くまによって、『ルスカイナ』に飛ばされた後、いろいろあったが二年間の多くをルフィは『無貌の処刑人』として、世界を巡って凶悪な海賊に犯罪組織を潰していた。
他の麦わら旅団の者達もくまによって、飛ばされた島で己が実力を伸ばしながら二年間を過ごして現在、皆がシャボンディ諸島へと集まっていた。
ウタとブルックが今では安全な観光を楽しめたり、バカンスが出来るシャボンディ諸島でライブをしているのは観客を楽しませるのは勿論、ルフィ達がすぐに集まれるようにするためである。
「(本当に良いライブなんだろうな……)」
ルフィは『魔王トットムジカ』による呪いのようなもので歌と音楽は一切聞こえない。
『―――』
「(お前の本体に会えて嬉しいか……)」
そんなルフィの呪いであり、彼に取り付いていたトットムジカは消えたと思っていた。しかして、実は邪気のようなものとしてルフィの体内に残っていた。
そうして、ルフィが犯罪者や悪党に対して抱える憎悪に怒りを糧にして生き延びると共に成長していた。
トットムジカの能力を使えはしないが、別種の能力を使える仮面を付けた道化師のような幻像がルフィの前でウタの側で光を放っている音楽の王がいるためか、ご機嫌な様子を見せていた。
ともかく、ルフィはライブ会場へと向かうと観客席にてウタとブルックのライブが終わるのを待つ。
そうしてライブが終わるとすぐに『月歩』でウタとブルックがいる舞台へと飛び込んだ。
「良いライブだったぞ、ウタ、ブルック。二年の間にまた腕を上げたようだな」
「えへへ、久しぶりルフィ」
「ヨホホホ。楽しんでいただけたなら幸いです」
ルフィが挨拶をすればウタが抱き着き、ブルックも嬉しそうに言った。
『ルフィー』
そして、更に舞台上へとゾロとサンジにウソップとビビとカルー、チョッパーにラキとアン、ストロンとサウスにビリーとロビンにフランキーが駆けつけてきた。
『おおお、麦わら旅団だぁぁぁぁぁっ!!』
ウタとブルックのライブに参加していた観客たちは麦わら旅団の集合に感動の声を上げた。
「おい、麦わらのルフィ……こいつの方向音痴はどうなってるんだ。ファンタジーしてるぞ」
「こいつはそういう奴なんだ……助けてくれたようだな、ペローナ」
ゾロをライブ会場まで案内したペローナはとりあえず、ルフィに接触しゾロの方向音痴に文句を言っておく。会場が見えても別方向に行こうとするので意外とペローナは案内に苦労していたのだ。
「ああ、言っておくけど借りは返してもらうからな」
「良いだろう、それでどう返せと?」
「モリア様の居場所を探してくれぇ」
ゲッコー・モリアは二年の間に消息不明となっている上に七武海の座からも追放されていた。一応、『ハチノス』の一件で百人の海賊の心臓を差し出したことでローが新しい七武海の一人にはなっているが……。
故にペローナはモリアの居場所を探すのに協力するよう要請したのであった。
「良いだろう」
こうして、モリアを見つけるまでの間、麦わら旅団にペローナは一時的に所属する事になったのであった……。