つぶしの相手とばかりに手合わせを求められ、ゾロも修行相手が欲しかったので応じ、剣の腕を競い合い続けたのであった。
そうして、ルフィからの指示によって二年後である今日、ゾロはシャボンディ諸島に向かおうとしたのだが色々無謀だったのでペローナは放っておけず、ゾロをシャボンディ諸島に連れて行ってやることにしたのだ。
まあ、当然と言えば当然だが、離れ離れになっているモリアに会うために『麦わら旅団』に恩を売るという狙いもあるが……。
「ああ、ウタちゃんの声だ……」
別の場所からはイワンコフが王であるカマバッカ王国に飛ばされていたサンジが久々に聞いたウタの歌声に感激しながら、そこへと向かう。
「やっぱり、ウタとブルックのライブは最高ね」
「そうだな。久しぶりな分、余計に感じる」
「ですね」
「クエー」
別の場所ではくまによって飛ばされていた空島の一つである天候の島が『ウェザリア』から来たナミ、ボーイン列島にある『追いはぎの森グリンストン』から来たウソップ、アラバスタから来たビビとカルーが合流しながらライブ会場へと向かっていた。
「良い歌と音楽だん」
少し離れた場所ではヘラクレスカブトムシの頭部を模したような兜を被った男でウソップの世話をしていたヘラクレスンがウタとブルックのライブを聞いて感動していた。
「あそこだぞ、皆」
「そうね」
「集まる場所としては最高だ」
更に別の場所ではサウスブルーにあるトリノ王国に飛ばされていたチョッパーとラキとアンにストロンとサウスにビリー、橋の王国である『テキーラウルフ』に飛ばされ、そこから革命軍と行動を共にする事になったロビン、バルジモアに飛ばされたフランキーたちが合流してライブ会場へと向かう。
「さて、皆も集まるだろうから行くか」
ルフィもまた、ライブ会場に向かうのであった……。