内部情報の秘匿に力を注いでいる秘密犯罪組織である『バロックワークス』の創設者であり、幹部に構成員全てを操る首領ことMr.0であり、『王下七武海』の一人であるクロコダイルはそれぞれ、ミス・ウェンズデーとMr.8として『バロックワークス』に潜入し、自分の情報を知ったアラバスタ王国の王女であるビビと護衛隊長のイガラムに対して彼女たちが居る『ウィスキーピーク』に居る構成員に暗殺指令を出し、念には念を入れて幹部のMr.5とミス・バレンタインにも暗殺指令を出して向かわせた。
そして、『ウイスキーピーク』の者たちかMr.5ペアからの連絡を待っていると……。
『もしもし、こちらMr.5……』
「Mr.5か……連絡してきたという事は王女ビビとイガラムは抹殺したんだろうな?」
『ええ、イガラムは先ほど抹殺しましたしそれに……』
そう、Mr.5が言うと……。
『よくも、よくもアラバスタを……ク……』
激昂するビビ王女の声が聞こえたかと思えば、連続する銃声。
『今、ビビ王女の抹殺も完了しました』
「クハハハハ、中々洒落た事をするなぁ、気に入ったぞMr.5」
電伝虫越しとはいえ、処刑スタイルでビビを殺してみせたMr.5のやり方にクロコダイルはご機嫌な様子で笑う。
『ありがとうございます。唯一つ問題が』
「ん?」
『奴らの必死の抵抗でアンラッキーズがやられました』
「……ち、使える奴らだったんだがな……そうか。良く分かった……Mr.5。ビビ王女はアラバスタへの『永久指針』を持っているか?」
『ええ、持っています』
「良し、近いうちに連絡をするからそれを持って、待機していろ」
『分かりました』
そうしてクロコダイルは連絡を切った。
「クハハハハ、問題も片付いた。さぁそろそろアラバスタを獲るか」
満足げにクロコダイルは笑うのだった……。
二
『ウィスキーピーク』の川の端、二人が生活するための船があった。それはMr.5とミス・バレンタインが使っている小型船である。
「あ、あー。短時間に何度も声帯を弄るのはきついな」
そして、中には机に置かれている電伝虫の前に座り、その手には『
リボルバーはMr.5が持っていた物である。
つまり先ほどクロコダイルと話したMr.5は実は『生命帰還』を使って声帯を弄り、Mr.5の声真似をしたルフィであった。
彼はMr.5とミス・バレンタインを倒したルフィはイガラムとカルーを救出した後、自分の仲間のゾロを待つように言うとMr.5とミス・バレンタインの記憶を見聞色の覇気によって全てを覗き、二人を抱え、更にMr.13とミス・フライデーを伴ってこの船まで来てクロコダイルに対し、Mr.5として通話をした。
目的は無論、ビビ王女に追っ手を差し向けられないようにするためとクロコダイルの元へと潜入するためでそのためにMr.5ペアを殺した。
全てを終えると電伝虫を持って、Mr.13とミス・フライデーと共に外へと出ると船をMr.5ペアの死体と共に燃やす。
「出て来いよ、さっきから見ているんだろう?」
「あら、気づいていたの……それにしても、王女の様子を探りにくれば実に面白いものが見れたわ」
ルフィの呼びかけに物陰から姿を表したのはテンガロンハットを被った黒のセミロング、ミステリアスな雰囲気を有する妖艶な美女。
彼女の姿を見るとMr.13とミス・フライデーは怯える。何故なら彼女こそ……。
「随分と良い趣味だな……お前がミス・オールサンデーか?」
見聞色の覇気で彼女の全てを見ながら、問いかける。ルフィが言うように彼女こそクロコダイルと唯一、接触できる重要な者であるからだ。
「ええ、そうよ。貴方は?」
「俺はモンキー・Ⅾ・ルフィだ。それでどうする?」
「……ふふ、このまま戦うより貴方には貸しを作った方が良さそうね」
「貸しだと?」
「ええ、この事は黙っておいてあげるしある程度、バレないようにしといてあげるわ。その子たちの面倒も見てくれそうだしね」
ルフィに言いながら、オールサンデーはMr.13とミス・フライデーの『アンラッキーズ』を見て、微笑む。
「それについては言われるまでもない。で、俺に何をさせる気だ?」
「それはまた、後で言うわ。どのみちまた、会う事になるわけだし……」
「良いだろう、借りておいてやる。だが、覚えておけ……俺に貸しを作ると後が怖いぞ」
「覚えておくわ。それじゃあ、又会いましょうルフィ。いえ、Mr.5」
「ああ、またなニコ・ロビン、いや、ミス・オールサンデー」
「っ!? ふふふ、怖い人……」
ミス・オールサンデーは会話を終えると去ろうとしたが、ルフィから自分の本名を告げられ、驚愕し、苦笑して去っていった。
「さあ、行くぞ」
アンラッキーズに言うと、ルフィは仲間たちが待つ『ウィスキーピーク』へと戻ったのであった……。