『魚人島』へと『麦わら旅団』はレイリーがシャボンコーティングを手掛けたサニー号で潜水する事で航海を始めた。
順調に進んでいたルフィ達だが、彼らの前に巨大な蛸の怪物が立ちはだかる。
そしてルフィは『見聞色の覇気』で蛸の怪物の中から助けを求める声が聞こえたので……。
「ともかく、あの蛸を大人しくして来る」
こういう事態のために用意していた人間にコーティング出来るシャボンディ諸島の木の樹脂で自分自身をコーティングしてサニー号を飛び出した。
『行ってらっしゃーいっ!!』
「ええええっ、い、良いのか!? 船長が飛び出して行ったぞっ!!」
「大丈夫、ルフィは動物の扱いが上手いからね。直ぐに仲良くなるよ」
一時的に加入しているペローナは静止もせずに船長であり、団長のルフィが向かって行った事に驚いた。
そして、ウタは笑みを浮かべながらルフィについて紹介する中……。
「ふっ!!」
「!?」
ルフィは蛸が振り回してきた触手に対し、拳を振るいながら衝撃伝導によって蛸の触手の内部を攻撃すると蛸の怪物は驚きながら、怯む。
「そらっ!!」
そしてルフィは蛸が怯んでいる間に見事な泳ぎを持って蛸の頭部付近に接近し、拳撃を炸裂させると内部に衝撃を伝導する事で蛸の怪物は意識を失ったのであった。
「(た、助かった)」
「ああ、さっさと行きな」
蛸に捕らわれていた服を着たかなり大きな鮫が出てきて安堵の声を出した。そんな鮫にルフィは身振りで逃げるよう促す。
「って、うおっ!?」
直ぐに船に戻ろうとしたルフィだが、蛸と共に下降流に巻き込まれてしまった。
そんなルフィをサニー号は追い……激しい流れに乗るまま、七千Mはあり、日の光も届かない『深海』に到達した。
「ふう、中々スリリングだったな……やっぱり、こういうのがあるから旅はたのしいんだ。おい、起きろ」
下降流が収まり、蛸の怪物と共に深海に到達したルフィは旅の楽しさを実感しつつ、気を失っている蛸の怪物に触れて起きるようにその身を軽く叩いた。
「(う、ううん……ひ、ひぃぃ、た、助けてぇ)」
蛸は意識を取り戻すと自分を一度殴って気絶させたルフィに怯えた。
「俺達に襲ってきたから殴っただけだよ。俺達に手を出さないなら何もしないし、むしろ仲良くなりたいと思っている。どうだ?」
「(……わ、分かった。貴方、強いし)」
ルフィが右手を伸ばしながら、蛸の怪物に呼びかける。すると蛸の怪物は少し考えつつも触手を伸ばし、ルフィの手に触れて仲良くなる。
「俺はルフィだ。そして、今日からお前の名前は『スルメ』だ」
蛸の怪物が親しまれるようにルフィは敢えてイカのような名前を付ける。
そうして、『見聞色の覇気』で深海を探っていくと……。
「観念するら~」
巨人族よりもでかい毛むくじゃらの大男で実はオオトラフグの魚人がサニー号を襲おうとしていた。
「スルメ、あれを止めてくれ」
「(分かった)」
「ふべえ」
スルメの上に乗り、スルメによって深海の中を進んでいたルフィはスルメに頼んで大男を止めてもらうように頼むとスルメは大男を殴り飛ばす。
「良し、もう良いぞ……ありがとうな」
そうして、ルフィはサニー号へと戻る。
「ただいま、あれは仲良くなったスルメだ」
「ほ、本当に仲良くなってる」
「ね、言ったでしょ」
ペローナは驚き、ウタがルフィを誇るように言った。スルメはサニー号を抱えて移動するが……。
「まずい、海底火山が噴火するわ」
ナミがそう言ったのでスルメに逃げるように言おうとしたが……。
「(ふ、噴火する。ここは危ないっ!!)」
スルメは動物としての本能で逃げ始め、スルメが殴り倒した大男と大きなチョウチンアンコウも逃げ始めていた。良く見ると大男とアンコウは海賊船も引いていた。
ともかく、下に逃げていくルフィ達。途中火山が噴火して土石流から逃げつつ、危ないところをウソップが二年間いた島での植物をパチンコで飛ばし、海藻が飛び出す事で一時的に土石流をせき止めたのでその間にスルメは離れる。
その後、油断しないように泳がせ……。
「光がある……」
深海なのに強力な光が発生している場に到達した。
「見えたぞ、あれが魚人島だっ!!」
そして、大きなシャボンに囲まれた島である魚人島を発見する。
「おおっと、そこまでだ」
ルフィ達へと大きな海獣の群れを率いた魚人がいたようだが……。
「ウタ、頼む」
「はーい、ブルック。演奏お願いね」
「ヨホホ、喜んで」
ブルックが演奏すると共にウタが歌った事で海獣の群れと魚人の海賊たちを眠らせたのであった……。